ゆーたん@東大卒のセミリタイア物語♪

米国株(アメリカ株)中心の高配当株投資で経済的自由・セミリタイア(FIRE)を目指す、一人の女性の物語♪

銘柄分析

【RDS.B】(ロイヤル・ダッチ・シェル)~安定高配当、世界最大級の総合エネルギー企業!~

投稿日:2018-12-01 更新日:

*更新情報:2019年第2四半期までの業績を反映しました♪(10/20)

ゆーたんです♪

世界最大級の総合エネルギー企業であるロイヤル・ダッチ・シェルの銘柄分析です♪

ロイヤル・ダッチ・シェルってどんな会社?

ロイヤル・ダッチ・シェルRoyal Dutch Shell、ティッカー:RDS.ARDS.B)は、オランダのハーグに本社を置く、石油や天然ガス事業などを手掛ける総合エネルギー企業です。1907年にロイヤル・ダッチ(Royal Dutch)とシェル(Shell)が合併して誕生しました。

Shell_image

ロイヤル・ダッチ・シェルは、石油・ガスの探査・開発(上流部門、Upstream)から精製・販売(下流部門、Downstream)までを一貫して手がけており、スーパーメジャー(国際石油資本)の一つに数えられます。

収益は約3,965億ドル(約43.4兆円、2018年)で、世界第3位の収益高を誇っています。近年は原油安の影響もあり、業績・株価ともに伸び悩んでいますが、その分高配当が魅力です。

なお、ロイヤル・ダッチ・シェルはADR(米国預託証券)としてRDS.ARDS.Bの2種類が上場しています。

RDS.Aはオランダ株扱いのため、源泉徴収税が15%かかります。この15%分はのちほど外国税額控除をすれば取り戻せますが、手続きが複雑なうえ、所得税をある程度支払っていないと全額戻ってきません。私たちが投資するならイギリス株扱いで、源泉徴収がないRDS.B一択になりますね。

日本におけるロイヤル・ダッチ・シェル

日本では、Shell(シェル)のブランドで知られています。今、そのブランドを背負っているのは、石油元売り大手の昭和シェル石油(現:出光昭和シェル)という企業です。2016年までは、ロイヤル・ダッチ・シェルの子会社が筆頭株主となっていましたが、15年に出光興産と経営統合を発表したことを受けて、株式を出光興産に譲渡しています。

出光興産との経営統合までは、出光興産の創業家が反対するなど、紆余曲折ありましたが、2019年4月に経営統合が行われ、出光興産(出光昭和シェル)として生まれ変わりました。当面、Shell(シェル)ブランドは存続するとされていますが、将来的になくなる可能性は否定できません。

GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)に代表されるテクノロジー企業が、日本市場を席巻する一方で、スーパーメジャー(国際石油資本)が日本から撤退し、日本からその名前を冠するブランドが消えていくという姿は何とも対照的ですね。



ロイヤル・ダッチ・シェルの業績

※グラフはIRデータより作成。データはドルベース、2020年第2四半期決算まで反映

収益、営業利益、純利益

RDS.B_Revenue_2008-19Q2

2014年以降の原油安で大きく収益が低下しており、あわせて営業利益率も低下しています。15年の営業利益は赤字でしたが、純利益はぎりぎりプラスを維持しています。原油安が落ち着くにつれて、業績も回復傾向にありますが、原油価格に大きく左右されるビジネスであることは間違いなさそうです💦

2019年はまだ第2四半期決算までのデータですが、収益が前年比で6.8%減、純利益は24.5%減とあまり思わしくありません。第3四半期以降の決算に注目したいですね。

ロイヤル・ダッチ・シェルの部門別収益(2018年)

RDS.B_Segment_Revenue_2018

ロイヤル・ダッチ・シェルの事業は3つの領域に分かれています。

Upstream(上流部門)は、石油・ガスの探査・開発を担う部門です。石油・ガスの輸送やそのためのインフラという、本来なら中流部門に属する事業も含まれています。Downstream(下流部門)は、ガソリンなどの石油製品や、産業用の化学品を製造・販売する部門です。Integrated Gas(総合ガス事業)は、LNG(液化天然ガス)にかかわる事業を担う部門です。再生可能エネルギー事業もここに含まれます。

その収益は、上流部門と総合ガス事業で各1割ずつ、下流部門が約8割となっています。ここ3年間で割合に大きな変化はありません。

ロイヤル・ダッチ・シェルの部門別純利益

RDS.B_Segment_Earnings_2016-18

上流部門は、探査・開発した石油・ガスが高値で売れるほど利益が出るので、原油価格に大きく左右されるビジネスです。ということで、原油価格の変動に応じて、利益も大きく変化していることが読み取れますね。

下流部門は、それほど原油価格の影響には左右されず、安定した利益を稼いでいます。そして、総合ガス事業の利益がここ3年で急伸していますね。

2019年の第2四半期決算時点では、総合ガス事業が10%の減益、上流部門はほぼ横ばい、下流部門は7%ほどの減益になっています。

EPS、BPS、ROE、株式数

RDS.B_EPS,BPS,ROE_2008-19Q2

BPSは2012年をピークに減少傾向にあります。EPSやROEはやはり原油価格の影響を大きく受けていますね。

RDS.B_Shares_2008-19Q2株式数は増加傾向です。自社株買いというよりは配当で株主に還元するという形でしょうか。2016年に同業のBGグループ(イギリス)を買収したことで、株式数が一気に増えましたが、2019年は第2四半期までで44億ドルの自社株買いを実施しており、株式数がやや減少しています。

キャッシュフロー(CF)

