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投資雑感

セクター分類にはICBとGICSの2種類がある!~ETFに投資するうえでも要注意~

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ゆーたんです♪

弊ブログでは、ETFの分析記事を多数書いていて、その中で、セクター分類をまとめたグラフを載せています。

今まであまり説明してこなかったのですが、このセクター分類には大きく2種類があり、分類の仕方等が若干異なります。今日はその点について書いてみますね✨

ICBとGICS~2種類のセクター分類~

ICB(Industry Classification Benchmark、業種分類ベンチマーク)は、イギリスに拠点を置く、FTSEインターナショナルが運用・管理を行っているセクター分類です。Vanguard(バンガード)社のETFのセクター分類は、このICBに基づいたものが多くなっています。

一方、GICS(Global Industry Classification Standard、世界産業分類基準)もあります。こちらは、アメリカの格付け機関S&P(Standard & Poor's、スタンダード&プアーズ)と、株価指数を算出しているMSCI(Morgan Stanley Capital International、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)が1999年に共同して開発したものです。

バンガード社でもVOOといったS&P 500に連動するETFはGICSを採用していますし、BlackRock(ブラックロック)社や、State Street(ステートストリート)社のETFは、すべてを確認してはいませんが、基本的にこのGICSを採用しているようです。



ICBとGICSの違いはどこにあるの?

Sector_image
(Image By:Shutter Stock)

この2種類のセクター分類には共通する部分も多いのですが、ところどころ大きな違いがみられています。

消費者向けセクターの扱い

ICBでは、消費者向けセクターを、形のあるもの(財)か、形のないもの(サービス)かで区分しています。

具体的には、家庭用品や飲食料、自動車などは、消費財(Consumer Goods)セクター、小売店や旅行・レジャー、メディア産業などは、消費者サービス(Consumer Service)セクターにて分類されています。

他方で、GICSでは、消費者向けセクターを、景気のよしあしで需要が大きく変動する財・サービスかそれとも需要がさほど変動しない財・サービスかで区分しています。

具体的には、自動車やアパレル・高級品、ホテル・レストラン・レジャー、小売業などが前者で、一般消費財・サービス(Consumer Discretionary)セクター、食料品の小売業、飲食料品、たばこ、家庭用品などが後者で、生活必需品(Consumer Staples)セクターに分類されています。

不動産セクターの扱い

ICBでは、不動産セクターは金融セクターのなかに含めています。他方で、GICSでは、不動産セクターが金融セクターから独立しています。不動産セクターには、不動産投資信託(REIT)や不動産管理・開発会社が含まれています。

通信関連セクターの扱い

ICBでは、Telecommunications(電気通信)セクターと呼ばれ、ベライゾン(Verizon)やAT&Tなど、通信サービスを提供する企業でほぼ占められています。

他方で、GICSでは、Communication Service(通信サービス)セクターと呼ばれ、通信サービスを提供する企業に加えて、メディア(広告、放送、テレビ、出版)やエンターテイメント(映画、ゲームなどの娯楽)を提供する企業、主に広告収入で利益をあげているITプラットフォーマー(GoogleやFacebookなど)が含まれます。



ICBも新基準への移行を進めている

こうして見てきたように、ICBとGICSでは、ところどころセクター分類に大きな違いがみられています。特に、2018年9月末に、GICSでメディア・エンターテイメント、ITプラットフォーマー等が通信サービスセクターとして位置付け直されたため、その違いが大きくなってしまいました。

そうした事情もあったのかどうかはわかりませんが、ICBも新基準への移行の準備を進めていて、2019年7月には新しいセクター分類を公開しています。2020年に順次、新基準を適用していく予定だそうです。

大きな変更点は以下の通りです。

・不動産セクターを新設

・消費者向けセクターを、一般消費財・サービス、生活必需品に位置付け直す

なお、Telecommunications(電気通信)セクターに関しては、ケーブルテレビ事業が新たに組み込まれるようですが、GICSでは通信サービスセクターとして位置付けられたメディア・エンターテイメント事業は、ICBにおいてはほぼ一般消費財・サービスセクターとして組み込まれる形になりそうです。

また、ITプラットフォーマーも、Technology(テクノロジー)セクターのまま、残る形になりそうです。

まとめ

セクター分散や偏りがないよう意識している投資家のみなさんも多いことと思います。個別株投資の場合はいいのですが、ETFに投資している場合は、ICBを基準としているETFと、GICSを基準としているETFが混在しているため、セクター別の保有比率が把握しにくくなっています💦

バンガード社のETFだけを保有しているのであればICB基準で把握すればよいかと思いますが、他社のETFも保有している場合には注意が必要です。バンガード社の公式サイトではICBを採用していますが(弊ブログも公式サイトのデータを優先しています)、必要でしたら、例えばETFdb.com(※リンク先はVYMに飛びます)を見れば、だいたいのイメージは掴めるかと思います。

現状では、2種類のセクター分類はそれなりに違いが大きいのですが、2020年にICBが新基準に移行すればその違いはだいぶ小さくなるかと思います(通信関連セクターで違いが残りますが…💧)。他にも細かい違いは色々とありますが、「ざっくり」とらえることが大切だと思いますので、そこまで神経質になる必要はないかと思います✨

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