ゆーたん@東大卒のセミリタイア物語♪

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社会について考える

高齢者雇用の推進は日本の衰退をもたらしかねない…~その理由は?~

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ゆーたんです♪

誤解のないよう、初めに申し上げておきますが、高齢者のなかには、若い世代よりも高いスキルをもって、ご活躍されている方もいっぱいいらっしゃいます。元気で意欲のある高齢者が働くことは日本経済にとってもプラスになると確信しています。

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そして、高齢者にも働いてもらわなければ、社会保障制度が立ち行かないであろうことも、理解しています。

しかしながら、私は高齢者雇用の推進は、下手もすれば、日本の衰退をもたらしかねないと思っています。その理由を、以下、書いてみますね✨

高齢者雇用の現実〜企業は高齢者を欲していない〜

政府は高齢者雇用を推進していますが、現実として企業は高齢者をあまり雇用しようとは思っていません💧

それは、下記記事にあるように、業績が好調であっても、早期退職者を募る企業が増えていることからも読み取れるのですが...

別の視点からも見てみようと思います。以下の資料は、年齢別有効求人倍率(全国)のデータです。

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(厚生労働省東京労働局資料より作成。対象は一般常用+常用的パートタイム)

有効求人倍率ですが、45歳以上では一貫して、全体を下回っていることが分かります💧

つまり、厳しい言い方をすれば、企業は「若い世代は欲しいけれど、高齢世代はそこまで必要ではない」と思っているということです。

そして、有効求人倍率が1倍を下回るということは求人数よりも就職希望者数が多い、すなわち売り手優位(売り手市場)です。売り手市場ですから、企業は、応募者に求めるハードルを上げたり、あるいは給与条件を引き下げたりしようとするでしょう。

よほど優秀な人材である場合は別ですが(そういう人はそもそも自分で起業するか、他社からヘッドハンティングのお誘いがあるかと思います)、そうでなければ転職しても給与は下がる可能性は高いでしょう。

ということは、ある程度の年齢(45歳以上)になったら、かりに会社への不満があったとしても、(給与が大幅に下がらない限りは)現在勤めている会社で働き続けざるを得ないということです💦

現在勤めている会社にも不満がある…かといって、転職したら給与が下がるから、辞めるに辞められない」。こんな状態ではモチベーションもなかなか上がりませんし、労働生産性(労働者一人当たりが生み出す付加価値)を低下させる原因にもなるでしょう。



生活が苦しい高齢者が増えている~だから働き続けざるを得ない~

以前、「高齢者は働きたいというけれど、実際にはお金が足りないから働いている」という趣旨の文章を書きました。


生活が苦しい高齢者が増えているというのは、生活保護受給世帯数の推移をみれば、一目瞭然です。

生活保護を受給している世帯の割合は増加傾向

Seikatuhogoritu_1975-2016

世帯保護率というのは、対象世帯の中で生活保護を受給している世帯の割合を示したものです。1975年以降、世帯保護率は緩やかに減少してきました。しかし、1990年代半ばをピークに、世帯保護率は上昇に転じています。この記事で書いたように、日本の実質賃金は1990年代半ばをピークに下落傾向ですから、納得いく数字です。

今後、年金の受給額は引き下げられていくことが必至な情勢です。ということは、ますます生活保護を受給する高齢者は増加していくことが予想されます。

政府は「働きたくない高齢者を無理やり働かせるものではない」と強調していますが、ゆくゆくは、働きたくない高齢者も、体力的にしんどいから引退したいという高齢者も、生計を成り立たせるために働かざるを得ない社会がやってくるのではないでしょうか。生活保護を受給しようという高齢者に対しても、「働け」という圧力がかかる可能性も否定できません。

働くことを望まないが、働かされる高齢者、そして、競争に勝つために優秀な人材を確保する必要に迫られながらも、70歳までの雇用保障が求められる企業…このような状況で、労働生産性が上昇して日本経済も発展していく、そんなストーリーを私は描けませんでした💦



まとめ

70歳までの雇用はまだ努力義務ですが、私はそう遠くないうちに、本人が希望すれば義務化する方向になるとみています。

高齢者といっても、体力差や能力差は大きいです。人間も年をとれば、程度の差こそあれ、体力や、思考・判断力は低下していきます。平均寿命は延びていますが、健康寿命が70歳台前半であることを考えると、企業に70歳までの継続雇用を義務付けることになれば、企業の負担は間違いなく大きくなります。

企業も、スキルのある高齢者であれば良いけれど、そうでなければ雇いたくない…というのは偽らざる本音でしょう。

会社で働き続けていれば老後の生活が保障される時代は終わりを告げました。これからは、一人一人が「会社に頼らず自立していく」という厳しい時代の到来です。それができなければ、将来的に貧困に陥る時代がやってくると思います。自己研鑽を怠らない、少額でも良いので資産運用・投資をする、などといった自己防衛策が求められるかと思います✨

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