ゆーたん@東大卒のセミリタイア物語♪

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銘柄分析

【BTI】(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)~高配当が魅力的な世界有数のグローバルたばこメーカー!~

投稿日:2019-07-17 更新日:

【更新情報】(2022/3/19)
2021年の業績を反映。ロシアのウクライナ侵攻による影響も追記しました♪

ゆーたんです♪

世界有数のグローバルたばこメーカー、ブリティッシュ・アメリカン・タバコの銘柄分析です✨

ブリティッシュ・アメリカン・タバコってどんな会社?

ブリティッシュ・アメリカン・タバコBritish American Tobacco、ティッカー:BTI)は、イギリスのロンドンに本社を置き、たばこ事業を展開する企業です。

Kent(ケント)やLucky Strike(ラッキーストライク)、KOOL(クール)、電子たばこのVuse(ビューズ)、加熱式たばこのglo(グロー)などのブランドで知られています。

収益は約256.8億ポンドドル(2021年)で、日本円に換算すると約3.9兆円になります。国内のたばこメーカー、JT(日本たばこ産業)の収益は約2.3兆円(2020年度)なので、JTの約1.7倍の規模になりますね♪

2017年にアメリカのたばこメーカーであるレイノルズ・アメリカンを買収したことで、世界最大のグローバルたばこメーカーであるフィリップ・モリス(Philip Morris International Inc. ティッカー:PM)とほぼ肩を並べるまでになりました。2021年の収益高でみれば、フィリップ・モリスを上回り、グローバルたばこメーカーとしては最大の収益高を誇ります。

なお、「グローバル」としたのは、喫煙者が3億人おり、世界のたばこ消費量の約4割を占める中国では、中国煙草総公司が市場を独占しているためです。海外のシェアはわずかですが、国内市場が巨大であるため、生産量・売り上げともに他社を圧倒しています。市場シェアは44%(2019年、Statista)で、2位のフィリップ・モリスの約3倍となっています。

中国を除外して考えると、JTを含めた3社で6割強のシェアを占めていて、少数の企業が市場を占有する寡占市場になっていることがわかりますね。



ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)の業績

※グラフはIRデータより作成。データはポンドドルベース

収益、営業利益、純利益

BTI Revenue 2008-21

2017年にレイノルズ・アメリカンを買収したことで収益が伸びていますが、直近3年間は横ばいで推移しています。

営業利益率は30%超えの高水準です。たばこ製品を直接PRするCMは打てないなど、広告も厳しく規制されていますが、逆にその分、広告費がかからないので、利益率が高くなっていますね✨

競合他社と比較すると、JTが21.5%(2020年度)なので、この数字は大きく上回っていますが、PMやMO(アルトリア)40%を超えているので、やや見劣りするでしょうか。

2017年の純利益が急増していますが、これはレイノルズ・アメリカンを買収したことが影響しています。この年の純利益は何とアップルに次いで2位となりました。

たばこ販売量の推移

BTI Cigarette Volume 2017-21r

たばこ販売量は2017〜20年まで 毎年5%のペースで減少していて、販売量の減少を値上げで補う構図が続いています💦

2021年のたばこ販売量はほぼ横ばいでした。南アフリカ、バングラデシュ、パキスタン、ベトナムなどの新興国で販売量が増加に転じたことで踏みとどまっています。

年率4%のペースでたばこ販売量が減少していった場合、17年後には販売量は半分になります(年率3%ペースだと23年後になります)。ある程度は値上げで販売量の落ち込みはカバーできるかと思いますが、もちろん限界はあります。新興国での需要を取り込んで、いかに減少幅を抑えられるかがカギとなりそうですね。

地域別収益(2021年)

BTI Area Revenue 2021

地域の分け方がなかなか特殊ですね…収益の半分弱がアメリカとなっています。

ただし、そのアメリカでの事業は、米食品医薬品局(FDA)がメンソールたばこを禁止する方針を示しており(ブリティッシュ・アメリカン・タバコはNewportというブランドを所有しています)、逆風にさらされています。とはいえ、実現までには数年かかりますし、今後の推移を見守りたいと思います。

なお、2022年2月のロシアのウクライナ侵攻により、3月にはロシア事業から撤退することを表明しています。ロシアとウクライナが収益に占める割合は3%程度で、調整後の営業利益に占める割合はそれよりもわずかに低いとのことです。事業撤退を受けて、2022年のガイダンスは、収益(為替変動の影響を取り除いた数値)の2〜4%ほどの成長を目指すとしています。

製品別収益の推移

2021年時点では、可燃性たばこ(紙巻きたばこ)が収益に占める割合は85.7%となっています。その他の製品は、以下の内容で構成されています。

電子たばこ(Vuse)、加熱式たばこ(glo)、嗅ぎたばこ(VELO)を、リスクを低減した新たなカテゴリー製品として位置付けていて、その収益は前年比で+42.4%の伸びとなっています✨