RDS.B_CF_2008-19Q2r

営業CFマージンは10%程度の水準で安定しています。収益は原油価格に大きく左右されますが、ビジネスモデル自体は安定しているといえそうですね。



ロイヤル・ダッチ・シェルの配当

RDS.B_Dividend_2008-19Q2
ロイヤル・ダッチ・シェルの配当は、ここ4年間は3.76ドルと横ばいです。連続増配はしていませんが、減配はしておらず、何とか配当を維持しています。3年連続で配当性向は100%を超えていました(2015年はなんと600%超え!)が、2018年の配当性向は67%程度とひと段落しています。

2019年はまだ第2四半期決算までのデータですが、今のところ前年の水準を維持しています。決算は思わしくありませんが、配当性向は85%程度で踏みとどまっています。

ちなみに、ロイヤル・ダッチ・シェルは、会社として、ドルベースでの配当を増やすことを掲げています。

アメリカ以外に本社を置く企業でありながら、ドルベースでの配当を重視する企業は珍しいと思います。例えば、ヨーロッパに本社がある企業の場合、ポンドやユーロ建てでは増配でも、ドル高が進んだことで、ドル建てで見れば減配というケースは少なからずあります。ロイヤル・ダッチ・シェルに関しては、その心配をしなくてよさそうです。

ロイヤル・ダッチ・シェル(RDS.B)の株価チャート

S&P 500との比較(2005/7~)

RDSB_Chart_20191012

2006年以降、現在まで40~90ドルでのレンジが続いています。エクソンモービルと比較すると、やや値動きが激しい印象を受けますね。値上がり益を期待するというよりは、如何に株価が大きく下落したタイミングで拾えるかどうかにかかってきそうです。

2009,16年は、原油安に関連して、大きく株価が落ち込みました。このタイミングで仕込めた人はかなりの利益を得られたのではないでしょうか。現在の株価はちょうどレンジの中間になりますが、それでも配当利回りは6%近くになっています。

S&P 500と比較したところ、2012年までは綺麗に連動していますが、2013年以降は大きく水をあけられています。配当再投資分を含めれば、その差は多少縮まるかと思いますが、それでもこの差は大きいですね。この数字だけ見ると、インデックスでいいじゃん…と思ってしまいます。トータルリターンの最大化をめざすなら、素直にインデックスを購入したほうがよさそうです。



まとめ

プラス要因

石油需要量は2040年頃まで増加する可能性が高い

詳しくは、シェブロンの分析記事を見ていただければと思いますが、現状の温室効果ガスの削減目標が達成できたとしても、2040年の石油需要量は、2016年比で1.12倍となる見込みです。

世界の収益高上位の企業には軒並み石油関連企業がランクインしています。それだけ石油ビジネスは巨大な市場です。

二酸化炭素排出量が多い石炭事業については、撤退する国・企業も少なからず出てきていますが、石油ビジネス、もっと言えば二酸化炭素排出量が比較的少ない天然ガスのビジネスが大きく衰退していくというのは少なくとも10~20年スパンでは考えにくいです。

シェルCEOも、まだ石油・ガス事業から目を背けるのは早すぎると述べていますね。

再生可能エネルギーの取り組みに力を入れている

先ほど、シェルCEOが「石油・ガスへの投資」はまだ必要だと述べている記事を紹介しましたが、その一方で、ロイヤル・ダッチ・シェルは、再生可能エネルギーの取り組みにも力を入れています

2016年に再生可能エネルギー事業を立ち上げ、再生可能エネルギーのプロジェクトに参画したり、再エネ企業への投資・買収を行っています。まだ規模としては小さいですが、スーパーメジャーの中では先進的であり、こうした取り組みを進めている点は好印象です。

マイナス要因

既存のビジネスモデルがいつまでもつか不透明感が強い

先ほど、2040年頃まで石油需要量は増えていくだろうとありましたが、これはあくまでも予測の数値です。

2019年9月の国連サミットでのグレタさんの演説が話題となりましたが、再生可能エネルギー推進の動きは加速していくことこそあれ、減速することはないでしょう。石油・ガス事業が時代遅れとなるタイミングが果たしていつになるのかというのはなかなか予想がつきません。

ESG投資の広がりで、石油関連銘柄が敬遠されている

近年、石油関連企業の事業活動に対し、地球温暖化を推進しているとして、石油関連銘柄を投資対象から外す機関投資家(金融機関、保険会社、年金基金など)が登場してきています。

この事例に限らず、環境・社会・ガバナンスの3つの観点から、基準を満たす企業に投資し、そうでない企業は投資対象から外すという動きがみられます。この動きこそがESG投資です。環境・社会・ガバナンスの頭文字をとってこのように呼ばれます。

膨大な資金を運用する機関投資家の投資対象から外れてしまえば、株価にマイナスの影響を及ぼすことは避けられません。一般投資家までには広がらないと思いますが、この動きについても、加速していくことこそあれ、減速することはないと考えています。

私の保有状況・所感

私はロイヤル・ダッチ・シェルを60株保有しています。スーパーメジャーの中でも、再生可能エネルギーに意欲的に取り組んでいる点が好印象です。この先、想定よりも早く、石油・天然ガス事業が曲がり角をむかえても、「うまく事業構造を転換していけるのでは?」と楽観的に見ています。

ETFで保有していない銘柄でもあるので、安値を付けたタイミングでは、もう少し積極的に買い増していきたいと思っています♪

以下、関連記事です。

エクソンモービル:配当利回りはロイヤル・ダッチ・シェルよりも低いものの、30年以上の連続増配の実績があります。ダウ平均採用銘柄で最古参の企業です♪


シェブロン:エクソンモービル同様、ダウ平均採用銘柄で、こちらも30年以上の連続増配の実績があります♪

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