ゆーたんです。このたび、ポートフォリオ(PF)の1/3を占めるSPYDを全て売却しました。
5月15日に上記の記事を書いていた時点で、ある程度自分の中では決めていて、あとは時間の問題でした。昨晩は不動産株が足を引っ張りましたが、下がりきる前に売れたのがせめてもの救いです。
トータルでは600万円あまりの利益でした。
もっとも、①コロナショックで一旦損切り後、安値で買い戻していること、②2021年頭に円高時に損出しを行っていること、③為替差益による部分が大きいこと(当時は1ドル103円台でした)もあって、実質のリターンはそこまでもないと思います。
大幅にSPYDへの投資額を増やしたのが、コロナショック直前だったのが足を引っ張っています。満足のいく投資ではありませんでしたね。
もう少し我慢して保有し続けることも考えましたが、以下の理由から早期売却に傾きました。
- ①PFを組み替えても、SPYDのアップサイドはある程度捉えられる
- ②人生は短い。自分の楽しむ、納得できる投資がしたい
①PFを組み替えても、SPYDのアップサイドはある程度捉えられる
SPYDでは、不動産(22.7%)・金融(17.9%)・公益(14.0%)、この3セクターで過半数を占めています。
不動産セクターはSPYDの構成銘柄の多くを海外証券会社を通じて個別株単位で投資することで、ある程度のウェイトを維持する方向です。
金融セクターについてもウェイトは落としますが、ポートフォリオの10%近くを確保する方向です。ただし、SPYDには金融セクター16銘柄中、9銘柄が地銀株になっています。地銀株はバリュエーションは魅力的ですが、私自身があまり強気になれないので、地銀のなかでも大手に絞って投資する方向です。
公益セクターについては、あまり個別株で持ちたいと思える株がなく、魅力あるバリュエーションの株が少ないので、大幅にウェイトを落とす方向です。
SPYDで最大の構成割合を占める不動産セクターには引き続き投資していきますので、ある程度のアップサイドは捉えられるかと思います。
地銀株や公益セクターが大きく上昇した場合、SPYDには劣後することになりそうですが、長期的には組み替えたポートフォリオが良いパフォーマンスを見せてくれるものと信じています。
なお、新規に投資する銘柄として、MA(Mastercard、マスターカード)のように必ずしも高配当とはいえない、連続増配株も検討しています。ただ、基本は高配当株多めの構成で、配当利回り4%前後となるようポートフォリオを組んでいく予定です。
②人生は短い。自分の楽しむ、納得できる投資がしたい
私も30代に入り、ちょっとした身体の不調を感じることが増えてきました。20代なら気にも留めなかった身体の不調にも「もしかして重大な病気が隠れているんじゃないか?」と不安になったりして、メンタル不調に陥ることもありました。
「人生100年時代」といわれる今日において、30代はまだまだこれからといえるのかもしれません。他方で、少しずつ病気のリスクが上がってくる年代でもあります。私自身も「自分の人生がそう遠くないうちに終わってしまうかもしれない」ことを、頭の片隅に留めておくことが増えてきました(気にしすぎかもしれませんが)。
だからこそ、やりたいことをやりたいんですよね。もちろん投資以外にもやりたいことはたくさんあるのですが、投資に限っていえば、やっぱり個別株投資がしたいんです。
SPYDが爆発的なリターンを叩き出すのは、1か月先かもしれないし、半年、1年、あるいはそれ以上かは分かりませんが、既にある程度利益が乗っているので、このまま持ち続けるよりも、一旦リセットして、自分が楽しんでできる、納得できる投資がしたいと考えるようになりました。
あとがき〜配当利回り4%、年率10%超のリターンを目標に〜
2020年のコロナショックでSPYDを一時売却した私ですが、個別株は粘り強くホールドしていて、無配転落した銀行株のHSBCとウエストパック銀行を除けば、売ったのは石油株のエクソンモービルだけでした。
ETFは今までにVTI(米国株全体)やVXUS(米国以外の世界株)、VYM(高配当)、VDC(生活必需品)を保有していましたが、全て売りました。私には個別株のほうがホールドできるみたいです。
さて、これで私のポートフォリオは個別株100%になりました。
SPYDは手放すこととなりましたが、割安と考える高配当株・連続増配株に中長期的に投資していくスタイルは変わりません。ただ今までよりは投資スタイルを柔軟に。バイ&ホールドを基本としつつ、必要に応じて利益確定や損切りも行っていけたらと考えています。
米国高配当株投資なら、何も個別株にこだわらなくたってよくて。リスクを負ってでも高利回りを追求したいならSPYDがあるし、配当利回り3%前後でよければ抜群の安定感を誇るVYMがあるわけです。配当利回りにこだわらないならS&P 500がベストでしょう。
ただ、あえてそのレールからは外れて、私は自分でポートフォリオを組む道を選びました。ここから再出発ですね。配当利回り(税引前)4%前後、年率リターン10%〜を目標に、ややディフェンシブ寄りのポートフォリオを組んでいきます。
定番の高配当ETFであるVYMの配当利回りを上回り、トータルリターンを超えていくことはもちろん、オルカンやS&P 500のトータルリターンと遜色ないリターンを目指したい。
高配当を維持しつつも、しっかりと値上がり益の獲得も目指していければと考えています。もちろん資産を積み上げるだけではなく、必要だと思うことにはしっかりお金も使っていけたら✨