「週休3日」「週休4日」が当たり前な社会が来て欲しい

ゆーたんです♪

毎朝の通勤電車で音楽を聴きながら、ニュースチェックをしていたら…こんなニュースを見つけました✨

SMBC日興証券が、介護を理由とした「週休4日」を導入するようです。こうした動きは、「長時間働くことを是とする」社会からの変革を迫るものであり、将来的な「週休3日」「週休4日」の本格実施に向けた第一歩だと思っています。今日はこの件について書きますね。

目次

週休3日制を採用する企業が増えている?

これより前、マイクロソフトが8月限定で、給与を減らさずに週休3日制を導入し、話題になりました。10月末にはその結果が公表され、印刷枚数や電力消費量の抑制、30分会議や遠隔会議の実施率向上、社員の満足度の上昇などといった成果がみられています✨

そして、少しずつではありますが、「週休3日」「週休4日」など、週休2日制よりも実質的に休みが多い制度をとっている企業も増えてきています。

Kyuka2011-19
(出典:厚生労働省「就労条件総合調査」)

この厚生労働省の調査は、無作為に6,000社余りを抽出して調査している(実際の回答数は4,000社程度)ので、多少数値にばらつきがありますが、徐々にその数値は増えていっているようにみえます。

また、全体的な傾向として、企業規模が大きいほど導入割合が増え、その規模が小さいほど導入割合が小さくなっています。企業の規模が小さいほど導入割合が小さくなっているのは、「自分が仕事を休んだ場合にかわりとなる人材がいない」という要素が大きいものと思われます💦



SMBC日興証券の取り組みは評価できるが…

話を戻しますね。

今回のSMBC日興証券の取り組みはもちろん評価できる内容なのですが、一方で、残念なところもあります。

それは、利用目的や対象者層が限定されているということです。

ご紹介したNHKの記事では、30代は育児や介護が理由なら週休3日、40〜50代は介護が理由なら週休4日を認めると報道されています。管理職は対象外のようです。また、別ソースの朝日の記事では、副業のためなら週休3日を活用できると書かれていました。

育児・介護と仕事の両立という観点はもちろん重要ですが、利用目的が育児・介護などに限定されていたり、管理職が対象外であったりするなど、全社員を対象としていない点は率直にいって残念です。

いきなり全社員を対象となると、混乱が大きくなることは理解できます。そうはいっても、SMBC日興証券の今回の制度は、基本給が、週休3日の場合は2割減、週休4日の場合は4割減となり、働く日数に比例して目減りするしくみになっています(週休2日で働く大多数の人が不公平感を感じないようにということだと思いますが、個人的には目減り幅が大きいな…と感じます)。

そのため、仮に全社員を対象にしたとしても、劇的に希望者が増えて、会社が回らなくなるというのはちょっと考えにくいです。

何も柔軟な働き方を実現するというのは、育児・介護という事情を抱えている人だけが対象ではないと思っています。将来的には全社員を対象とした制度ができることを期待したいですね。



あとがき


(Featured image by:Shutterstock)

理想は、給料がなるべく減らずに、週休3日、週休4日が当たり前になる社会、自由に選択できる社会が来ればいいなと思っています。

とはいっても、日本人の約69%は中小企業で働いています(平成28年経済センサスより)。しかも、中小企業というのは下のリンク先にある通り、私たちが思っている以上にその対象は狭いです。

例えば、小売業でしたら、従業員が51人以上いて、資本金が5,000万円を超えていたら大企業として統計上は扱われることが多いです。私たちが大企業というと、それこそ、トヨタ、ソフトバンク、NTTなど、日経平均株価の構成企業を思い浮かべる人が多いと思いますが、実際にそういった企業は、いわば”超”大企業であり、そうした企業に勤めている人の割合はかなり少ないでしょう。

なので、こうした動きが広まっているとはいえど、中小企業にまで浸透していくにはまだまだ時間がかかるかもしれません。

このブログのConceptでも述べている通り、これからの日本では、「生涯現役」という名の下に、「死ぬまで働くことを強制される」人々が増えていくと予想しています。

最近のニュース記事では、「老後資金は必要ない、なぜならできるだけ長く働けばよいからだ!」という、身も蓋もないことが書かれていました。最近のライフプラン系記事はそんなのばっかりで、「老後もできる限り働くのは当たり前という価値観を植え付けようとしているのでは?」とさえ邪推してしまいます。

だからこそ、週休3日、週休4日など、より柔軟な働き方が選択できることは重要だと思っています。まだまだ多くの仕事はフルタイム労働を前提としており、週休3日・4日の仕事となると、選べる仕事は限られてきます。選択肢が広がっていくのは良いことです。

週休4日ともなると、かなりセミリタイアに近い形になってきますね。今の仕事も「週休4日でいいよ?」って言われたら、早期退職せずに続けるかもしれません(笑)。そしたら、このブログの存在意義が問われてしまいそうですが…それはそれでよしとします✨

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