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米国株(アメリカ株)中心の高配当株投資で経済的自由・セミリタイア(FIRE)を目指す、一人の女性の物語♪

銘柄分析

【XOM】(エクソンモービル)〜栄光を取り戻せるか? 連続増配・高配当の総合エネルギー企業!〜

投稿日:2018-11-08 更新日:

ゆーたんです♪

世界最大級の総合エネルギー企業であるエクソンモービルの銘柄分析です♪

エクソンモービルってどんな会社?

エクソンモービルExxon Mobil、ティッカー:XOM)は、アメリカのテキサス州に本社を置く、石油や天然ガス事業などを手掛ける総合エネルギー企業です。1999年にExxon(エクソン)とMobil(モービル)が合併して誕生しました。

Exxon_Mobil_image

エクソンモービルは、石油・ガスの探査・開発(上流部門、Upstream)から精製・販売(下流部門、Downstream)までを一貫して手がけるスーパーメジャー(国際石油資本)の一角になります。また、本来ですと素材セクターに分類される、化学品製造などの化学部門(Chemicals)も持っています。その収益は約2,793億ドル(約30.6兆円、2018年)で、世界でもTOP10に入る収益高を誇っています。如何に石油というマーケットが巨大かがわかりますね♪

エクソンモービルは、世界200か国以上で事業を展開しています。日本では、Esso(エッソ)やMobil(モービル)のブランドで知られています。ただ、このブランドを使用してきた東燃ゼネラルは2017年にJXTGと経営統合しており、2019年度中にはすべてENEOS(エネオス)ブランドに統一されてしまう予定なのですが💦

日本のガソリンスタンドのブランドはENEOSが主流となっていることから、エクソンモービルの知名度は、あまり日本では高くないかもしれません。しかし、1990年代から2010年代の3世代にかけて、時価総額1位となっている世界でも屈指の企業です。また、ダウ平均銘柄の一つで、1928年から採用されており、GE(ゼネラル・エレクトリック)がダウ平均銘柄から外れた今日では、最古参の企業になっています。

すなわちそのことは、産業構造が大きく変わる中でも、アメリカ、世界のトップクラスを走り続けている企業であることを意味します。しかし、近年は原油安の影響もあり、業績・株価ともに伸び悩んでいます。再び栄光を取り戻せる日は来るのでしょうか?



エクソンモービルの業績

※グラフはMorning star、Exxon MobilのIRデータより作成。

収益、営業利益、純利益

XOM_Revenue

2014年以降の原油安で大きく収益が低下しており、あわせて営業利益率も低下しています。16年の営業利益はかろうじでプラスという状況でした。収益ベースで見ると、2012年以降、同業他社のロイヤル・ダッチ・シェルに抜かれており、17年にはBPにもわずかながら抜かれました。原油安が落ち着くにつれて、業績も回復傾向にありますが、原油価格に大きく左右されるビジネスであることは間違いなさそうですね💦

エクソンモービルの部門別収益(2018年)

XOM_Revenue_Sector2018

下流部門(Downstream)が収益の約8割を占めています。上流部門(Upstream)、化学部門(Chemicals)はいずれも1割程度です。しかし、利益で見ると、また違った景色が見えてきます。

エクソンモービルの部門別純利益

XOM_Profit_Sector_2014-18

部門別純利益のグラフをみると、2016年を除いて、石油・ガスの探査・開発を行う上流部門(Upstream)の利益が一番大きくなっていますが、その分変動幅も大きいです。逆に、下流部門(Downstream)、化学部門(Chemicals)の変動幅は小さくなっています。

上流部門は、探査・開発した石油やガスが高く売れれば売れるほどよいですから、原油・天然ガス価格が高ければ高いほど有利になります。利益の変動をみてもわかるように、価格変動の影響を大きく受けるビジネスです。

逆に下流部門は、精製・販売を行うためには、石油やガスを安く仕入れればよいですから、原油・天然ガス価格が低ければ低いほど有利です。しかし、上流部門ほど、価格変動の影響を受けるわけではありませんし、利益率も高くはありません。

上流部門が収益に占める割合は小さいものの、純利益に大きな影響を与えることから、「原油価格が高いほど有利」という構図は変わりません。

エネルギー株は、年による業績の変化が激しく、単年度だけ見ていては、全体のトレンドを見誤る恐れがあります。そこで、2014~18年までの純利益に占める各部門の割合を算出してみました。エクソンモービルでは、上流部門が純利益の約6割弱を占めています。

XOM_Profit_Sector_Ave2014-18

2019年はまだ第2四半期までの結果しか出ていませんが、それまで比較的安定していた下流部門が前年比で88%の減益、化学部門が前年比で63%の減益と大きく落ち込んでいます。この傾向が続くようだと、上流から下流までを手掛けるビジネスモデル自体に疑問符がつきかねず、ちょっと心配ですね💧



EPS、BPS、ROE、株式数

XOM_BPS,EPS,ROE

BPSは安定して増加傾向です。EPSやROEはやはり原油価格の影響を大きく受けていますね。
XOMの株式数

自社株買いにも熱心で、10年間で約2割を消却しています。株式数の減少は、EPSの上昇、ひいては株価の上昇につながるのでメリットが大きいですね♪

キャッシュフロー(CF)

