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米国株(アメリカ株)中心の高配当株式投資で経済的自由・セミリタイア(FIRE)を目指す、一人の女性の物語♪

銘柄分析

【WFC】(ウェルズ・ファーゴ)~高配当が魅力だが不正営業問題が影を落とす…アメリカ四大銀行の一角♪~

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ゆーたんです♪

アメリカ四大銀行の一角であり、世界的な投資家ウォーレン・バフェットの長年の保有銘柄でもある、ウェルズ・ファーゴの銘柄分析です♪

ウェルズ・ファーゴってどんな会社?

ウェルズ・ファーゴは、カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置き、1852年に設立された商業銀行です。32の国・地域で事業を展開していて、7,000万人以上の顧客がいて、261,000人の従業員が働いています(2019年9月末)。

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(Image By:Adobe Stock)

2018年の収益は864億ドル(約9.45兆円)、預金残高は1.3兆ドル(約139.6兆円)、総資産は1.9兆ドル(約207.9兆円)を誇り、世界屈指のメガバンクになります✨

また、イギリスに本社を置き、ブランド評価やコンサルティングを手がけるブランドファイナンス社(Brand Finance)が発表している、世界の企業ブランドランキングによれば、第30位(アメリカ国内では第11位、アメリカ国内の銀行では第1位)にランクインしています。前年よりも順位は下げていますが、依然としてそのブランド力は健在のようにみえます。



ウェルズ・ファーゴの業績

※グラフはIRデータより作成。

収益、営業利益、純利益

WFC_Revenue_2007-18※ここでの営業利益は、税引き前純利益(ローン・債券等による利息収入等から費用を差し引いた「純金利収入」と手数料収入等の「非金利収入」の和から、人件費などの「非金利支出」を差し引いたもの)を指しています

収益が2009年に大きく伸びていますが、これは2008年のリーマン・ショック時に、業績不振に陥った同業のワコビア(Wachovia)を買収したためです。これにより、ウェルズ・ファーゴは一気にアメリカ四大銀行の一角に食い込みました。ただし、以後の収益は横ばいで推移しています。

営業利益率も30%超の水準と安定して推移しています。もっとも、同業のJPモルガン・チェースは2019年に40%を突破しそうな勢いですが…💦

ウェルズ・ファーゴの部門別収益(2018年)

WFC_Segment_Revenue_2018

ウェルズ・ファーゴの2018年の収益の内訳をみると、利息収入である純金利収入が全体の約58%、手数料収入などの非金利収入が約42%を占めています。そして、事業は大きく3つの部門に分かれています。

コミュニティ・バンキングは、個人および小規模の企業を対象とした一般的な銀行業務を指します。預金口座の提供や、クレジットカード・デビットカード、各種融資などのサービスを提供しています。収益の約5割を占める主力事業で、営業利益率は31%となっています。

ホールセール・バンキングは、年間の売上高が500万ドル(約5.45億円)を超えるような企業に対して、各種金融サービスを提供しています。収益に占める割合は約3割ですが、営業利益率は44%となっており、利益率の高い事業です。

財産・投資管理事業は、富裕層を対象とした資産運用・管理サービスです。収益に占める割合は2割弱、営業利益率は21%となっており、あまり利益率の高い事業ではありません。

なお、部門別収益の構成割合は、直近3年では大きな変化はみられていません。



EPS、BPS、ROE

WFC_BPS,EPS,ROE_2007-18

BPS(1株あたり純資産)は綺麗な右肩上がりになっています。他方で、EPS(1株あたり純利益)は伸び悩んでおり、2013年以降は横ばいで推移しています。

自己資本でそれだけの収益をあげているかを測る指標であるROE(自己資本利益率)は11%台で推移しています。日本のメガバンクが5~6%なので倍近くありますね。

銀行業は、事業の性質上、自己資本を一定割合以上積み上げることが求められており、他の業種のように、自己資本を減らしてROEを水増しすることが困難です。そういった事情もあり、ROEの指標は、事業の収益性を測る指標として、他業種以上に注目されています。



