2020年のNISA、高配当株で買うべき株とは?~独断と偏見で選んでみた♪~

ゆーたんです♪

来週後半から、2020年分のNISA口座での取引が解禁されます。これだけ株価が高値圏にあるなかで、「何に投資しようかな?」って悩んでいる人は多いのではないでしょうか。


(Featured image by:Shutterstock)

NISA口座は、投資期限が5年間で、他口座との損益通算ができません。そういった事情もあり、安定した配当収入というインカム・ゲイン目当てでNISA口座への投資を考えている方も多いのではないでしょうか。

私は、高配当株投資家ですので、もちろんNISA口座でも高配当株への投資を基本線に考えているわけですが、これだけ株高となると、配当利回りは全体的に低下しているわけで、私自身もすごく悩んでいます💦

自分の頭を整理する意味も込めて、私が独断と偏見で「買いたいな♪」と思える高配当株をピックアップしてみました✨

目次

NISAにおすすめ!高配当株リスト

外国株式

外国株式の場合は、多くの場合、配当に現地課税がかかります。例えば、アメリカは10%です。特定口座の場合は、外国税額控除の制度を使えば、所得額に応じて一部を取り戻すことができます。しかし、NISA口座ではその分を取り戻すことができません。

もっとも、イギリスや香港、オーストラリア、インドなど、現地課税がかからない国・地域もあります。日本からだとなかなか投資が難しいケースもありますが、ADR(米国預託証券)として上場している企業も多く、その場合は米国株扱いで購入できるので、狙い目です。

ADRについては、詳しい記事も書いていますので、こちらもどうぞ♪

では、これからおすすめ度別に紹介していきますね。配当利回り4.3%以上(米国高配当株式ETFであるSPYDの配当利回り以上)を基準としています。

おすすめ度★★★

銘柄配当利回りセクター
RDS.B(ロイヤル・ダッチ・シェル)※ADR6.29%エネルギー
BTI(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)※ADR6.27%生活必需品

保有状況や損益状況によって、私自身の投資判断はまた変わってくるのですが、フラットに見ると、この2銘柄が一番おすすめできる銘柄だと思っています。

詳細はリンク先の銘柄分析を見ていただければと思いますが、簡単にその理由を説明しますね。

ADRの記事でも少し書きましたが、この2銘柄は、ここ20年ないしはそれ以上、減配がありません(ただしBTIはポンドベースでの配当なので、ドル建てで見ると、減配となっているケースもあります)。

そして、石油・ガス事業、たばこ事業という事業内容から、投資家からは敬遠されていて、PER(株価収益率)は割安に据え置かれています。

BTIは一時期配当利回りが8%を超えていたことを考えると、だいぶ値を戻してきていますが、個人的には「まだ買える水準かな」と思っています。

NISA口座で高配当株投資をするうえで一番怖いのは減配です。将来のことは分かりませんが、過去をさかのぼってみても減配の実績がないという点は非常に重要なファクターです。

おすすめ度★★

銘柄配当利回りセクター
SPYD4.27%(高配当株式ETF)
ARCC(エイリス・キャピタル)9.03%金融
MO(アルトリア)6.62%生活必需品
BP ※ADR6.48%エネルギー
HSBC ※ADR6.29%金融
PM(フィリップ・モリス)5.46%生活必需品

NISA口座で個別株投資をしない場合は、現地課税の10%を回収することはできませんが、SPYDももちろん有力な選択肢です。なお、個人的には、NISA口座で配当金狙いの投資をするなら、配当利回りがSPYDを下回る個別株は、無理して購入しなくてもいいかな…と思っています。

ARCCは金融危機時などに大きく株価が下落するリスクをはらんでいますが、配当は比較的安定的です。MO、PMは一時期よりだいぶ値上がりしていますが、まだまだ投資妙味があると思っています。ただし、配当利回りや現地課税がかからないことを考慮すると、BTIのほうが優先度は高いでしょうか。

HSBC、BPは伝統的に高配当であり、株式還元意欲の高い企業なのですが、HSBCはリーマン・ショック時に大きく減配しているほか、BPは原油流出事故で一時期、無配に転落している点には注意が必要です💦

おすすめ度★

銘柄配当利回りセクター
T(AT&T)5.34%通信サービス
ABBV(アッヴィ)5.32%ヘルスケア
DOW(ダウ)5.16%素材
XOM(エクソンモービル)5.02%エネルギー
IBM 4.84%情報技術
CHL(チャイナモバイル)※ADR4.56%通信サービス
GSK(グラクソ・スミス・クライン)※ADR4.40%ヘルスケア

T、ABBV、DOWは、配当利回りが5%を超えていますが、株価が低迷していたときの配当利回りは6%を優に超えていました。そう考えると、ちょっとNISA口座で購入するには躊躇してしまうかもしれませんね。

XOMは、これだけ米国株が上昇する中でも、年初来のパフォーマンスがほとんど変わらず、大幅に米国株平均のパフォーマンスを下回っている銘柄の一つです。財務健全性の高さに裏付けされる形で、安定した増配率を誇りますが、NISA口座ではRDS.Bのほうが優先されるでしょうか。

IBMは、ここ6か月ほど、株価は横ばいで推移しており、直近の株価上昇トレンドにはあまり乗れていません。その意味では買いタイミングといえるかもしれませんが、業績は停滞気味で、決算のたびに株価を大きく下げている印象が強いです。インするなら配当利回り5%以上は欲しいところです。

