コロナショック時の投資行動を振り返る

ゆーたんです。

コロナショックから3年近く経ちました。時が経つのはあっという間ですね。

私はコロナショック直前の2020/2/19に640万円相当の高配当株式ETFであるVYMを売却し、より高配当に特化したETFであるSPYDを購入しました。当時、次のような記事を書いています。

残念ながら、私がSPYDに集中投資した直後に、SPYDはコロナショックの暴落に巻き込まれることとなってしまいました。今回の記事では、コロナショック時の自分の投資行動を振り返りたいと思います。

目次

コロナショックのときの自分の行動

  • 2020/2/19:640万円分のVYMを売却し、SPYDを購入
  • 2020/2/27:SPYD3,030株、NISA枠のVYM150株を売却。XOM損切りで1,327万円を現金化。
  • 2020/3/2:SPYD3,300株、その他個別株を購入し、1,277万円を再び株式へ。
  • 2020/3/9:SPYDと個別株52.2万円買い増し
  • 2020/3/12:個別株42.8万円買い増し
  • 2020/3/13:新興国債券VWOB売却で99万円を現金化。SPYDと個別株84.4万円買い増し
  • 2020/3/18:GILD売却。個別株34.6万円買い増し
  • 2020/3/25:個別株24.3万円買い増し
  • 2020/3/31:個別株14.2万円買い増し

ものすごく頻繁に株を売買していますが、無理もないです。コロナショック時の株価の下落スピードは史上最速でした。10%下げて、翌日に8%上げて一安心させたところに、また次の日に10%下げるなんてことが普通に起きていました。

ただ、私は「コロナも永遠ではない」と信じて、ありったけの資金を株式市場に注ぎ込んでいました。資金が底を尽きたら、相対的に堅調だった新興国債券VWOBや、エボラ出血熱の治療薬として開発された「レムデシビル」が、コロナ治療薬としても有望とされ、株価が底堅かったGILD(ギリアド・サイエンシズ)を売却してまで、大幅に売られていた株を買い向かっていきました。

この時一番買い集めていた個別株が、事業開発会社(BDC)のARCCエイリス・キャピタル)で360株、45万円分を買っています。

現在は日本の証券会社では買えなくなってしまいましたが、当時は楽天証券で購入可能でした。またSHELも80株、25万円分買ってますね。



なぜVYMを売却し、SPYDを購入したのか?

2020/2/19〜2023/2/24現在までのトータルリターンは以下の通りです。

  • VYM:+26.0%
  • SPYD:+17.3%
  • VOO(S&P 500):+23.0%

コロナショックでの下落が尾を引いて、SPYDがVYMやVOOをアンダーパフォームしてますね。そりゃ私のファンド(YUHID)も低迷するわけですね笑

結果論からすれば、SPYDを買ったのは判断ミスでした。なぜVYMを売って、SPYDを買ったのかは、当時の記事に書いてある通りなのですが、自分の中での焦りや見落としもあったのかなと。

①早くセミリタイアしたいという焦り

現在の私のポートフォリオは配当利回り4%前後をターゲットにしています。ただ2020年当時は配当利回り5%くらいのポートフォリオ構築を目指していました。2020年初のNISA枠で当時配当利回りが6%超だった、総合エネルギー大手のSHEL・BP、大手銀行のHSBCを購入したのがそのあらわれです。

セミリタイアを焦るあまり、リスクの高い選択をしてしまった点は否めません。そのリスクが皮肉にもコロナショックで具現化されてしまった形になります。

②トータルリターンに目を奪われ、ボラティリティの高さに目が向いていなかった

過去記事では①過去10年のトータルリターンでVYMよりもSPYDが優秀だったこと、②過去30年近くの歴史でS&P 500のトータルリターンを上回ったことを理由にSPYDを選択していますが、当時はボラティリティのことが全く頭にありませんでした。

SPYDのベンチマークであるS&P 500 High Dividend Indexでは、過去10年の指数チャートを確認できるのですが、2010〜19年はリーマンショックからの回復相場だったので、SPYDが暴落時にどんな動きをするかがチャートからだけでは分からなかったんですよね。

特に気になるのは、SPYDがもしリーマンショック時に存在していたら、どんな値動きをしたのかということです。購入当時は分からなかったのですが、S&P 500の下落幅が-56%程度だったのに対し、SPYDのそれは-70%超にもなることが分かり、慄きました。おそらくこのことを知っていたら、VYM→SPYDに全額振り替えることはなかったでしょう。

結局のところ、リサーチ不足と投資経験の未熟さによる部分が大きいのだと思います。

あとは自分の中に「もっと注目されたい」という思いもあったでしょうか。当時は毎日のように記事を書いていて、ブログのアクセス集めに必死でした。もちろん、ブログのネタづくりのために、投資行動をしているわけではなくて、純粋に資産を増やしたいという思いからの投資行動だったわけですが…もしかしたら承認欲求が少し暴走していたのかもしれません。



おわりに

過去の自分の失敗と向き合い、受け入れるのはなかなかしんどい作業ですが、こうしてブログに書き残しておくことで、振り返りもでき、今後の投資人生に生かしていけるのではないかと考えています。

コロナショックのときにうまく立ち回っていたら、もしかしたら今の資産はもっと増えていたのかもしれません。ただ急落したSPYDやエネルギー株のSHELを途中で損切りしていたら、今の資産はもっと少なかったでしょうから、次第点でしょうか。投資歴が浅いうちに、コロナショックを経験できたのは、不幸中の幸いと思っています。

暴落は実際に経験してみないと分からないです。でも歴史を知ることで多少は対処ができます。

BDC銘柄のARCCはコロナショックを経て大きく利益を残せた株の一つです。

過去のチャートからリーマンショックなどの経済危機ではめちゃくちゃ値段が下がることも知っていました。それでも配当金をしっかり払い続け、株価が急回復した歴史も知っていました。

私はコロナショック中にARCCを360株購入しました。その甲斐あって、配当を含めたトータルリターンは年率換算で22%近い利益となっています。

躊躇なく買えたのは「絶対に回復する」って信じていたからですね。

このような成功体験を一つでも積み重ねて、リターンの向上につなげていければと思います✨

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