ゆーたんです♪
私の投資スタイルは、基本的には Buy & Hold (バイ・アンド・ホールド)です。NASDAQやS&P 500など各種インデックスに投資されている投資家さんなら、この方針をとっている方も多いのではないでしょうか。一度買った株は、大きくシナリオが崩れない限り、ホールドしています。
でも、Buy & Hold ってすごく難しいです。今日はこの件について書いてみますね。
Buy & Holdは退屈な投資方法である
(Featured image by:Shutterstock)
特に私のようにフルインベストメントでBuy & Holdだと、月1の給料日以外は買いたい株があってもなかなか買えず、せいぜい配当金が貯まってあと1回買えるかどうかなので、退屈だったりします笑。
以前は、高値圏の株を売ってより割安と考える株に乗り換えていて、実際に何度かAAPLを部分売却したこともありました。しかし、米国株の売買手数料は日本株に比べると高く、往復だと最大45ドル程度の手数料がかかります。今保有している株はどれも長期的に持ち続けたいと思って買った株ですし、手数料分を考慮して大幅に安値で買い戻せる自信もないため、なるべく保有し続けるようにしています。
Buy & Holdという意味では私が参考にしている投資家さんがいらっしゃいました。それは、FIREを達成した海外の投資家さんです。
その投資家さんは、「私が決して株を売らない理由」と題して、株式を保有することは、ビジネスのオーナーと同じようなものであるから、いつまでも株を永遠に保持し続けるんだ。という記事を書いていました(売った株がなかったわけではないようですが、GE(ゼネラル・エレクトリック)など本当に稀なケースであったようです)。
その投資姿勢には共感していたのですが、コロナショックでは多くの保有株で減配があったため、心変わりがあったのか、「私が決して株を売らない理由」の記事はいつしか消えていて、最近はパフォーマンスの低い株を売却して、少しずつポートフォリオを組み替えているようでした(例えば私の保有している株だと、SHEL、BP、CAHを売却していました)。
もちろん環境の変化に応じて、投資方針を変えていくこと、それ自体を否定するものではありませんが、その投資家さんはBuy & Hold を徹底したので、「やっぱりBuy & Holdって難しいんだ…」とショックだったのを覚えています💦
隣の芝生は青く見える
コロナショック後でみると、私のポートフォリオとS&P 500はほぼ同じリターンとなっていますが、当然その間にも波はありました。
2020年7〜10月くらいまでは、情報技術セクターなど、グロース株がいち早く回復しましたし、ワクチンの開発報道を受けて、2020年10月〜2021年6月くらいまでは金融セクターなど、バリュー株が優位なターンでした。
2021年7〜11月頃は再びグロース株優位の相場を迎え、12月以降、現在に至るまでバリュー株が好調を維持しています。大型グロース株でも明暗が分かれていて、Apple・Googleは強いですが、Meta、Netflix、 Paypalは苦しんでます。直近の決算で株価は上昇しましたが、Amazonもここ1年以上横ばいですね。
バリュー株投資家としては、これまで苦しい相場が続いたので、バリュー株優位の相場が続くことをもちろん願っていますが…「いつこの流れがまた変わってもおかしくない」とは常に肝に銘じています。
このように、株式市場のサイクルは変化しています。投資スタイルを大きく変えたり、保有銘柄を大幅に組み替えたりすることにより、劇的にリターンを向上させることができる投資家さんもいるかと思いますが、一歩タイミングを間違えれば、リターンを大幅に毀損してしまいかねません。
一般的な投資家の成績はS&P 500を大きく下回る
JPモルガンが3か月ごとに更新しているレポートGuide to the Markets(US版)では、2001〜2020年の資産クラス別の年率リターンが64ページに掲載されています。
それによるとS&P 500を20年間にわたりバイ・アンド・ホールドし続けれていれば、年率6.4%のリターンを実現できたことになりますが、アメリカの平均的な投資家は年率2.9%のリターンにとどまっていて、株式はおろか債券のリターン(年率4.8%)をも下回っている状態です。
投資界隈の人からみると「低くない?」って感じる数字かもですが、そもそも2019〜21年の3年間は、コロナショックで一時大きく下がったとはいえ、S&P 500は2桁リターンを記録していて、米国株投資家にとっては出来すぎな年でした。
しかし、裏を返せば、過去には米国株のリターンが思わしくない時期もあったわけで、そうした中でも「株式やS&P 500を継続して保有すること」がいかに難しいかを上記のグラフは表しているかと思います。
リーマンショックしかり、コロナショックしかり…長い歴史のなかで振り返ることは簡単でも、いざその局面に遭遇すれば、(私含めて)冷静にはなかなかなれないものです💦
私の理想はBuy & Hold
まだ2月ではありますが、今のところ株価の上昇率TOP3は、エネルギー株のSHEL、BP、たばこ株のBTIとなっています。私はこれらの株をNISA枠で購入しています。それはすなわち、最低5年、10年は保有し続けるという決意です。
コロナショックでどんなに値下がりしても、ずっと株価が低迷していても、これらの株を売ろうと考えたことはありませんでした。確かに斜陽産業かもしれないけれど、根強い需要があり、参入も限られていて、バリュエーション的に割安と考えていたからです。ようやくここにきて、その投資が報われつつあるかと思うと嬉しくて涙が出ます🥲
米国株の手数料は安くありません。そのため、私が個別株を買う時は、短期で売ることは考えていなくて、何年も持ち続けたいと思って購入しています。
2021年については、NISA口座への振替や、スピンオフ銘柄関連の取引※を除けば、2021年に販売した株はゼロでした。
※MRK(メルク)は一般口座で保有していて、スピンオフされたOGNは売却しています。IBMは特定口座でスピンオフ前に販売し、スピンオフ後に買い戻しました。
もちろん、これは「一度買った株は絶対に売らない」ことを意味するものではありません。私は高配当・連続増配の銘柄に投資しているので、やはり「減配」「無配」、もしくはそれを示唆する兆候がみられたときは、保有を継続するかどうか考えなくてはいけません。
ただ、究極の理想はBuy & Holdです。2022年も保有株が順調に増配を行い、なるべく販売する株をゼロに近づけられたら良いなと考えています✨