【DIA】~S&P 500よりも最適な投資先?ダウ平均に投資できるETF♪~

【更新情報】(2020/1/5)
2019年分の配当金など、各種データを反映♪

ゆーたんです♪

アメリカのダウ平均(ダウ工業株30種)に投資できるETFであるDIA(SPDR Dow Jones Industrial Average ETF Trust、SPDR ダウ工業株平均 ETF)について分析します♪

目次

DIAってどんなETF?

Dow Jones_image
(Image By:Adobe Stock)

DIAは、アメリカの優良企業を集めたダウ平均に連動するETFです。基本情報は以下の通りです♪

銘柄数30
ファンド純資産残高228億ドル(約2.48兆円)
実績PER21.1倍
配当金(分配金)(直近12か月実績)5.951ドル
配当利回り2.06%
経費率0.17%
2020年1月2日現在(出典:State Street HPより作成)

DIAの経費率は0.17%となっています。S&P 500に投資するETFの経費率が0.1%以下であることを考えると、やや高めの水準ですね。構成銘柄数が30と少ないこと、経費率が高めであることなどがネックになっているのか、運用資産残高も200億ドル強となっています。

決して少ない数字ではないのですが…S&P 500に連動するETFであるSPY、IVV、VOOの運用資産残高が3つ合計で6,000億ドル近くあることを踏まえると、どうしても霞んでみえてしまいます💧

配当利回りは2%をわずかに上回る程度で、1.75~1.99%のS&P 500に連動するETF(SPY、IVV、VOO)を若干上回る水準です。時価総額の大きい、Amazon、Facebook、バークシャー・ハサウェイなどの無配株が入っていない差でしょうか。



DIAの構成上位銘柄

1Boeing Co.(ボーイング)資本財7.8%
2Apple Inc.(アップル)情報技術7.1%
3UnitedHealth Group Inc.(ユナイテッドヘルス)ヘルスケア6.9%
4Goldman Sachs Group Inc.(ゴールドマンサックス)金融5.5%
5Home Depot Inc.(ホーム・デポ)一般消費財5.2%
6McDonald’s Corp.(マクドナルド)一般消費財4.7%
7Visa Inc. (ビザ)情報技術4.5%
83M Co.(スリーエム)資本財4.2%
9Microsoft Corp.(マイクロソフト)情報技術3.8%
10United Technologies Corp.(ユナイテッド・テクノロジーズ)資本財3.6%
2020年1月2日現在(出典:State Street HPより作成)、リンク先は銘柄分析記事に飛びます

ダウ平均は、時価総額ではなく、株価でウェイト(重み)をつけています。そのため、株価が高いボーイング、アップル、ユナイテッドヘルスといった銘柄が上位を占めています。

日本でもなじみのある企業ばかりで構成されていますが、民間保険会社であるユナイテッド・へルス(組み入れ割合3位)、ホームセンターチェーンを展開するホームデポ(組み入れ割合5位)、航空機内部のシステムなどを手がけるユナイテッド・テクノロジーズ(組み入れ割合10位)は、米国株投資家でもなければ知らない人も多いかもしれません💧

ちなみに、構成割合が一番低い銘柄は、ファイザー(PFE)でその割合は0.9%、ボーイングの約10分の1です。次に低い銘柄が、シスコシステムズ(CSCO)で1.1%となっています。

株価が10倍を超えて差がついてしまうと、銘柄入れ替えの可能性があるということで、このままファイザーの株価が低迷して、ボーイングの株価が上昇していくようだと、ファイザーが次のリストラ候補になってしまうかもしれません…時価総額2,000億ドル超のメガファーマ(巨大製薬会社)なんですけどね💦

DIAのセクター比率

DIA_Sector_20200102
2020年1月2日現在(出典:State Street HPより作成)

資本財セクターの割合が2割弱を占めている点が特徴的です。構成上位銘柄にボーイング、3M、ユナイテッド・テクノロジーズの3社がランクインしているからですね✨

他のセクターの構成割合は、S&P 500と大きく違いはありませんが、公益セクターは、別途ダウ公共株15種平均という指数があるため、ダウ工業株30種には組み入れられていません。また、不動産(REIT)セクターも含まれていませんね。



DIAの配当金(分配金)推移

DIA_Dividend_1998-2019
(出典:State Street HPより作成)

DIAは1998年1月14日に設定された、歴史あるETFです。そして、株式ETFのなかでは珍しく毎月配当となっています。ただし、権利確定日から実際の支払いまでは1か月程度タイムラグが生じています。また、毎月配当といっても、月ごとの配当金には ばらつき があります。1・4・7・10月(実際の支払いは2・5・8・11月)は、配当金を出す銘柄が少ないため、配当金も少なくなっています。

配当金の額は右肩上がりで増加しています。特筆すべきは、不況時でもほとんど分配金が落ち込まなかったことで、リーマン・ショック時の2008年→09年でも、わずか4%の減配にとどまっています。ダウ平均の構成銘柄に、連続増配株(P&G、3M、コカ・コーラ、ジョンソン&ジョンソンetc…)が多いゆえの結果ですね✨

1998年から2019年までの21年間で、配当金は4倍以上になっていて、年平均増配率(1998~2019)は+7.3%となっています。2019年の配当金は、5.951ドルと前年比で+13.9%の増配となりました。



DIAの株価チャート

S&P 500との比較(1998/1~)

DIA_Chart_1998-2019

DIAが設定された1998年1月以降で比較してみると、S&P 500とほぼ同じような値動きをしていますが、S&P 500よりパフォーマンスは上回っています✨

構成銘柄が30とやや少ないのでどうかなと思いましたが、定期的な銘柄入れ替えで、絶えず、時代に適応した競争力のある企業を集めているだけありますね✨

まとめ

ダウ平均株価に投資するETFであるDIAは、経費率の高さや銘柄数の少なさもあいまって、投資家からの人気はありません。

しかし、長期スパンで見ると、S&P 500以上のパフォーマンスを残しており、配当利回りもS&P 500より高く、連続増配株が多く組み込まれていてインカム・ゲイン狙いでも保有できる、長期投資家にとってはもってこいのETFではないでしょうか。

もっとも、ダウ平均株価の2019年のパフォーマンスは+22%と、S&P 500の+29%と比較してやや劣っています。それなりのウェイトを占める3M(スリーエム)が年初来でマイナスで推移したことなどが要因です。

しかし、それほど心配はいらないと思っています。短期でみれば、多少の優劣はあるのは当然です。長期的には、これからもS&P 500と遜色ない、あるいはそれ以上のパフォーマンスを残してくれることを期待しています✨

Dow Jones_image

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