2025年までにはこれらの製品の収益を50億ポンドにすることを目指しています。既存の紙巻きたばこユーザーをこれらの新製品に誘導することはもちろん、しっかりとユーザーを繋ぎ止めていくことが求められるかと思います。

EPS(1株あたり利益)

※2017年度のEPSはレイノルズ・アメリカン買収の影響で大きくかさ上げされているため、グラフ作成の都合上、£4を上限としています。

リストラ費用や、無形資産(形のない資産。特許権や商標権などの知的財産や人的財産など)の償却費などを除外したものがAdjusted EPS(調整後EPS)として発表されています。ただ、2017年を除けば、EPSとそれほど大きな違いがあるわけではありません。

Adjusted EPSは、直近5年(2016〜21)で年率+5.9%で成長しています。2021年の数値は、ポンド高を反映して、前年比でわずかにマイナスとなっています💦

株主資本、純負債

BTI Equity Debt 2017-21レイノルズ・アメリカン買収で大きく増加した純(有利子)負債は着実に減少しています。会社は債務の返済能力を測る指標である純負債/EBITDA(営業利益に減価償却費を足したもの)を公表していて、その数値は2021年現在で3.0倍まで低下しています。

この数値が高いと、債務返済能力に疑問符がつき、信用格付けが悪化することにつながります。信用格付けが悪化するということは、債務が返ってこないリスクが高いことの表れなので、企業は低い金利で資金を調達することが難しくなります。長期投資家としては企業の倒産は絶対に避けないといけませんから、信用格付けはチェックしておきたい指標の一つですね✨

現在のBTIのS&Pの信用格付けはBBB+となっています。もちろん投資適格水準です。純負債/EBITDAは2〜3倍の水準に維持することとしています。

キャッシュフロー(CF)

たばこメーカーの魅力は何といってもこのキャッシュフローですね。設備投資がほとんどかかっておらず、莫大なフリーCFを生み出していて、配当や自社株買いなどで、投資家への手厚い還元が可能です。営業CFマージン(営業CF/収益)も上昇傾向です✨



ブリティッシュ・アメリカン・タバコの配当

BTI Dividend 2008-21r

ポンドドルベースで見ると、2000年以降、連続増配となっています。注目すべきは、調整後EPSベースで見た配当性向が65%程度で一貫している点ですね。配当性向を65%程度に維持することは、会社の配当ポリシーにもなっています。

直近5年の増配率(2016〜21)は+5.2%と悪くありませんが、17年以降は増配率がやや鈍化しています。配当利回りは6.93%となっていて(2022/3/17時点)、同業他社のフィリップ・モリスよりも高く、アルトリアとほぼ同じ水準です。英国株(イギリス株)なので、源泉徴収税が0%なのがありがたいですね✨

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)のトータルリターン

VS S&P 500(SPY)(1993/1~)


※配当再投資の際にかかる税金や手数料は考慮していません

VS S&P 500(SPY)(直近5年)

1993年以降で比較すると、BTIがS&P 500(SPY)を上回っていますが、直近5年でみると、BTIのトータルリターンはマイナスとなっています💧

それもそのはず、BTIの株価は2017年に高値(73ドル)をつけていて、その強気相場からの計測となっているためです。トータルリターンは期間の取り方次第で大きく変わることの好例ですね。

まとめ・私の保有状況・所感

  • たばこ市場は縮小傾向だが、寡占市場であり、ビジネスモデルは安定している。ただし、アメリカでは、メンソールたばこを禁止する方針が示されており、逆風にさらされている
  • 純(有利子)負債は着実に減少しており、買収に伴う債務を順調に消化中。
  • 20年を超える連続増配の実績があり、配当性向も安定している。源泉徴収税が0%であることも魅力

私はBTI(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)を保有しています。

たばこ産業は衰退産業ゆえ、収益の大幅な増加は見込めないですが、営業利益率やキャッシュフローは高い水準で安定しています。

世界中でビジネスを展開していてシェアも高いBTIやPM(フィリップ・モリス)がダメになることは、すなわち、たばこ産業そのものが崩壊することを意味しますが、少なくとも今後5〜10年でそこまで環境が激変するとは考えていなくて、投資家に安定した配当を支払ってくれるだろうと期待しています。

特にBTIは2021年の実績EPSで見たPERが9.6倍となっています。アメリカのメンソールたばこ禁止方針もあり、今後の成長見通しに懸念があることの表れと思いますが、同業他社のPM(15.4倍)、MO(10.7倍)と比較しても明らかに割安です(2022/3/17時点)。

私は既に十分な株式数を保有しているため、さらなる買い増しは現状考えていませんが、30ドル台に下落してくることがあれば、来年以降のNISA枠の購入銘柄に検討したいです✨

情報開示:この記事は私自身が書いたものであり、私の意見を表しています。私はこの記事から報酬を受け取っておらず、この記事で言及されている会社と直接のビジネス関係はありません。

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