ウェルズ・ファーゴの株主還元状況(配当・自社株買い)

配当・配当性向

WFC_Dividend_2007-19e

比較的リーマン・ショックでも損失が少なく、「堅実経営」としても知られるウェルズ・ファーゴですが、それでも2008年の業績は芳しくなく、2009年第2四半期に、四半期あたり0.34ドル→0.05ドルへの減配84.3%の減配)をしています💦

一時期2015~17年にかけて増配ペースが鈍化していますが、2019年は年2回の増配を発表するなど、株主還元を加速させています。配当をEPSで割った配当性向もリーマン・ショック時の2008年を除いて、低水準に抑えられています。

自社株買いを含めた株主還元状況

WFC_Reduction_2007-18

自社株買いと配当を合わせた総還元性向は、2010年以降上昇傾向にあります。2018年には、約206億ドルもの自社株買いを行っていて、総還元性向も100%を超えてきていますね。19年第3四半期時点までで172億ドルもの自社株買いを行うなど、そのペースは加速しています✨

ウェルズ・ファーゴ(WFC)の株価チャート

S&P 500との比較(1968/1〜)

WFC_Chart_1968-2019

WFCの株価は、50年の長期スパンで見ると、S&P 500を大きく上回っています。リーマン・ショックで一時期大きく下げましたが、値を戻すのも早かったです。もっとも、2015年以降、株価は伸び悩んでいて、45~65ドルのレンジで推移しています。

2016年には、顧客に無断で、口座開設やクレジットカードの発行などを行うなどの不正営業行為が判明し、同社の信用は著しく傷つきました。

2018~19年にかけて、巨額の自社株買いや年2回の増配など株主還元策を打ち出しているので、本来ならばもっと株価が上昇してもよさそうなものですが…一連の不正営業行為もあって、投資家が敬遠している側面がありそうです💦

記事執筆時点(2019/12/30)では、53.92ドルで取引されており、配当利回りは3.78%となっています✨

S&P 500との比較(直近15年、トータルリターン)

WFC_TR_2003-18

直近15年のトータルリターンで見ると、2018年に入って差がついてしまったものの、2017年まではS&P 500とほぼ同水準で推移していました。

株価だけをみると、リーマン・ショック時に大きく下がっているのですが、株価の回復が早かったことや、株価低迷期でも配当を出していたこともあって、2007年末~09年末のトータルリターンは、落ち込みが小さくなっています。



まとめ・所感

私は個別株としてウェルズ・ファーゴを保有していません。

バフェット氏の保有銘柄としても知られるウェルズ・ファーゴは、リーマン・ショックの下落からいち早く回復し、株価も力強く上昇してきましたが、2016年の不正営業問題が尾を引いており、株価はややもたついています。

今回の問題で、米連邦準備理事会(FRB)から、総資産を2017年末の水準(1.9兆ドル)に制限されていることも、事業の足かせになっています。

堅実な経営で評価されていた銀行が、「実は不正に手を染めていました💧」というのは、規模こそ違いますが、日本でいうスルガ銀行を彷彿とさせる事案ですね。投資家のショックも大きく、信頼回復には時間がかかりそうです。

そうした企業特有の要因、さらに銀行業全体を取り巻く要因として、金利の低下による収益の減少、異業種による金融業への参入懸念などもあり、投資家からの期待は低くなっており、予想PERは11.8倍という低水準にとどまっています。

もっとも、足元では、2019年8月を底にして株価は約24%上昇するなど回復基調で、9月には社外から新CEOを呼び寄せ、立て直しを進めています。

不祥事もあってなかなか新規購入・買い増しには勇気がいるのも事実ですが、株主還元意欲は高く、高配当と呼べる水準にまで利回りも高まってきました。今後も要チェックしていきたい企業の一つです✨

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