2023年6月の買付状況・配当金状況〜SPYD売却。憧れの高成長銘柄をピック〜

ゆーたんです。

2023年6月の買付状況・配当金状況のご報告です。

目次

2023年6月の買付状況

(Featured image by:Shutterstock)

売却したSPYDはどのセクター・銘柄に振り分けたの?

2023年6月は下記記事に書いた通り、SPYDを売却したため、大幅にポートフォリオを組み替えています。

ポートフォリオについては別途3か月に1回の資産まとめ記事で報告いたしますので、今回はSPYDを売却した資金をどのセクター・どの銘柄に配分したかを書いていければなと。

金融セクター

15.7%とやや多めに資金を配分していますが、これは理由があります。決済サービス銘柄のVisa(ビザ)とMastercard(マスターカード)に投じた8%分が含まれているためです*。

Mastercardは今回一番購入した個別株です。毎月の購入ではMastercardのような低配当利回り、高成長株をなかなか買えないので、PFを入れ替える機会をうまく活用しました。VisaとMastercardは2024年からの新NISA(成長投資枠)の本命銘柄の一つとしても考えています。

*2023年3月のGICSの定義変更で情報技術セクターから金融セクターに組み入れられていますので、便宜上、ここでも金融セクターに組み込んでいます。

地銀株には4.3%の資金を投じました。私自身は地銀株が将来にわたって成長できるか、確信が持てていませんもっともSVB破綻を受けて、売られすぎている感はありますし、アメリカは緩やかながらも人口増加が続いています。割安株に投資するSPYDイズムを受け継ぐ意味で、資金を配分することにしました。

私自身はアメリカ国内の銀行で資産残高5位のUSB(USバンコープ)と6位のTFC(トゥルイスト・ファイナンシャル)という地銀株の中でも規模の大きい銀行に絞って購入しています。USBにいたってはセクター分類は都市銀行です。この2銘柄が壊滅するようなら、諦めもつきます。

あとは資産運用会社で、オルタナティブ投資(株式や債券など伝統的な資産以外の資産クラスに投資)の運用を手がけるBAM(ブルックフィールド・アセット・マネジメント)に新規で投資しています。

太陽光発電への投資など、自分でオルタナティブ投資を手がける方法もありますが、なかなかハードルが高いので、オルタナティブ投資を手がける世界クラスの企業の株式を購入することで代替しようという趣旨です。

その他、カナダの銀行のTD(トロント・ドミニオン・バンク)も少し買い増しました。

情報技術セクター

6.7%の資金を投じています。前述したように、決済サービス銘柄が金融セクターに移動したため、割合は少なくなりましたが、個人的にはヘルスケアや生活必需品なみの資金を投じているつもりです。

新規投資銘柄はなく、配当利回り2%台後半〜3%台前半と情報技術セクターの中では比較的高配当である、CSCO(シスコシステムズ)、QCOM(クアルコム)、TXN(テキサス・インスツルメンツ)、INFY(インフォシス)に追加投資しています。

なかでも、EV(電気自動車)への移行による成長期待および寛大な株主還元姿勢に魅力を感じ、アナログ半導体企業のTXNに大きめに追加投資しています。

ヘルスケアセクター

17.3%の資金を配分しており、不動産セクターについで多くの資金を割り当てたセクターです。

新規銘柄では、民間保険会社のUNH(ユナイテッド・ヘルス)に資金の4%程度を投資しました。

ヘルスケアサービス企業のCVS(CVSヘルス)にも2.9%と懲りずに追加投資しています。CVSについては、立て続けに巨額の買収を行っており、「買収に過剰な金額を支払っているのではないか?」という不安は否めませんが、統合ヘルスケア企業になるという会社の方針には共感しており、私の信念の投資ですね。

製薬・バイオテクノロジーはAMGN(アムジェン)・ABBV(アッヴィ)・BMY(ブリストル・マイヤーズ・スクイブ)・PFE(ファイザー)の4銘柄を購入し、合計8.8%のポジションを割り当てました。その他、医療機器大手のMDT(メドトロニック)にも追加投資しています。

ヘルスケアセクターについては、特許切れによる収益減の懸念、規制当局による買収阻止の姿勢、政治的な規制リスクなどが要因で、年初来は依然としてマイナスリターンとなっています。

とはいえ、私自身は、将来の高齢化のトレンドから強気な姿勢に変わりはないので、落ちれば落ちるほど買うだけですね。



生活必需品セクター

17.1%の資金を配分しており、不動産を除けば2番目に多くの資金を割り当てています。

飲食料会社のPEP(ペプシコ)には3.9%の資金を割り当てています。配当利回りが9%近いBTI(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)にもほぼ同額の資金を割り当てました。

その他、UL(ユニリーバ)、PG(P&G)、KMB(キンバリークラーク)、PM(フィリップ・モリス)、MO(アルトリア)、ADM(アーチャーズ・ダニエルズ・ミッドランド)に資金を割り当てています。

