【PFF】~配当金は漸減傾向も、配当利回りは最高水準のETF♪~

【更新情報】(2020/1/3)
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ゆーたんです♪

PFF(iShares Preferred and Income Securities ETF、iシェアーズ 優先株式 & インカム証券 ETF)について、分析します♪

目次

PFFってどんなETF?

High_Yield_image
(Image By:Adobe Stock)

PFFは、米ドル建ての優先株式、ハイブリッド証券を集めたETFです。ICE 上場優先株式 & ハイブリッド証券 トランジション インデックスをベンチマークとしています。

ハイブリッド証券とは、株式と債券、両方の性質を兼ね備えたものです。一般的に言えば、配当・利息を受け取ることができ、満期や繰り上げ償還となったときは、額面の金額に応じて払い戻しが受けられます。その意味では債券的な要素を持ちますが、配当・利息の支払いを経営状況に応じて繰り延べ・停止できるなど、株式的な要素を持ちます。優先株式もその一種と考えてよいと思います。

会社が倒産したときの財産の払い戻しの優先順位は、一般の社債には劣りますが、普通株式より上位になります。それゆえ、一般の社債よりも高配当である点が魅力的です。

提供しているのは、米BlackRock(ブラックロック)社で、世界第1位の資産運用会社です。運用資産は2019年第2四半期時点で、約6.8兆ドル(約714兆円)で、日本のGDPよりも大きな額になっています。

PFFの基本情報

銘柄数491
ファンド総資産額169.5億ドル(約1.85兆円)
実績PER14.7倍
配当金(分配金)(直近12か月実績)1.998ドル
配当利回り(直近12か月実績)5.28%
経費率0.46%
2019年12月末現在(出典:BlackRock HPより作成)

配当利回りは5%を超えており、かなりの高配当です。経費率は0.46%とやや割高ですが、一般の投資家では投資対象にすることが難しいことや、高い配当利回りを考えると、やむを得ないでしょうか💦

PFFの構成上位銘柄

1BLK CSH FND TREASURY SL AGENCY(XTSLA)キャッシュ、デリバティブ等3.5%
2BROADCOM INC(AVGO)情報技術2.2%
3WELLS FARGO & COMPANY SERIES L(WFC)金融1.8%
4BECTON DICKINSON AND COMPANY(BDX)ヘルスケア1.5%
5GMAC CAPITAL TRUST I(ALLY)金融1.4%
6BANK OF AMERICA CORP(BAC)金融1.4%
7CITIGROUP DEPOSITORY INC(C)金融1.3%
8CROWN CASTLE INTERNATIONAL CORP(CCI)不動産1.2%
9JPMORGAN CHASE & CO(JPM)金融1.0%
10SEMPRA ENERGY(SRE)公益1.0%
2019年12月末現在(出典:BlackRock HPより作成)

構成割合1位のXTSLAは、アメリカ財務省の短期証券などに投資するファンドのようで、利回りは2%台とあまり高くありません。全体的には金融セクターの優先株式、ハイブリッド証券が多くなっていますね。



PFFのセクター比率

PFF_Sector_201912
2019年12月末現在(出典:BlackRock HPより作成)

金融セクターが約6割弱を占めています。その次に多いのが、公益・不動産セクターで、そのほかのセクターの割合はわずかです。

PFFの配当金(分配金)推移

PFF_Dividend_2007-19r

PFFは2007年3月26日に運用を開始したETFです。配当金は安定傾向ではありますが、2009年をピークに減少傾向にある点が気がかりです。

2019年の配当金合計は1.998ドルとなっており、2009年のピーク時から30%近く減少してしまっています💦



PFFの株価チャート(2007/3~)

PFF VS S&P 500

PFF_Chart_201912

金融セクターの割合が大きいこともあり、リーマン・ショック時に70%ほど値下がりしていますが、その後は急激に値を戻しており、ほぼ横ばいで推移しています。ボラティリティ(価格変動幅)も小さいですが、株価の上昇は期待できそうにないですね。

もっとも、2010年以降は横ばいと言いつつも、少しずつ株価が切り下がっているようにも見えます。経費率が0.46%なので、その影響も大きいでしょうか💧

PFF VS S&P 500(トータルリターン)

PFF_TR_2007-19
(出典:Black Rock HP

設定来からのトータルリターンは+73.9%となっており、年率換算すると+4.4%になります。ちなみに同時期のS&P 500(トータルリターン)は+194.5%でした💦

まとめ

PFFは、常時配当利回りが5%を超えており、ボラティリティも小さい点が魅力的です。

しかし、長期投資という観点から見ると、分配金が徐々に減少傾向にあるというのが最大のネックです。いくら高い利回りとは言えど、徐々に配当金が目減りしていっては意味がありません。

もし、購入するとすれば、金融危機で株価が大きく下がったタイミングを見計らって投資したいですね♪

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