ゆーたん@東大卒のセミリタイア物語♪

米国株(アメリカ株)中心の高配当株投資で経済的自由・セミリタイア(FIRE)を目指す、一人の女性の物語♪

高配当ETF ETF

【SPYD】~米国高配当株式ETFの決定版!~

投稿日:2019-05-13 更新日:

ゆーたんです♪

SPYD(SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF、SPDR ポートフォリオ S&P 500 高配当株式 ETF)について、分析します。

My ポートフォリオ(YUHID)で2番目に大きな割合を占める主力のETFです。利回りが高く、配当金生活によるセミリタイアを目指すうえでは、とても有力な選択肢になりえます。

以下で詳しく見てみますね✨

(10/12更新:VYM・HDVと比較したグラフを追加)

SPYDってどんなETF?

S&P 500のうち、配当利回り上位80銘柄を集めたETFです。設定されたのは2015年10月と比較的歴史の浅いETFです。提供しているのは、米State Street(ステート・ストリート)社で、世界第3位の資産運用会社です。

その他、米国高配当株式ETFとしては、世界第1位の資産運用会社である米BlackRock(ブラックロック)社からHDV、世界第2位の資産運用会社である米Vanguard(バンガード)社からVYMが販売されています。米国高配当株式ETFといえば、このBig 3ですね♪

各銘柄を「均等」に保有する点に特色

SPYDは、VYMのような時価総額に応じた割合ではなく、基本的には80銘柄それぞれ等しい割合で投資しています。

また、年2回のリバランス(1月・7月)により、株価の上昇や減配などで、利回りの低くなった銘柄は外れ、投資割合が等しくなるように調整されます。そのため、構成銘柄はその都度変わります

高配当株の投資手法として「ダウの犬」という有名な戦略があります。これは、ダウ平均採用銘柄のうち、配当利回り上位10銘柄、すなわち上位33%の銘柄に均等に投資して、1年後に配当利回り上位の10銘柄を確認して、外れた銘柄を売り、新たに加わった銘柄を購入するリバランスを行う戦略です。1年ごとにこのサイクルを繰り返していきます。

SPYDの場合は、対象がダウではなくS&P 500であること、投資対象は配当利回り上位16%でより高配当に特化していること、リバランスが半年ごとなどの違いはありますが、「ダウの犬」と本質的な戦略は変わりません。いわば「S&P 500の犬」戦略ですね(笑)



SPYDのセクター比率

SPYD_Sector_20190730
※2019年7月のリバランス直後の数値(出典:State Street HPより作成)

上位3セクターの不動産(REIT)、一般消費財、エネルギーで全体のおよそ半分弱を占めています。その一方で、ヘルスケア、資本財はそれぞれ2.5%2銘柄)しかありません。VYMと比較すると、やや癖のあるETFであるといえそうです。

主な構成銘柄

一般消費財セクターには、百貨店のNordstrom(ノードストローム)、Macy's (メーシーズ)や、自動車メーカーのFord(フォード)、General Motors(ゼネラル・モーターズ)、衣料小売り大手のGap(ギャップ)などが含まれています。Amazon(アマゾン)の脅威にさらされているともいわれる小売業が中心で、いずれも株価はさえません。

エネルギーセクターは、Chevron(シェブロン)、ExxonMobil(エクソンモービル)といったダウ平均工業株30種採用銘柄が入っています。エネルギーセクター全体として、ここ1年の値動きがさえないことから、多くの銘柄がこのETFに入ってきています。

生活必需品セクターには、高配当のたばこ株のほか、General Mills(ゼネラル・ミルズ)、Kraft Heinz(クラフト・ハインツ)、Campbell Soup(キャンベル・スープ)など、米国株投資家にとってもなじみある銘柄が多く連ねています。

公益セクターも同様で、Southern(サザン)、Duke Energy(デューク・エナジー)、Dominion Energy(ドミニオン・エナジー)などは、個別株で保有されている投資家の方々も多いと思います。しかし、高配当株が多い印象があるこれらのセクターも、割合としてはそこまで高くありません。

80銘柄すべてを取り上げることはできませんが、利回り4%以上で、S&P 500の構成銘柄であれば、SPYDにもまず含まれていると考えてよいでしょう。

(参考)S&P 500のセクター比率

S&P 500_Sector_20190805
※2019年8月5日現在(出典:State Street HPより作成)

S&P 500のセクター比率と比較すると、S&P 500のうち、80銘柄で構成されているとはいえ、中身は全く別物であることがわかります。特に不動産(REIT)、一般消費財、エネルギー、公益の割合が、S&P 500と比較して高くなっています。一方で、情報技術、ヘルスケア、資本財の割合は、S&P 500と比較してかなり低くなっていますね。

セクター比率から考えるSPYDのデメリット・リスク

正直、SPYDのセクター比率は、定期的なリバランスで大きく変わるので、あまり参考にはならない面もあります。

不動産(REIT)セクターは利回りが高いので、常に結構な比率が組み込まれていますが、一時20%を超えていた公益セクターは、組み入れ銘柄数でいえば、一般消費財セクターやエネルギーセクターの後塵を拝しています(もっとも公益セクターは安定高配当が多いので、組み入れ比率がS&P 500より低くなることはないかと思います)。

SPYDはVYMよりも高配当に特化したETFです。全体的に株価が上昇しているアメリカ市場において、利回りが4.0%を超えるような高配当株というのは、えてして事業の成長性や将来性への疑問符などから、株式市場からはあまり評価されていない、いうなれば不人気銘柄が多く組み込まれています。

つまり、アマゾンの脅威にさらされるであろう小売業であったりとか、テクノロジー企業にとって代わられる可能性がある自動車産業であったりとか、ESG投資で投資家から敬遠されているエネルギー企業であったりとか、個別株としてみたときに投資する魅力に乏しい(とみなされている)企業が多く含まれているということです。

