ゆーたんです。
日本に戻る際に必要だった新型コロナウイルスの陰性証明書が不要になったことで、ようやく海外旅行への環境が整いました。しかし、足元は大幅な円安となっていて…海外旅行は高嶺の花となりつつあります。
ドル円相場は1ドル=145円を前に、政府が為替介入を仄めかしたことで、145円、その先である1998年の147.66円が新たな防衛ラインとして意識されています。
日銀のレートチェック報道で一旦は円高に振れましたが、それでもドル円は142〜143円と高止まりしています。アメリカのさらなる利上げ観測が見込まれる状況では、なかなか円高になることを想定しにくいですね。
私自身としては、為替の水準がいくらであろうと、ドル転して米国株を買っていく姿勢に全く変化はないのですが、今年後半は旅行への支出を増やしていて、株式投資に投じるお金はやや少なめになっています。
その理由について書きますね。
いつまで旅行が楽しめるかわからない〜急速な過疎が進む日本
(Featured image by:Shutterstock)
私はセミリタイア後の楽しみの一つとして、日本各地を気ままに旅行したいなと考えていました。しかし、少子高齢化の進行、円安の進展、異常気象の増加など、社会の状況を鑑みると「いつまでも旅行を楽しめるとは限らない」と痛感しています。
新型コロナショックの流行により、海外への旅行が制限されたことで、この2〜3年は今まで以上に国内を旅する機会が多くありました。
都心にいるとあまり実感が湧きませんが、地方に旅行に行くたび、地方の衰退をひしひしと実感しています。車がなければ暮らしが成り立たない。ほとんど人が歩いておらず、廃屋や廃店舗が目立ち、公共交通機関は1日数便で住民の足として機能しているとは言い難い状態です。
2020年の国勢調査では全国の過半数の自治体が過疎地域に指定されることになりました。2030、40年となるたび、過疎地域はますます増えていき、衰退の足音が関東圏にも迫ってくるのだと思うと、暗澹たる気持ちになります。
観光に必要な交通インフラも危うい
異常気象の増加も無視できません。毎年のように各地で豪雨災害が起きています。
2022年8月の東北地方を襲った豪雨では、ローカル線が不通となり、道路もいたるところで寸断されました。復旧までには時間を要しており、ローカル線については、廃線の可能性が頭をよぎります。
別の例として、乗鞍スカイラインは2020年7月の豪雨で一時不通となり、21年には片側相互通行で開通しましたが、翌22年には再び道路が崩落、復旧の目処が立っていません。
今まで観光できていたものが将来的に観光できなくなるということも起こり得ます。特にローカル線での旅行を楽しむという趣味は、20年後にはかなり厳しいものとなるでしょう。
インバウンド消費が本格化すれば国内旅行も値上がりする可能性
2022年10月には入国者数制限が撤廃され、個人旅行も解禁になる方向で調整が進んでいます。
とはいえ、外国人観光客で約3割を占めていた中国人観光客は、中国政府が自粛方針を示しているため、日本に来ることは困難な状況です。そのため、すぐに街なかに外国人観光客が溢れることは想定しづらいのではないかと考えています。
しかし、WHOもコロナが終息にあることを認めつつあるので、そう遠くない未来にインバウンド消費は復活することになるでしょう。3〜4年の年月を経て、購買力がパワーアップした外国人観光客が押し寄せてきます。
2019年時点で外国人観光客による消費額は4.8兆円です。日本人の国内旅行消費額は21.9兆円ですから、その20%強にとどまります。当たり前ではありますが、日本人の旅行のほうがはるかに大きなマーケットです。
しかし、5〜10年を見据えると、日本の人口が減少傾向が続く中、外国人観光客による消費が存在感を増していくことは確実な情勢です。
現状では、県民割や全国旅行支援など各種の補助金もあり、宿泊サービスの価格は、食料やエネルギーの値上がり幅と比べると安価に抑えられていると感じています。しかし、外国人観光客が押し寄せるようになれば、需要が増加するので、ホテルの宿泊価格は間違いなく上昇していくことが見込まれます。
日本の高級ホテルでありながら、ほとんどの日本人は泊まることができず、泊まることができるのは外国人ばかりなんてことも、将来的にはありえるかもしれません💧
あとがき
既に海外旅行は日本人にとって高嶺の花になりつつありますが、国内旅行についても、将来的にかなりの費用増加は避けられないと考えています。その意味で、今回の全国旅行支援は大きなチャンスというべきかもしれません。
その分、今年は多少旅行費にお金がかかってしまいそうですが(苦笑)、支出すべきところにはお金をかける、自分が必要ないと感じるものにはお金をかけない。そのメリハリをつけることで、今後も資産形成を続けていければと考えています✨