ゆーたん@東大卒のセミリタイア物語♪

米国株(アメリカ株)中心の高配当株式投資で経済的自由・セミリタイア(FIRE)を目指す、一人の女性の物語♪

銘柄分析

【VZ】(ベライゾン)~安定高配当、収益はアメリカ国内2番手、契約数国内トップの電気通信企業♪~

投稿日:

ゆーたんです♪

AT&Tとならんで、アメリカで事業を展開する電気通信企業、ベライゾンの銘柄分析です♪

ベライゾンってどんな会社?

Telecommnunications_image
(Image By:Shutter Stock)

ベライゾンVerizon、ティッカー:VZ)は、アメリカのニューヨークに本社を置き、携帯電話事業などをはじめとする電気通信事業を行っている企業です。

アメリカ東海岸で電話事業を担っていたベル・アトランティック社(1984年の電話事業分割により設立)を母体としていて、2000年に現在の社名になりました。相次ぐ合併もあって、企業の規模は巨大化しています。最近では、2017年にアメリカのヤフー社のインターネットコア事業を買収しました。

電気通信事業では、AT&Tが大きなライバルです。とはいっても、両社とも、分割前のAT&Tをルーツとしているため、おおもとをたどれば同じ会社なのですが…。

収益は1,308億ドル(約14.3兆円)であり、『Fortune Global 500』によると世界第43位、電気通信事業ではAT&Tについで2番目です。アメリカ国内に限定すると第19位になります(2018年)。ダウ工業株30種採用銘柄でもあります。



ベライゾンの業績

※グラフはIRデータより作成

収益、営業利益、純利益

VZ_Revenue_2007-18

収益は、この10年間で約34%伸びています。営業利益率は、かなりばらつきがありますが、近年は20%前後で推移していることがわかります。

ベライゾンの部門別収益(2018年)

VZ_Segment_Revenue_2018

ベライゾンの部門は二つのセグメントに分かれています。無線事業は、アメリカでの携帯電話事業などがメインです。有線事業は、電話サービス、有線ネットワークサービスなどです。

なお、その他には、2017年6月に設立されたOath(オース、※アメリカヤフー社のコア事業と、インターネットプロバイダやWebメディアを運営するAOLが統合されてできた企業)の業績が含まれています。

部門別営業利益率の推移

Verizon_Segment_Operating_Income_Margin_2013-18

無線事業の営業利益率は30%を超えていますが、有線事業の営業利益率は0%付近を推移しています。とはいっても、今後ますます無線事業が占める割合は大きくなっていくと思いますので、さほど心配はいらないと思います✨

契約数の推移

Verizon_Connection_2013-18

無線事業の収益の源泉となる契約数は順調に増え続けています。2018年の契約数は1億1800万人で、前年比で174.2万件のプラス、率にして1.5%の伸びとなりました。ライバル企業である、AT&Tの契約数(卸売除く)は、9,389万件なので、契約数は全米首位を独走しています。

1契約者あたり収益(ARPU)の推移

Verizon_ARPU_2013-18

もっとも、不安材料がないわけではありません。契約数は順調に増えていますが、1契約者あたりの収益(ARPA)は下落傾向です。実は、無線事業のサービス収益は直近3年は横ばい、むしろ下落傾向にあります。機器販売による収益が伸びていて、全体としてプラスになっているという状況です。



EPS、BPS、ROE、株式数

VZ_EPS,BPS,ROE_2007-18

BPS(1株あたり純資産)は、2013年にボーダフォンと共に出資した合弁会社、ベライゾン・ワイヤレスを完全子会社したことを機に、大きく減少しました。2014年以降は、上昇傾向に戻っています。

長期借入金はAT&Tほどではありませんが、1,058億ドル(約11.6兆円)と巨額です。負債を株主資本で割ったDEレシオは1.99倍であり、これはAT&Tよりも高い数字です。ビジネスモデルは安定的ですが、債務圧縮が望まれますね。

EPS(1株あたり純利益)はかなりばらつきがあるので、会社が発表している調整後EPSのグラフも掲載しています。毎年増加とはいきませんが、長期的には右肩上がりになっています✨

VZ_Shares_2007-18

株式数もベライゾン・ワイヤレスの完全子会社化で大きく増えています。グラフを見て分かる通り、自社株買いはほとんど行っていません

キャッシュフロー(CF)

