ゆーたん@東大卒のセミリタイア物語♪

米国株(アメリカ株)中心の高配当株式投資で経済的自由・セミリタイア(FIRE)を目指す、一人の女性の物語♪

銘柄分析

【MO】(アルトリア)〜高収益、高配当なたばこメーカー!〜

投稿日:2019-07-20 更新日:

【更新情報】(2019/12/16更新)

アルトリアの配当データを更新♪

ゆーたんです♪

高収益、高配当なたばこメーカー、アルトリアの銘柄分析です♪

アルトリアってどんな会社?

アルトリアAltria、ティッカー:MO)は、アメリカのバージニア州リッチモンドに本社を置き、たばこ事業を展開する企業です。

Altria_image
(Image By:Adobe Stock)

2018年の収益は約253億ドルで、日本円に換算すると約2.78兆円になります。ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(約3.5兆円)や、フィリップ・モリス(約3.24兆円)よりはやや小さいです。

マールボロ(Marlboro)などのブランドで知られています。マールボロは圧倒的なブランドを確立していて、アメリカでの市場シェアは約43.1%です。

ちなみに、2007年に食品メーカーのクラフトフーズ(現:クラフトハインツ)を分社化、翌2008年にアメリカでの訴訟リスクから、海外部門をフィリップ・モリスPhilip Morris International Inc.)として分社化しています。

アルトリアは、アメリカでしかたばこ事業を行っていません。しかし、人口が増加するアメリカといえど、たばこ需要も減少してきています。

そうしたなかで、アルトリアは、2018年に電子たばこ最大手のジュール(JUUL)に出資、翌2019年には、カナダのクロノス・グループに出資し、同国の大麻事業に参入するなど、将来を見据えた動きも取っています。

アルトリアとフィリップ・モリスが合併!?→断念

2019年8月、もともとは一つの会社であったアルトリアとフィリップ・モリスが合併するというニュースが流れました。しかし、9月下旬に入り、合併を断念したとのことです。

私自身は合併をポジティブにとらえていました。アルトリアはアメリカでしかたばこ事業を行っていませんが、たばこの出荷量は年々減り続けており、いくら値上げで補うにも近々限界が来るのではないかと感じていて、フィリップ・モリスとの合併となれば、今後も伸びしろがある新興国での需要を取り込むことができるからです。

そのため、合併断念という報道は素直に残念です。とはいっても、元々一つの会社ではあるので、そう遠くないうちに合併話が出てくるのではないかと個人的には思っています✨



アルトリアの業績

※グラフはIRデータより作成

収益(売上高)、営業利益、純利益

Altria_Revenue_2019

収益は横ばいになっていますが、営業利益率は徐々に切りあがっています。2018年のデータで見ると、収益の内訳は一般的なたばこ(マールボロなど)が約88%、無煙たばこ(コペンハーゲン(Copenhagen)など)が約9%という感じです。収益に占める割合はわずか2.7%ですが、ワイン事業も行っています。

加熱式たばこのアイコスIQOS)はアルトリアの収益に含まれていません。アイコスは、アメリカでの販売を許可されていなかったからです。2019年に入って、ようやくアメリカでの販売許可が下りています。

たばこの出荷量は1113.9億ユニット(2018年)となっており、そのうちマールボロの占める割合は約85%です。つまり、アルトリアの収益の約75%マールボロによるものということになります。

たばこの出荷量は年々減少傾向にあります。この8年間で、出荷量は約20%減少しました。しかし、出荷量の減少ほどに収益は落ち込んでいません。つまり、出荷量の減少を値上げで補っていることになります。

MO_Tobacco_2010-18

EPS、BPS、ROE

MO_EPS,BPS,ROE_2019

EPSは調整後の数値でグラフを作成しています。データが取得できた2011年以降で見ると、この7年間でEPSは約1.95倍となっており、年間約10%ペースで成長しています。配当だけでなく、自社株買いも行っており、株数はこの7年間で約8.6%減少しました。BPSも、2016年以降大きく伸びています。

キャッシュフロー(CF)

MO_CF_2019

たばこメーカーの魅力は何といってもこのキャッシュフローですね。設備投資がほとんどかかっておらず、莫大なフリーCFを生み出しています。

しかも、営業CFマージン(営業CF/収益)は上昇傾向で、2018年には遂に30%を突破しています。



アルトリアの配当

MO_Dividend_2008-19

2008年から09年にかけて、見かけ上は減配となっていますが、これは、08年3月に海外部門をフィリップ・モリスとして分社化して、同社株を割り当てていることによるものです。2019年には四半期あたり0.8ドルから0.84ドルへの増配を発表しており、ついに連続増配年数は50年の大台となりました。

