ゆーたん@東大卒のセミリタイア物語♪

米国株(アメリカ株)中心の高配当株式投資で経済的自由・セミリタイア(FIRE)を目指す、一人の女性の物語♪

銘柄分析

【AVGO】(ブロードコム)~驚異の増配率を誇る大手半導体メーカー♪~

投稿日:2019-12-08 更新日:

【更新情報】(2019/12/21更新)

2019年決算データを反映。コメント刷新。

ゆーたんです♪

このたびリクエストをいただいた、大手半導体メーカー、ブロードコムの銘柄分析です♪

ブロードコムってどんな会社?

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ブロードコムBroadcom Inc.、ティッカー:AVGO)は、アメリカのカリフォルニア州サンノゼに本社を置き、半導体・ITインフラストラクチャーソフトウェアを手がける企業です。

収益は208億ドル(約2.3兆円、2018年)で、情報技術セクターに属します。スマートフォンの各種部品(Wi-Fiチップ等)を手がけており、スマートフォンの急速な普及につれて、業績も大きく伸びています✨

ITインフラストラクチャーソフトウェアというのは、なじみのない言葉ですが、ITとインフラ(社会資本)、そしてソフトウェアがくっついた言葉です。

インフラというのは、道路や公園など、私たちの生活に欠かせない、基盤となる施設のことを指しますが、それのIT版、つまり現代の情報技術システムに欠かせない基盤となるソフトウェア(コンピューターを動かすプログラム)を製造している企業というイメージになります。

普通、ティッカーというのは、企業名から連想できるものになっていますが、この会社のティッカーはAVGOであり、一見するとまったく無関係に見えます。それもそのはず、もともとこの会社はアバゴ・テクノロジー(Avago Technologies)という名前だったからです。

もともとは1961年にパソコンメーカーとしても有名なHP(ヒューレット・パッカード)社の一部門として設立されました。1999年に分社独立、さらに2005年に半導体部門が分社独立し、アバゴ・テクノロジー社が設立されています。

2016年に半導体製造メーカーのブロードコム社の買収を完了し、同年に同社名へと変更しています。翌2017年には、通信用半導体大手クアルコム社の買収を計画しますが、これは、トランプ大統領の反対にもあって実現しませんでした。

しかし、その後も買収による事業拡大戦略は続いていて、2018年には企業向けソフトウェアを製造・販売するCAテクノロジーズ社を買収、19年にはセキュリティソフトのNorton(ノートン)で知られるシマンテック社の企業向けセキュリティ部門を買収しています。



ブロードコムの業績

※グラフはIRデータより作成。ブロードコムの会計年度は11~10月

収益、営業利益、純利益

AVGO_Revenue_2007-19

相次ぐ買収による事業拡大もありますが、スマートフォンの急速な普及につれて、Wi-Fiチップなど各種部品を提供しているブロードコムの収益も急伸しています。2018年の純利益が大きく伸びているのは税制改革の影響です。一方で、営業利益率は、かなりばらつきがみられます。

2019年は、収益が前年比で8.3%増と成長している一方、営業利益率は15.2%とやや低迷気味です。研究開発費、販売費および一般管理費や、買収にかかる無形資産(商標、各種特許など形のない資産)の減価償却費が軒並み増加したことが重くのしかかっています。

ブロードコムの部門別収益

2019年に部門が大きく三つに再編されているので、そちらのデータを掲載します。

AVGO_Segment_Revenue_2019

半導体部門が約4分の3、インフラストラクチャーソフトウェア部門が約4分の1を占めています。IPライセンスというのは、半導体にかかわる特許や商標など、知的財産権(IP)について、使用許諾などのライセンス権を付与するビジネスです。

ちなみに半導体ソリューションの営業利益率は46.9%、インフラストラクチャーソフトウェアの営業利益率は73.3%となっています(実際には各部門に含まれない費用もあるため、実際の営業利益率はより低くなります)。



EPS、BPS、ROE、株式数

AVGO_EPS,BPS,ROE_2007-19

BPS(1株あたり純資産)は、2016年のブロードコム買収を機に、大きく増加しています。

EPS(1株あたり純利益)はかなりばらつきがあるので、会社が発表している、一時要因を除いた調整後EPSのグラフも掲載しています。2012年から19年までの7年間で調整後EPSは8倍近くの伸びになっています。2012~19年の年率換算では約34の成長率です✨

AVGO_Shares_2007-19

株式数は相次ぐ買収もあって増えています。グラフからは分かりにくいですが、2018年には72.6億ドルの自社株買いを行っていて、19年も54億ドルの自社株買いを行っています。そのため、19年の株式数は減少しています。

キャッシュフロー(CF)

AVGO_CF_2007-19

収益の伸びを反映して、営業キャッシュフローは大きく伸びています。設備投資はほとんどかかっていません。営業CFマージン(営業CF/収益)も上昇傾向にあり、2019年には40%を突破しています。



ブロードコムの配当

AVGO_Dividend_2011-19

ブロードコムは2011年より配当金を出しています。この8年間で配当は30倍以上になっています。特に2016年以降の増加ペースが強烈です。

配当性向は100%を超えている年もありますが(2016年は赤字のため計測不能)、調整後EPSでみた配当性向は2019年でも50%程度にとどまっています。

ブロードコムの増配率

AVGO_Dividend_Increase_2012-20

何かの見間違えじゃないか?」と思うような増配率ですね。2020年も20%を超える増配率をキープしています✨



ブロードコム(AVGO)の株価チャート

S&P 500との比較(2009/08~)

AVGO_Chart_2009-1912

ブロードコム(AVGO)の株価は、この10年間で約19倍となりました。リーマン・ショック以降、S&P 500も大きく上昇してきたはずなのですが、そのパフォーマンスが霞んでみえますね。

2019年5月には、株価が最高値から一時20%超の下落となるなど、大きく調整しました。ちょうどスマートフォンなど通信機器を製造・販売する中国企業のファーウェイへの部品等の輸出が禁止されたからです。ブロードコムも、ファーウェイにスマートフォン用の部品等を提供していましたから、もちろん大きな痛手です💦

しかし、その後は、半導体の需要が回復基調に入ったこともあり、株価も戻しています。配当利回りは4.08%です(2019/12/21時点)。



まとめ・所感

私自身、銘柄分析のリクエストを受けるまで、ブロードコム(AVGO)は、ほとんどチェックしていませんでした(ゴメンナサイ💦)。4%を超える高配当と圧倒的な増配率が魅力的です。

しかし、スマートフォンの普及が一段落していることや、半導体の需要が減速すれば業績・株価ともに大きく下げる可能性があること、米中貿易摩擦の影響を大きく受けることは、注意しておく必要がありそうです。

そういった懸念があるからなのか、株価は最高値圏にあるにもかかわらず、予想PER(調整後EPSベース)は、15.0倍にとどまっており、割安感があります。

実は、ブロードコム(AVGO)は、2019年12月現在、SPYDの構成銘柄にもなっているので、私も間接的に保有していることになります。現在の配当利回り水準では、次のリバランスで外れてしまう可能性が高そうですが…今後注目していきたい個別株の一つになりそうです✨

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