CHLは、中国で電気通信サービスを展開する企業ですが、配当利回りは4.5%前後となっていて、個人的には、CHLを保有するなら、より配当利回りの高い同業のAT&Tか、ソフトバンクでもいいかな…って思っています。もちろん既に電気通信サービスの株をたくさん持っているなら、リスク分散の意味も込めて、新規保有という選択肢もあるでしょう。

GSKも、高配当の製薬企業として有名ではありますが、個人的には、より配当利回りが高いABBV(アッヴィ)を優先したいです。



日本株式

私は日本株式をあまり保有していませんし、今後も保有額を大きく増やす予定はありませんが、NISA口座では、多くの証券会社が日本株の取引手数料を売買ともに無料にしていますし、現地課税を考える必要もありません。NISA口座で保有する価値は十分にあると考えています。

日本株については、現地課税を考慮しなくてよいことを鑑み、配当利回り4%以上でピックアップしてみました✨

おすすめ度★★

銘柄配当利回りセクター
JT(日本たばこ産業)6.03%生活必需品
ソフトバンク5.87%通信サービス
三菱ケミカルHD4.84%素材
三菱商事4.53%資本財
三井住友FG4.39%金融
三菱UFJ4.17%金融
コマツ4.15%資本財
オリックス4.12%金融

JTは、個人的にはより配当利回りの高いBTIやMOを推したいですが、リスク分散の意味も込めて保有するという選択肢はあると思います。

ソフトバンクは、日本国内では今後人口減少が加速する状況で、「大丈夫なのかな?」って正直思いますが、5年というスパンであれば、そこまで心配はしなくてもよいのかなって思っています。何よりずっとソフトバンクを使っているので、「100株ならいいかな?」ってちょっと心がぐらついています(笑)

三菱商事や三井住友FGは、減配せず、業績の伸びに応じて配当を増やす累進配当政策を掲げています。こうした政策を掲げている会社は、日本国内においてはまだまだ少ないです。もちろん方針転換される可能性もありますが、ちょっとの業績悪化ですぐに減配する企業が多いなか、株主にとっては「安心して保有できる銘柄」のように思います。

三菱UFJも、メガバンクのなかでは、海外事業の収益比率が高い点に注目しています。一時期より配当利回りは下がってしまいましたが、タイミングを見計らって少額でも購入していけたらとも考えています。

三菱ケミカルHD、コマツ、オリックスは私も保有していますが、だいぶ値上がりしてしまいましたね。もっとも、まだ配当利回りは4%を超えているので、「買ってもいいかな」と思える水準です。

おすすめ度★

銘柄配当利回りセクター
キヤノン5.18%情報技術
住友商事4.85%資本財
みずほFG4.43%銀行

キヤノンは、過去に減配の実績がなく、高配当株の代表格でもあります。しかし、相次ぐ業績の下方修正で、配当の持続可能性が危ぶまれています。財務状況は健全なこともあり、今期の配当は維持されましたが、この先も業績が低迷するようですと、将来的な減配も視野に入ってきそうです💦

住友商事も、商社株だけあって、伝統的に高配当です。私もかつて保有していましたが、株価はいまだに売った時の水準を下回っています。2019年にも減配を発表したばかりであり、「ちょっとの業績悪化で減配する企業」という印象はぬぐえません。

みずほFGは、昔保有していましたが、株価が全く値上がりせず、配当金も増えなかったため、売ってしまいました。配当利回りにもそんなに差があるわけでもないので、国内銀行なら、海外事業の収益比率が高い三菱UFJか、減配しない累進配当政策を掲げる三井住友FGを推したいです。



あとがき~私の2020年NISA口座投資方針は?~

非常にざっくりとした紹介ではありますが、高配当株をリスト化してみましたので、2020年のNISA口座で「高配当株に投資しようかな」という方の参考になれば嬉しいです✨

ちなみに、今回紹介した個別株は、大型株ばかりです。米国株でも日本株でも、時価総額が小さいながらも高配当になっている株はあるのですが、そうした株は、情報があまり入ってこない(特に米国株)という難点もあります。

よほど腕に自信がある人なら別ですが、そうでなければ、大型株の高配当株を選ぶのが無難だと、個人的には思います。

私の2020年NISA口座投資方針について、「おすすめ度★★★のRDS.B、BTIを買い増します♪」といいたいところですが、この2銘柄については、既に結構な割合を個別株で保有してしまっています。それに、楽天証券のNISA口座は、米国個別株の買付手数料が無料ではありません💦

SPYDなどの高配当株式ETFは無難な選択肢ですが、結構な高値圏にありますし、現地課税の10%分が取り戻せないのも気がかりです。

そうした事情などを鑑み、特定口座で保有している日本株を一旦売却して、すぐにNISA口座で買い直すことも考えています。安値で買い戻そうとして色気を出すとろくなことにならないと思うので…やりません(´・ω・`)

仮にそうしたところで、非課税投資枠がまだ余るので、余った分で、RDS.B、BTIの買い増し、もしくはBP、ソフトバンク、三井住友FG、三菱UFJあたりへの新規投資を考えています。2020年NISA口座取引の解禁が待ち遠しいです✨

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