分社化以降は、配当は順調に伸びてきています。直近5年間で見ても、1.5倍以上です。配当性向も100%を超えた年がなく、うまくコントロールされている印象です。

アルトリアの株価チャート

S&P 500との比較(2008/4~)

MO_Chart_20191012

アルトリアは、2017年6月に一時77ドル台の最高値を付けました。綺麗な上昇曲線を描いてきましたが、その後は一転して下落基調となっており、2019年1月には一時42ドル台をつけるまで下落しました。その下落率は約45%に達しています。2019年8月末現在では43.74ドルで取引されています。配当利回りは7.68%と"超"高配当というべき水準になっています。

2019年にはS&P 500に逆転されていますが、配当を再投資した場合のトータルリターンで比較すると、S&P 500を大きく上回っています。

S&P 500との比較(トータルリターン)(2008年末~)

MO_TR_2008-18

2008年末以降のトータルリターンで、S&P 500と比較すると、アルトリアが大きく上回っています。この10年間の年率リターンは、S&P 500の+13.1%に対し、アルトリアは+18.6%です。2018年は差が詰まりましたが、トータルリターンで比較すれば、まだまだアルトリアの優位性は揺るぎませんね✨

まとめ

プラス要因

他のたばこ銘柄とほとんど同じですが、再掲しますね。

寡占市場であり、ビジネスモデルが安定している

たばこ産業は規制産業であり、少数のプレーヤー(企業)で市場を占有する寡占市場です。企業の社会的イメージを伝えるCMは打てても、たばこ製品を直接PRするCMは打てないなど、広告・マーケティングも厳しく規制されています。新規参入は困難であり、ビジネスモデルは非常に安定しています。

設備投資がほぼ不要で、フリーCFも潤沢

近年では、各社が加熱式たばこの開発・販売を進めていますが、設備投資は依然として低水準です。フリーCFが潤沢なので、配当や自社株買いなどの形で投資家への手厚い還元が可能です。

マイナス要因

たばこ市場は徐々に縮小傾向である

たばこ市場は中国を除くと縮小傾向にあります。これまでたばこメーカーは、販売量の減少を値上げで補ってきました。確かにニコチンには依存性がありますから、多少の値上げでも消費者はやめることはできないかもしれません。しかし、近年、たばこへの風当たりは年々強まっているように感じます。急速に喫煙人口が減少すれば、値上げだけでは収益を補えなくなるかもしれません。

アルトリアはアメリカでしか事業を行っていませんので、大麻事業など新たな収益源の確立が望まれるところです。

電子たばこの登場や大麻解禁による環境変化の可能性

たばこ産業は、寡占市場でビジネスモデルも安定していると先ほど述べましたが、将来的にもそうであるとは言い切れないのが実情です。

近年アメリカでは、新興勢力で電子たばこメーカーのジュールが急速にシェアを拡大し、電子たばこ市場で約7割のシェアを占めるまでになり、大手のたばこメーカーからシェアを奪いました。また、カナダでは2018年に嗜好品として、大麻(マリファナ)が合法化されました。今後たばこの代替品として普及していく可能性があり、たばこにとっては逆風になります。

ESG投資の流れでたばこ銘柄が投資対象から外されている

ESG投資とは、繰り返しになりますが、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の三つの観点から、基準を満たす企業に投資していくということです。人々の健康に悪影響を与えるとして、たばこ銘柄をポートフォリオから外す機関投資家(金融機関、保険会社、年金基金など)も出てきているようです。

極めて大きな資金を運用する機関投資家の資金が流入しないとすれば、株価には確実にマイナスの影響をもたらすでしょう。ここ1~2年のたばこ銘柄の下落は、このESG投資が多分に影響していると考えられます。業績のわりに、株価が割安のままで放置されるということも十分に考えられます。

私の保有状況・所感

私は100株保有しています。ETFでの保有分(SPYD、VYM、VDC)も考慮に入れると、ポートフォリオの3%を占めている銘柄です。

たばこ産業の先行きは楽観視できませんが、アルトリアの場合は、電子たばこや大麻事業への出資など、将来を見据えた投資も積極的に行っている点が好印象です。

2019年8月に入っての株価急落で、配当利回りは7%台中盤にまで高まっており、かなり魅力的に映ります。配当収入(インカム・ゲイン)めあてならもちろん、短期的にはキャピタル・ゲイン(値上がり益)も狙えると思っています✨

たばこ株では、他にブリティッシュ・アメリカン・タバコ(British American Tobacco)を保有しています。銘柄分析も書いていますので、よろしければご覧ください♪

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