VZ_CF_2007-18

電気通信事業は、通信インフラを維持するため、どうしても設備投資が大きくなりがちです。ベライゾンの設備投資も、毎年160億~170億ドル程度生じていますが、その分、キャッシュフローは安定しています。

ただし、収益の伸びのわりに、営業キャッシュフローはそこまで伸びていません。キャッシュを効率よく稼いでいるかどうかをはかる指標である、営業CFマージン(営業CF/収益)は低下傾向にあります(とはいっても20%台はキープしており、高水準には変わりありません)。



ベライゾンの配当

VZ_Dividend_2007-18※配当性向は、調整後EPSの数値で計算

ベライゾンの配当金は直近10年間で1.34倍になっています。リーマン・ショック時にも何事もなかったかのように増配している点が素晴らしいですね✨

2005年以来、連続増配となっています。2019年も0.603ドルから0.615ドルへの増配を発表しており、2019年通年の配当金見込み額は2.436ドルになります。

配当性向はEPSだと数値の変動幅が大きすぎるため、調整後EPSの数値で計測しています。調整後EPSでみた配当性向は近年100%を超えていません。

ベライゾンの増配率

VZ_Dividend_Increase_2007-18

AT&Tの毎年四半期ごとに0.01ドル増配のインパクトに隠れがちですが、ベライゾンも同業他社のAT&Tと同じく、増配率はあまり高くありません。直近10年間の平均増配率は3.0%にとどまっています。

将来の高配当を期待するというよりは、現在の高配当を享受するという感じの株ですね✨



ベライゾン(VZ)の株価チャート

S&P 500、AT&Tとの比較(1983/11~)

VZ_Chart_1983-2019

1983年11月以降の株価チャートを表示しています。ベライゾン(VZ)の株価は、この35年間で約7.9倍となりました。パフォーマンスは、同業他社のAT&Tとほとんど変わりません。

2013年以降は40ドル台~50ドル台半ばの範囲内でのレンジが続いていましたが、2018年にそのレンジ帯をブレイクして60ドル台に乗せ、1999年につけた史上最高値の62ドル台を伺う勢いです。もっともS&P 500には、2012年以降、かなり水をあけられてしまっています💦

記事執筆時点(2019/12/4)での配当利回りは4.10%です。

S&P 500とのトータルリターン比較(2003~)

Verizon_TR_2003-18

配当を再投資したトータルリターンで計算すると、また違った景色が見えてきます。直近15年のトータルリターンは、S&P 500を上回っています。リーマン・ショック時の落ち込みの小ささと、2018年の株価急落時に強さを見せたことがその要因です。

どの期間を計測するかによってリターンも全然変わってはきますが、このグラフを見ると、個別株での保有も全然アリだなと思えるのはではないでしょうか。

とはいっても、1999年の高値圏で買い付けてしまったら、リターンは全然伸びないでしょう。当たり前ですが、なるべく安値で買うことが大切ですね✨



まとめ・所感

事業内容はAT&Tと似ていますが、AT&Tがエンターテイメント事業など、事業の幅を拡大しているのに対し、ベライゾンはあくまでも携帯電話などの電気通信事業がメインであるという点が異なります。

シェア第3位のT-Mobileと第4位のSprintの合併が実現すれば、競争の激化は避けられませんが、事業内容自体は安定しています。予想EPSで見たPER(株価収益率)は12.5倍で、もちろんS&P 500よりは低くなっていますが、同業他社のAT&Tの10.6倍よりは割高です。

配当利回りは4%をわずかに上回る程度で、事業内容は安定しているが、大きな増配は見込めないと考えると、現在の株価水準では無理して買わなくてもいいかなって個人的には思います(もっともベライゾンはETFを通じて間接的にはかなり保有しています)。

もっとも、投資家に安定したリターンをもたらしてくれることには変わりありません。それに5Gが今後普及して、色々なデバイスがインターネットとつながるようになれば、ベライゾンなど電気通信企業の存在感も高まっていくであろうことも予想されます。株価が下落し、配当利回りが高まったタイミングでは狙いに行きたいですね✨

この記事をシェアする♪

-銘柄分析

Copyright© ゆーたん@東大卒のセミリタイア物語♪ , 2020 All Rights Reserved Powered by STINGER.