これこそがSPYDのデメリットであり、リスクというべきかもしれません。

もっとも過度に恐れることはありません。仮に業績が悪化しすぎて、無配に転落するなど、配当利回りが大幅に低下すれば、必然的に構成銘柄から外されることになるからです。高配当株を個別に持つよりも、はるかにリスクは軽減されると思います✨



SPYDの経費率

SPYDの経費率は0.07%です。以前はVYMHDVの経費率がともに0.08%だったため、米国高配当株式ETFの中では、最も経費率が低かったのですが、2019年にVYMが経費率を0.06%に引き下げたため、経費率はVYM>SPYD>HDVとなっています。

(参考)SPYDの純資産総額推移

SPYD_NetAsset_201909r(出典:State Street HPより作成)

SPYDの純資産総額は順調に増えてきています。2019年8月末現在の純資産総額は約17.4億ドル(約1,880億円)です。海外ETFとしてはその規模はまだ小さいですが、国内ETFで見ればTOP20に入るであろうほどの規模です。設定されてからまだ歴史が浅いETFではありますが、これだけ順調に増えていれば、全く心配はいらないと思います。既に十分低い水準なので高望みかもしれませんが、さらなる経費率の引き下げを期待したいですね♪

SPYDの分配金(配当金)推移

SPYD_Distribution_2019h3(注)2017年は分配金に加えて0.313ドルのキャピタルゲイン(ファンド内での売却益)が投資家に分配されています。その金額を合計すると1.735ドルになります。2019年は第3四半期までのデータ。

2019年はまだ3回しか分配金(配当金)がないため、数字が低くなっています。もっともSPYDが設定されたのは2015年10月なので、まだ十分なデータが揃っていません。直近12か月実績の分配金は1.692ドルで、分配金利回り(配当利回り)は4.48%です(2019年9月22日時点)。

分配金は年4回で、分配月(配当月)は、3・6・9・12月の中旬~下旬ごろです。実際の入金が翌月になることもあります。

増配率は未知数です。2019年は前年比で今のところ6%程度の増配ペースとなっています。

高配当株は常に減配リスクと隣り合わせですし、配当余力に乏しい銘柄も多いです。80銘柄あるので、分散は図れているとはいえ、VYMなどと比べると増配率は緩やかなものになる可能性が高いと思われます。



SPYDの株価チャート(2015/10~)

S&P 500との比較

SPYD_Chart_20191012

約4年弱でSPYDの株価は23.72%上昇しています。値上がり益も十分に期待できるETFといえるのではないでしょうか。同じ期間で、S&P 500は約43.14%上昇しており、流石にかないませんが、配当利回りの差が約2.5%程度あるので、配当を再投資したと仮定した場合のトータルリターンで比較すると、その差はもっと縮まります。

S&P 500との比較(トータルリターン)

SPYD_SP500_TR_201909

設定以来から、2019年9月末までのトータルリターンを計算してみました。SPYDが+51.7%に対し、S&P 500が+59.9%となっています。税金や取引コストは考慮されていませんが、これくらいの差であれば十分に許容範囲といえるのではないでしょうか✨

(参考)VYM・HDVとの比較

HDV VS VYM VS SPYD_20191012r

同じく米国高配当株式ETFであるVYM・HDVと比較してみました。そのリターンは、VYMが+29.12%、SPYDが+23.72%、HDVが+23.00%となっており、VYM>SPYD>HDVとなっています

一方、SPYDのトータルリターン(2015年10月末~19年9月末)を計算してみると+51.0%、VYMは+48.1%、HDVは+43.8%となり、わずかながらSPYDに軍配が上がります。税金や取引コストは考慮されていませんが、素晴らしい成績ですね✨



まとめ

米国高配当株式ETFとして代表的な3つのETF、VYM、HDV、SPYDについて、メリット・デメリット・その他の特徴を簡単な表でまとめました。

メリット デメリット その他
VYM ・経費率が低い(0.06%
・銘柄数が多く、分散度合いが高い
・増配率が高い(直近5年で8.7%
・分配金利回りが低い(3%前後) ・時価総額に概ね比例して投資
・不動産(REIT)は含まない
HDV 財務に不安のある企業を投資対象から除外できる ・経費率が高い(0.08%)が、誤差の範囲
・銘柄数は少なめで、セクターの偏りが大きくなりがち
・アクティブ運用の色彩が強い
・頻繁な銘柄入れ替え
SPYD ・分配金利回りが高い(4.5%前後 ・運用開始から日が浅く、増配の度合いが未知数
・銘柄数は少なめで、セクターの偏りが大きくなりがち
・80銘柄に等しく投資
・不動産(REIT)が約2割

SPYDの最大のメリットは、「分配金利回りが最も高い」ことに尽きます。

利回りが4%を超えるETFとなると、優先株式・ハイブリッド証券(一般には株式と債券、両方の性質を備えたものを指します)などに投資するPFFや、新興国債券やハイイールド債(格付けが低く、債務不履行のリスクが高い代わりに、利回りの高い社債)に投資する一部のETFに限られます。そのなかで、経費率がわずか0.07%というのは驚異的な水準です。

それまで米国高配当株式の定番と言えばVYMでしたが、VYMには配当利回りが2%台前半の銘柄も多く含まれています。「もう少し配当利回りの高い銘柄だけを集めたETFがあれば…」というなかで、生まれたのがこのSPYDといえるでしょう。運用開始から日が浅く、増配の度合いが未知数という不安要素はありますが、米国高配当株式ETFの決定版といっても差し支えないのではないでしょうか♪

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