XOM_Cashflow

営業CFマージンは10%強の水準で安定しています。収益は原油価格に大きく左右されますが、ビジネスモデル自体は安定しているといえそうですね。

エクソンモービルの配当

XOM_dividends

1983年以降連続増配をしており、直近10年間の平均増配率は約7.6%です。この10年間で、配当金は2倍以上になりました。表にはありませんが、2019年も四半期あたり0.82ドルから0.87ドルへの増配を発表しており、増配率は約6.1%となっています。2016年に配当性向は100%を超えましたが、その後は原油価格の上昇に伴って、落ち着きを取り戻しつつあります。

エクソンモービル(XOM)の株価チャート

S&P 500との比較(1968/1〜)

XOM_Chart_20191012

1968年以降から現在までで株価は約31倍になっています。2000年代前半までは長期的に右肩上がりの傾向を示していましたが、2008年以降は60~100ドルの間でレンジを形成しています。2015,16年の原油安で大きく業績が悪化しましたが、株価はそれほど大きく崩れていません。配当利回りは、4.91%(2019/9/7現在)と歴史的に見ても高水準です✨

S&P 500との比較では、1980年代後半以降、エクソンモービルが一貫して上回ってきましたが、2010年代に入ってエクソンモービルの株価が低迷する一方で、S&P 500の株価が大きく伸び、2019年に入り、ほぼ同水準となっています。配当再投資分を含めたトータルリターンでみれば、まだS&P 500を上回っているとは思いますが💧



まとめ

プラス要因

倒産リスクや減配リスクが低い

長期投資を考えるときに、最も怖いのが倒産リスクですが、Exxon Mobilの自己資本比率は40~50%と高い水準であり、D/E ratio(負債資本倍率)も0.1程度と低いので、つぶれる可能性はほぼないと考えてよいでしょう。スーパーメジャーの中でも、財務は健全であり、最も減配リスクが低い企業だと考えています。

原油消費量自体は今後も緩やかに増加が見込まれる

石油業界の将来を心配している方も多いと思います。確かに石油など化石燃料から再生可能エネルギーへのシフトは進んでいます。しかし、IEA(国際エネルギー機関)の報告書によれば、原油消費量自体は2040年まで緩やかながら増加が見込まれています。

先進国のエネルギー消費量が横ばいもしくは減少していっても、発展途上国のエネルギー消費量は今後も増加していくことが予想されているからです。少なくとも、今後20~30年で原油消費量が大きく減少するという事態は想定しにくいです。とはいえ、安価なシェールガスの存在もあり、原油価格が以前のように100ドル超で推移する可能性は低そうですが💧

連続増配中であり、配当利回りが歴史的に見ても高水準である

エクソンモービルのホームページには、「37年連続増配をしており、その間の平均増配率は6.2%」とうたわれています。仮にこのペースで増配が続けば、買値で見た配当利回りは10年後には何と9%にもなる計算です。

マイナス要因

再生可能エネルギーの普及具合が見通せない

プラス要因②でも書きましたが、この先再生可能エネルギーの普及は確実に進んでいくでしょう。IEAの報告書はあくまでも予測の数値であり、温暖化対策が急速に進展すれば、当初の予想よりも早く原油消費量がピークを迎える可能性があります。

その場合、産油国は協調して減産をすることになるかと思いますが、今までの会議を見ている限り、大幅な減産は難しそうです。原油価格の上値が重くなれば、エクソンモービルの株価も低迷するでしょう。

ESG投資の潮流で石油関連銘柄が外されている

株式の需給面でみると、ESG投資がマイナス要因になります。ESG投資とは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の三つの観点から、基準を満たす企業に投資していくということです。環境に悪影響を与えるとして、石油関連銘柄をポートフォリオから外す機関投資家(金融機関、保険会社、年金基金など)も出てきているようです。

極めて大きな資金を運用する機関投資家の資金が流入しないとすれば、エクソンモービルの株価には確実にマイナスの影響をもたらすでしょう。業績のわりに、株価が割安のままで放置されるということも十分に考えられます。

事実、エクソンモービルの株式市場における存在感は、2013年にアップル(Apple)に時価総額1位の座を奪われて以降、低下し続けています。2019年には、S&P 500のインデックス開始以来、初めてTOP10企業から脱落するなど、退潮傾向に歯止めがかかりません。

私の保有状況・所感

再生可能エネルギーの普及が進み、ESG投資の流れが続くなか、石油関連銘柄は、株式市場から「オワコン」扱いされているきらいがあります。

そんな中でも、私は35株を保有しています。ホームページが洗練されており、IR資料がビジュアルで見やすい点が気に入っています(笑)

高配当で割安感があり、株主還元も手厚いというのが最大の保有理由ですが、自分が生きているであろう間は、石油の需要が急速に減ることはないだろうと考えています。それに、逆に予想を超えるスピードで再生可能エネルギーが普及していったとしても、エクソン・モービルも買収などにより、事業ポートフォリオを組み替えて存続していくのではないかとみています✨

以下、関連記事です。

同じくスーパーメジャーのロイヤル・ダッチ・シェルに関する銘柄分析記事です♪

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