資本財・サービスセクター

4.2%の資金を割り当てています。UPS(ユナイテッド・パーセル・サービス)とMMM(スリーエム)を追加、新規銘柄では、人事業務代行サービスを手がけるADP(オートマチック・データ・プロセシング)を買い増しました。「ADP雇用統計」で有名な、あのADPです。

MMMはSPYDで保有していた分を個別株でそのまま代替したイメージです。PFASや戦闘用耳栓訴訟を抱えており、減配リスクも十分に意識されるので、積極的には買い向かっていません。

一般消費財・サービスセクター

7.1%の資金を割り当てています。ホームセンターチェーンのHD(ホームデポ)に新規で投資するか迷いましたが、結局ライバルのLOW(ロウズ)のポジションを大きく増やすことで落ち着いています。

新規ではおもちゃメーカーのHAS(ハスブロ)と家財・家具メーカーのLEG(レゲット・アンド・プラット)を購入しています。この2銘柄については、ある程度の値上がり益が出れば、売却することも視野に入れています。

その他のセクター

エネルギーは4.8%の割り当てで、石油・ガスの貯蔵や輸送を担うENB(エンブリッジ)と、新規でOKE(ワンオーク)を購入しています。

公益は1.2%の割り当てでBEPC(ブルックフィールド・リニューアブル)のみの購入です。素材は新規でLYB(ライオンデルバセル・インダストリーズ)を購入しました。

コミュニケーション・サービスは1.4%の割り当てで、CMCSA(コムキャスト)を少し、VZ(ベライゾン)を買い増しました。VZは明らかに割安であると考えますが、高金利水準で債務残高がネック、成長の見通しが限られるため、積極的には買い向かっていません。下値を探るようなら少しずつ拾っていきます。

不動産セクター

20%あまりを割り当てました。SPYDを売却するうえで、悩んだのが不動産セクターへの投資をどうするかですが、海外口座を通じて投資することでこの問題を解決しています。住宅や小売、通信、データセンターなど、合計12銘柄に投資しました。

SPYD売却に伴う投資方針

SPYDは、金融や不動産など、シクリカル(景気循環)なセクターへの配分が多く、リセッション時に大きく株価が下落する危険があります。

そこで、ディフェンシブセクターのヘルスケアと生活必需品に資金を多めに配分し、リセッションが来ても耐えられるような構成にしています。とはいえ、金融や不動産はかなり売られているので、ここからのアップサイドを期待して、SPYDの構成銘柄の中から、より高品質と考える株に資金を再配分したというイメージですね。



2023年6月の配当金

2023年6月は23銘柄から配当金を得ることができました。配当金は2桁ペースで成長しています。

来年度はSPYDからの配当金がなくなるため、3、6、9、12月の配当は少なくなってしまうかと思いますが、その分他の月の配当が多くなると思います。またETFの配当は不安定ですが、個別株の配当は予測が立てやすいので、より毎月安定したキャッシュフローが入ってくるようになるかなと⭐️

税引後($):$1,830.81(+15.8%
税引後(¥):¥260,731(+23.4%



2023年7月の投資方針

7月はボーナスもあるので、絶好の資産形成チャンスですが…もう使いみちは決まってまして(笑)

飲食料大手であるネスレ(Nestle)に投資することを考えています。楽天証券などのネット証券では購入できなくて、対面証券会社での取引になるので、ある程度まとまった額を今回購入しようという次第です。

7月の給与で購入する株はまだ検討中ですが、投資したい株には今回結構投資したので(笑)、値動きを見て決める感じになりますでしょうか。

しいていえば、UNH(ユナイテッドヘルス)を増やしたいですね。配当はもう一歩というところですが、高配当のヘルスケアですと、製薬やバイオテクノロジー銘柄にどうしても偏りがちになりますし、SPYDの売却資金でかなり買っていますので。

米国高配当株は2023年の上昇相場に乗り遅れている感じはして(米国高配当株の代表格であるVYMのパフォーマンスは依然として年初来マイナス!)、私のポートフォリオ(YUHID)も苦しいのですが、成長見通しは7〜8%程度、配当利回りも4%あるので、年率11〜12%のリターンを期待しています。

そして私のポートフォリオは、AAPL(アップル)やMSFT(マイクロソフト)、PEP(ペプシコ)のように、「ちょっと割高かな?」という株も含まれていますが、割安と考える銘柄を多く含んでいるので、バリュエーションが適正に評価されれば、さらなるアップサイドが期待できるはずです(私の目利きが正しければですけどね笑)

2023年は、S&P 500が再び値を戻したこと、一部の銘柄が上昇相場を牽引しており、それらの銘柄を取りこぼすとパフォーマンスが大きく低下する相場環境です。それゆえ「インデックスこそ最適解」という流れですが、みんながインデックスに投資すればするほど、歪みは大きくなる。そこに魅力的な機会が生まれると考えています。

これからも配当利回りはもちろん、より強い成長が期待できる株をピックし続けていけたら。

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