ゆーたんです。2024年3月の買付・配当金状況のご報告です。
2024年3月の買付状況
以前記事にした通り、スピンオフを機に、MMM(3M、スリーエム)を損切りました。
MMM(3M、スリーエム)の売却で得た資金は、上記の記事にも書いた通り、その多くをNEE(ネクステラ・エナジー)に投入していますが、3月末にも買い増してポジションを2倍にしています。それでもポートフォリオに占める割合は0.8〜0.9%程度なので、もっとポジションを引き上げたいです。
なおREITは配当再投資によりO(リアルティ・インカム)に投資しています。日本の証券会社では個別株で購入できませんが、配当利回りは5.8%で歴史的にも割安だと感じ、再投資を続けています。
2024年3月の配当金状況
2024年3月は27銘柄より配当金を受領しました。配当金は税引前で$1,366.09、日本円換算で20.4万円でした。
重複して配当が出ている銘柄は特定口座とNISA口座など、複数口座で保有しているためです。特にUL(ユニリーバ)はイギリス株で源泉徴収税がゼロなこともあり、特定口座、旧NISA口座、NISA成長投資枠口座と3口座にわたって保有しています。
2024年4月の投資方針
2024年は、高配当株・バリュー株・ディフェンシブ株でもセクターごとに明暗が分かれる結果となっており、エネルギー・金融株が強い一方、ヘルスケア・生活必需品株が弱めの印象です。
ヘルスケア・生活必需品株は、足元で52週安値付近の株が多く、2023年途中からもうずっとその傾向が続いていますが、みんなが見向きもしないときだこらこそコツコツ買って行こうかなと。
2024年4月の購入候補としては、以下の株を検討しています。
- PFE(ファイザー)
- NEE(ネクステラ・エナジー)
- APD(エア・プロダクツ&ケミカルズ)
- UNH(ユナイテッド・ヘルス)
- TD(トロント・ドミニオン銀行)
- BCE
3月とほとんど変わっていませんが、個人的にはUNH(ユナイテッド・ヘルス)が優先度高めです。
年間2桁のEPS成長が見込まれながら、24年予想PERは16倍であり、成長率を考慮すれば、明らかに割安だと感じています。
もちろん割安なのはわけがあります。
高齢化に伴う医療費の増大は政治的課題でもあり、医療費の伸びを抑制する圧力がかかりやすいです(民間の医療保険プランへの支払いが抑制されたことで、医療保険株が急落したばかりです)。
また一番のリスクは、医療保険事業が完全に公的なものに置き換えられる可能性でしょうか。さすがにその確率は低いと思いますが、何らかの規制によって、も無視できません。
そして最大手のユナイテッド・ヘルスは独占禁止法による調査対象にもなっています。このあたりも嫌気されていますね。
ただ、ユナイテッドヘルスのEPS成長率自体はとても高く、2018年以降、EPSはすべて2桁成長で、その点を魅力に感じています。20年にはコロナ・ショックもありましたが、そうした状況下でもEPSが伸びているのは心強いですよね。
なお、競合他社で私はCVS(CVSヘルス)も保有しています。CVSは大手ドラッグストアチェーンですが、医療保険ビジネスも手がけており、UNHとは一部事業領域が重複しています。
CVSも極めて割安という判断は変わりませんが、ポートフォリオの2.5%近くポジションを持っていて、損益分岐点が低い(安値で購入している)こともあり、一旦様子見です。
PFE(ファイザー)も下げ止まりませんね。明らかに過小評価されているという見立てに変化はなしです。
S&Pの信用格付けAランクでありながら、配当利回り6%台は割安であると考えています(配当利回り6%を超える株としてたばこ株やエネルギー輸送株、通信株がありますが、信用格付けはよくてBBB+です)。
懸念すべき材料としては、2009年に買収による負債増加のため、一度減配を選択しており、株主還元政策の一貫性という観点では、同業他社のABBVやMRKに劣ることでしょうか💧
NEE(ネクステラ・エナジー)も配当利回り3%超の水準では積極的に狙っていきたいです。ただ、年内の利下げ期待がしぼみつつあり、高金利が公益事業株にとって逆風になっている現状なので、まだまだ低迷期は続くかもしれないと考えています。
APD(エア・プロダクツ&ケミカルズ)も前回の決算が悪かったとはいえ、EPSは一桁台後半の成長が見込まれており、最大手のLIN(リンデ)と比較すると成長率格差や事業規模を考慮しても、予想EPSはLINの30倍に対し、APDは19倍なので割安であると感じています。ただ直近の増配率は控えめでした。一つの買い増し目安は配当利回り3%でしょうか。
TD(トロント・ドミニオン銀行)やBCEなどカナダ株も割安だとは思いますが、カナダ株は楽天証券だと源泉徴収税が25%になったので、積極的には買い向かいにくい状況です。それでも私自身はほぼ源泉徴収税は外国税額控除で回収できるので、BCEは少し買ってもよいかなとは思っています。