ゆーたんです。2024年9月の買付・配当金状況のご報告です。
2024年9月の買付状況
今月は、アメリカ地銀のUSB(USバンコープ)、TFC(トゥルイスト・ファイナンシャル)の利益確定を行いました。
資金は、MSFT(マイクロソフト)、飲食料品のPEP(ペプシコ)、統合エネルギー企業のCVX(シェブロン)、製薬のPFE(ファイザー)、総合ヘルスケア企業のCVS(CVSヘルス)に再配置しています。
アメリカ地銀株への投資は、約15か月の投資期間で40%超のリターンを上げることができました。さらなる上値も見込めますが、ボラティリティも高く、短い投資期間でこれだけの利益を得たのであれば、このタイミングで利益確定をするのは悪くないと考え、売りに傾きました。
結果的に10/18時点でUSBは9%、TFCは5%売値から上昇しておりますが、ピンポイントで高値売り抜けは無理ですし、金融株(特に地銀株)は下げ足も早いので、この選択には後悔していません。
なお資金を再配分した5つの銘柄は、10/18時点でいずれも24年の年初来パフォーマンスがS&P 500(+23.0%)より劣っています。
PEPは+1.2%、CVXは+0.9%、PFEは-1.7%、CVSにいたっては-22.5%です。意外にもMSFTも+12.8%でS&P 500には及びません(配当金は考慮していません)。
24年のディフェンシブ株は公益事業こそ生成AIの普及による電力消費量増加の思惑もあり、+28.6%で好調ですが、ヘルスケアは+12.2%、生活必需品は+13.7%と低調です(まあ二桁リターンなので文句はいえないのですが…)。
より詳しくみてみると、ヘルスケアは大半の製薬株(JNJ、MRK、PFE、BMY etc…)が割安であるという認識、生活必需品も飲食料品株(PEP、NESN)はやや割安という認識です。エネルギーもBPはかなり割安ですし、CVXも結構割安だと思います。未来を信じて、コツコツと買い増ししていくのみですね。
2024年9月の配当金状況
2024年9月は25銘柄から配当金を受領しました。税引前の金額でみると下記の通りです。
新規投資分もありますが、既存の投資分についても、年6〜7%ペースで増配しているので、インフレに負けることなく、配当金が増加しています。
「インデックスで利益確定すればいいじゃん?」とお感じになる方も多いと思いますが、金融所得課税の増税も囁かれるなか、配当所得は総合課税扱いにもなるというのは魅力的だと思います(売却益は現状では総合課税扱いにはなりません)。特にセミリタイア・FIREを意識する場合は、給与所得が少なくなるのでなおさらですね✨
2024年10月の投資方針
米国株は最高値圏でドル円相場も1ドル=150円近辺のため、資産が過去最高という方も多いと思います。私もその一人です。
米国株の強さは疑いようがないと考えておりますが、他方でバリュエーションがやや割高ではないかと思える銘柄も少なくなく。米国株でもバリュエーションが割安な銘柄に絞って投資していければと考えています。
購入を検討している銘柄は下記の通りです。
- TD(トロント・ドミニオン銀行)
- CVS(CVSヘルス)
- PFE(Pfizer、ファイザー)
- NESN(Nestle、ネスレ)
- KVUE(Kenvue、ケンビュー)
- UPS(ユナイテッド・パーセル・サービス)
- BCE
9月とほとんど変わりません。
TDはマネーロンダリングで有罪を認めて罰金を支払ったこと、子会社の資産制限を受け入れたことで株価が急落しています。
ただ、銀行のマネーロンダリング問題は銀行株に投資するうえで受け入れなければならないリスクだと考えており、罰金額も過去の同業他社の事例と比較してそこまで高くはなく、管理可能だと考えています。
資産制限も痛いですが、成長の見通しはある程度は維持可能と考えており、$50くらいまで下押しするなら少しずつ拾いたいですね。
ヘルスケアは引き続きCVSとPFEですね。CVSについては、薬局のビジネスモデル崩壊の懸念、医療費増加による保険料収入でのカバー率低下など、逆風が吹いていますが、依然として割安との認識に変化はありません。ただ、先月書いた通り、私の認識が間違っている可能性もあり、深追いは避けたいです。
PFEは過去に減配を行っている点が懸念材料ですが、製品ポートフォリオが過小評価されているという認識に変化はなく、製薬株でこれだけの高利回りは魅力的です。
生活必需品はNESNが厳しいですね。なかなか下げ止まらず、高値からは33%も下落、過去30年でリーマンショックを超える弱気相場に直面してます。ただネスレのEPS自体が33%下がったわけではなく、成長見通しが切り下がっているため、バリュエーションが圧縮されている印象です。成長見通しが回復すれば、株価が急騰する可能性もあると考えます。
KVUEは配当利回り4%($20.5)をエントリーポイントに考えています。成長見通しはそこまで強くないので、ある程度引きつけて買いたいですね。
輸送大手のUPSは思いの外業績低迷が続いており、景気循環株なこともあいまって、やや優先度が下がっています。ここからさらに業績悪化が続くと減配も意識されそうです。通信のBCEは配当利回り8.6%ですが、キャッシュフローで配当を賄えておらず、この状況が続けば減配も現実味を帯びてきます。やはり深追いは避けたいですね。
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