ゆーたんです♪
米国高配当株式ETFで人気のあるVYM、SPYD。
配当利回り(分配金利回り)と増配率から、将来もらえるであろう配当金とその資産額をシミュレーションしてみました♪

(Featured image by:Shutterstock)
シミュレーション1〜株価の上昇を考慮しない場合〜
前提条件(シミュレーション1)
| VYM | SPYD | |
| 配当利回り(分配金利回り)(2023/3/3時点) | 3.00% | 4.44% |
| 増配率(VYMは2007~22年の平均値、SPYDは2016~22年の平均値) | 6.0% | 4.6% |
| シミュレーション用増配率 | 6.0% | 3.0% |
VYMの設定年の翌年以降の平均増配率は6.0%です。5年平均は5.3%、10年平均は7.1%なので、6.0%の増配率は期待できそうです。
SPYDの設定年の翌年以降の平均増配率は4.6%でしたが、2022年の配当金が想定以上だったので、今回は少し保守的に3.0%と見積もっています。
計算を簡単にするために、非現実的な面もありますが、いくつかの仮定を置いてみます。
- 初めの年に10000ドルを投資して、追加入金はしない
- 株価の成長率は0%(キャピタルゲインなし)
- 増配率は一定とする
- 配当金は再投資する
以上の仮定のもとで、配当金額とその累積額を計算してみました✨
結果(シミュレーション1)
配当金(シミュレーション1)

VYMとSPYDの配当金が逆転するのは19年後という結果が得られました。
なお買値で見た配当利回り(Yield On Cost)が逆転するのは15年後になり、VYMは6.78%、SPYDは6.72%となります。
資産額(シミュレーション1)
配当金を再投資した資産額で計算すると、VYMがSPYDを抜くまでにはもっと時間がかかり、逆転するのは25年後になります。やはり初めから配当利回りが高いとそれだけで大きなアドバンテージになりますね。

シミュレーション2〜株価の上昇を考慮する場合〜
前提条件(シミュレーション2)
シミュレーション1は株価の上昇を考慮しない場合でしたので、配当利回りが年を追うごとに上昇していきましたが、このシミュレーションは現実的ではないでしょう。短期的な変動はあれど、増配率分、株価も上がっていって、配当利回りは一定のラインに落ち着くと考えるのが自然です。
シミュレーション1ではVYMの増配率を6.0%、SPYDの増配率を3.0%と見積もっていました。シミュレーション2では毎年増配率の分だけ、株価が上がっていく想定で計算してみました。
結果(シミュレーション2)
配当金(シミュレーション2)

シミュレーション2では増配分だけ株価も上がっていく想定ですので、VYMの配当金とSPYDの配当金は20年後でも逆転はしませんでした。
資産額(シミュレーション2)

配当では差が埋まりませんでしたが、資産額で見ると、VYMが圧倒的に優位ですね。投資して2年でVYMの資産額が上回り、以降SPYDをグイグイと引き離しています。
シミュレーション3〜株価の上昇を考慮しつつ、現実的にシミュレートする〜
シミュレーション2だと、VYMがずいぶん優位でしたが、この結果はSPYDの増配率次第でいかようにも変化します。
株価はPER(株価収益率)とEPS(1株あたり利益)のかけ算で求められます。そして配当金は、EPSに配当性向をかけた額で求めることができます。すなわち、PERが一定で、配当性向も一定であれば、株価上昇率=EPS成長率=増配率となるはずです。
現実にはPERも配当性向も変動しますので、あくまで机上の空論ですが、EPSを伸ばすことができなければ、配当を増やすことはできませんし、株価も上がりはしないでしょう。その意味でもEPS成長率が重要になります。
2008年初〜現在に至るまでの年率平均の株価上昇率(配当含まず)を調べたところ、VYMは+5.18%、SPYD(S&P 500 High Dividend Index)は+3.76%となりました。
SPYDはベンチマークのインデックスで計算しているので、経費率の0.07%分を引いて、VYMの株価上昇率・増配率を5.18%、SPYDの株価上昇率・増配率を3.69%としてシミュレーションすると、以下のような結果が得られました。

VYMとSPYDの資産額がほぼ同じになっていることが分かりますね。25年後の資産額はSPYDが$68,167でVYMが$67,977とややSPYD優位です。SPYDとVYMの資産額が逆転するのは32年後になります。
もっともこのシミュレーションでは配当金にかかる税金を考慮していませんので、配当にかかる税金を考慮すると、VYMが優位になるでしょうか。あくまでも思考実験ですので、参考程度にとどめていただければと思います。
まとめ
2007年末〜現在までのVYMとSPYD(S&P 500 High Dividend Index)のトータルリターンの差は0.1%程度です。期間の取り方次第でトータルリターンはいかようにも変わるので、判断は難しいですが、リーマン・ショックとコロナショックという弱気相場2回含んでの数値ですから、私自身はVYMとSPYDでそこまで投資リターンに大きな差は生じないと考えています。
ある程度のインカムゲイン(配当金)を享受しつつ、キャピタルゲイン(値上がり益)も狙いたい場合は、VYMが優位です。配当利回り3%程度で、安定した増配率(年5〜7%)が期待できます。

とはいっても、将来のことは分かりませんし、自分がいつまで生きるのかさえわからないことを考えると、将来の増配を期待するよりは、今できるだけの配当金を享受するという意味で SPYDを選好するという選択肢もあります。配当利回りは4.5%程度です。増配率は未知数ですが、年2〜4%程度は期待できると考えています。

改めてグラフ化してみると、何だか夢が膨らみますね。配当株投資は、1〜2年という短いスパンでは、中々成果を実感しにくいかもしれませんが、何十年と続けていくことで、大きな成果を生み出すことができるはずです。これからも配当株投資を続けていけたら✨








