ひどく荒れ模様の株式市場
ゆーたんです。
今週の株式市場はひどく荒れ模様でしたね。一応先週と比較すると、S&P 500は+0.6%と若干の上昇をみせていますが、月曜日に大暴騰→火曜日に暴落、水曜日に再び暴騰、木曜日に再度暴落、金曜日も下落といった感じでして、期待を持たせては振り落とす、厳しい相場でした💦
高配当株式ETFの週間パフォーマンスは、VYMやHDVは+1.4%とS&P 500を上回りましたが、SPYDは-2.2%と大きく下回って一人負けの状態が続いています(´・ω・`)…
年初来のS&P 500セクターパフォーマンス

上のチャートはS&P 500の各セクターのパフォーマンス比較ですが、プラスとなっているのは、公益(S5UTIL)と不動産(S5REAS)セクターのみです。
生活必需品(S5CONS)も下げ幅は小さく、景気の変動を受けにくく業績が安定しているディフェンシブ株としての役割を見事に果たしていますね(つくづく2018年の夏ごろは買い時でしたね💦)。
逆にマイナスが大きいのは、景気変動の影響を大きく受けるセクターである、素材(S5MATR)、資本財(S5INDU)、金融(SPF)、エネルギー(SPN)です。
先行きが見通せないエネルギーセクター
なかでも、エネルギーセクターの惨状は目を覆うばかりで、2か月で30%減というすさまじい暴落っぷりです。
これには、需給バランスの崩れが背景にあります。
コロナウイルスの世界的な流行によって、航空路線が相次いで減便・休止するなど、ヒトの動きが制約されており、原油の需要が大きく減少しています。原油の需要は、リーマン・ショックが起こった2008〜09年以来となる、前年比でマイナスに陥る可能性も覚悟しなければならなくなってきました。
供給面では、OPEC(石油輸出国機構)とロシアなど非加盟国との会合が決裂し、2017年以来続いてきた協調減産が終了する見通しとなったことがマイナス要因です。減産合意の決裂を受け、サウジアラビアはむしろ増産に動く可能性が高まっていて、さらなる原油価格の下落が現実味を帯びてきました。


もちろん私の保有株も例外ではなく、ロイヤル・ダッチ・シェルは30%近くの含み損で、2020年NISA口座で一括購入したBPも既に18%の含み損です。
なかにはまだまだ含み益の銘柄もありますけれど、いずれにせよ、全体的に株価が下がっていることもあり、含み損が拡大している投資家さんも多いことと思います。今日は、つらくて仕方ない含み損をどう乗り越えていくか、その話について書いていきますね。
含み損をどう乗り越えるか
(Image By:shutterstock)
含み損を一旦リセットする
含み損を抱えているというのは精神衛生上よいものではありません。そこで、一旦含み損を抱えている銘柄を売って損失を確定させたうえで、翌日以降に買い戻すという方法があります(同じ日に買い戻すと、取得単価が平均化されてしまうので、含み損をそれほど減らすことができません)。
こうした手法は損出しとも呼ばれており、損失を確定させることで、支払う税金を減らすこともできます。しかし、最終的に売るときは、その分税金がとられるので「税の繰り延べ」にすぎないことに注意が必要ですね。
また、一連の取引には手数料がかかりますし、翌日以降に買い戻すということは、価格変動のリスクを背負うことにもなるので、売値よりも高値で買い戻さざるを得ない場合もあります。
それでも、見た目の損益は改善されるので、気を紛らわすことができるかもしれません。
含み損を気にしないメンタルを身に付ける
含み損を単なる数字としてとらえる
ここ最近の株価急落・円高で、既に会社員の給料数か月分以上の含み損を抱えているという方も多いのではないでしょうか。
私の場合はドルベースではそれほどではありませんが、円高が進んだこともあって、円で評価した含み損額は何と手取りの給料5か月分くらいの額になっています。
株式投資での損益額や資産額を、通常の会社員の給料と同じ土俵でとらえてしまうと、精神的に参ってしまいます。損益額や資産額は一日単位で大きく動くので、「まやかしである」「単なる数字である」と思えば、1日の資産額が50万変動しようが、ほとんど気にならなくなります。
「こんな精神論みたいな話、意味があるの?」と思う方もいるでしょうが、メンタルは投資成績を左右するとても重要な要素です。(私がいうなって感じですけど💦)
ましては、為替レートの変動による含み損は、ドル建ての配当金や株式売却代金を円転する場合でなければ、ほとんど意識しなくてよいと思います。むしろ、円高になれば、日本円の価値が上がる(=すなわち自分の給料がドル建てで見たときに上がる)ので、素直に喜びたいですね✨
(高配当株投資であれば)配当さえ出してくれれば御の字と考える
私が保有している銘柄で一番含み損が大きいのは、ロイヤル・ダッチ・シェルで2,300ドルの含み損、ついでウエストパック銀行で1,460ドルの含み損です。1,000ドル超えてくると、あまりいい気持ちはしないですね。
とはいえ、ロイヤル・ダッチ・シェルは、少なくとも第二次世界大戦以後、配当を削減していませんし、ウエストパック銀行も、リーマン・ショック翌年の2009年でも減配幅を20%以内にとどめています。
高配当株は基本的に売却を想定していないので、株価が下がっても、減配しなければ(最悪減配しても、減配幅を小幅にとどめてくれたら)御の字と考えると気が楽になります。
もちろん、減配リスクはあるので、分散投資が必須ではありますが、株価が下落しても、高水準の配当を維持さえしてくれれば、その配当を原資に再投資を続けていくことで、将来株価が回復したときに、大幅なリターンの向上も見込むことができます✨
あとがき
私の資産額は、コロナウイルスの世界的流行による株価下落と円高のダブルパンチで、最高値から400万近く目減りしています。
とはいえ、資産額は水物なので、それほどショックはありません。ただ、資産額が過去最高を更新するまでには、しばらく時間がかかりそうです。
コロナウイルスの感染拡大は続いており、底値がどこになるか、全く予想はできませんが、いつまでも感染拡大が続くわけではなくて、世界的な流行が落ち着きさえすれば、株価の回復が期待できます。
こういう相場のときほど、余計なことは考えずに、とにかく投資資金を用意して株式を購入する、配当再投資をしていく、このサイクルを続けていこうと思っています✨