Asset Allocation(アセットアロケーション)とは?
Asset Allocation(アセットアロケーション)は、資産配分という意味で、どの資産クラス(株式や債券、不動産など)に、どれだけの割合で投資するかを指す言葉です。
(Feature Imaged By:Shutter Stock)
年齢、資産額、リスク許容度(最大どれだけの損失を受け入れられるか)によって、アセットアロケーションは変わります。
私は株式100%のフルインベストメントですが、現金や債券、金など他の資産クラスについての(個人的な)考えも、以下に記しました。アセットアロケーションに絶対的な正解はありませんので、ご参考程度にご覧いただけたら嬉しいです。
現金:最大1%程度
アセットアロケーションで、一番重要な部分が、現金の割合をどうするかです。
日本のメガバンクの普通預金金利は0.001%であり、金融機関にお金を預けていてもほとんど資産は増えません。10万円を1年預けても、つく利息はわずか1円です💦
これに対して、株式の実質リターン(物価変動を考慮した値)は年6~7%程度であるといわれています。もちろんこれは平均値ですので、単年で見ればマイナスになる年もありますが、長期的には配当と株価(株式の価格)の上昇により、資産が増えていくことになります。
また、近年は世界的にインフレ傾向となっており、現金をそのまま保有しているだけでは価値がどんどん目減りしていくことになってしまいます。
かといって、現金比率はゼロに近いほうがいいかというと、それはそれでリスクもあります。
確かに、株式市場が上昇傾向にあるとき、すなわち強気相場のときは、現金比率が高いとリターンも下がってしまいますが、かといって現金比率を少なくしすぎると、株式市場が下落傾向にあるとき、すなわち弱気相場のときに、ただ指をくわえてみているだけになってしまうからです。
このように、現金は強気相場では最弱の武器ですが、弱気相場では最強の武器になります。
特に日本円は、株式市場が下落したときは、リスク回避通貨として円が買われ、円高になりやすい傾向があるのでなおさらです。もっとも、最近は異次元緩和の影響からか、ドルもリスク回避通貨として買われているので、それほどでもないですけどね。
私の場合は、株式市場は長期的に見れば右肩上がりであることや、毎月の給与収入があることをふまえ、現金比率はごくわずかです。給与が入ってもすぐに株式投資に回してしまっています。
日本株式:わずか
日本株式は、積極的に投資対象としては組み入れていません。
その理由は、私自身が今後の日本経済について悲観的だからです。端的に言ってしまえば、急速な人口減少と少子高齢化により、国内の需要・GDPも伸び悩むことが予想されるからです。
日本株式には為替リスクがないというメリットもありますが、個人的な考えとしては、将来的に日本円がドルに対して大幅に強くなることは考えにくく(むしろさらに弱くなるとも考えている)、あまり日本株に投資するメリットを見出せないのが率直な気持ちです。
もっとも、日本株には配当控除が利用できます。詳細な言及はここでは控えますが、配当所得を給与所得と合算する総合課税を選択した場合に、配当にかかる税金を一部軽減することができます。そのため、セミリタイア・アーリーリタイアを明確に意識する段階になれば、日本株を増やすという選択も将来的にはあるかもしれません。
先進国株式(日本を除く):95%程度
私の主力となっている資産クラスです。先進国株式とありますが、その中でも米国株(アメリカ株)が8割近くを占めています。
かつては、米国高配当株式ETFであるSPYDを主軸にしていましたが、現在は個別株投資がメインです。
連続増配、高配当が期待できる銘柄を70以上の銘柄に分散しつつ保有しています。米国株(アメリカ株)のほか、英国株、カナダ株も一部保有しています。
新興国株式:わずか
インドのIT大手Infosys(インフォシス)を保有していますが、積極的に投資対象としては組み入れていません。
その理由は、①新興国株式市場全体に投資するETFは中国の占める割合が高い(3割程度)、②個別株は日本の証券会社では購入できないものも多く、先進国株式以上に情報が入手しにくい、ことなどが挙げられます。株主還元の姿勢がそれほど根付いていないという点もマイナスポイントです。
債券:投資対象外
投資対象にはしていません。
債券の価格は、株価とは異なる値動きをみせる傾向があります。そのため、債券を保有することで、株式の急激な変動を和らげることができます。しかし、長期的なリターンは株式より低くなることが知られています。資産をさらに増やしたい20・30代の方であれば、必要性は薄いと考えます。
以前は、NISA枠で米ドル建てのVWOBを購入していました。ただし、コロナショックが起こった2020年3月に売却し、SPYDに振り替えています。
日本株と同様に、明確にセミリタイア・アーリーリタイアを意識する段階になれば、再度保有を検討する可能性はありますが、現時点では投資対象にしていません。
金:投資対象外
現在では、投資対象にしていません。現金と同じで保有しているだけでは価値を生まないからです。
以前は、純金積立をしていましたが、手数料が割高(2.5%)なこともあって撤退しました。金を産出する企業の株(金鉱株)に投資する方法もあり、南アフリカの産金会社であるHMY(ハーモニー・ゴールド・マイニング)を保有していましたが、2019年3月に売却しています。業績が金価格に大きく左右されるため、安定的な配当は期待できません。値動きも激しいため、長期保有には不向きだと個人的には考えています。