【VUG】~S&P 500のパフォーマンスを上回る、米国(アメリカ)株式市場のグロース株に投資できるETF!~

【更新情報】(2020/1/4)
2019年の配当金データを更新♪

ゆーたんです♪

米国(アメリカ)株式市場のグロース株に投資できるVUG(Vanguard Growth ETF、バンガード・米国グロースETF)について分析します♪

目次

VUGってどんなETF?


(Featured image by:Shutterstock)

VUGは、米国(アメリカ)株式市場のグロース株に連動したインデックス(CRSP US Large Cap Growth Index)に連動することをめざすETFです。提供しているのは、世界第2位の資産運用会社の米Vanguard(バンガード)社になります。

日本での知名度はそれほど高くないETFですが、運用資産残高(AUM)でTOP20にランクインしている人気あるETFです♪

VUGの基本情報

銘柄数280
運用資産残高449億ドル(約4.9兆円)
実績PER30.5倍
配当金(分配金)(直近12か月実績)1.7377ドル
配当利回り0.95%
経費率0.04%
2019年11月末。配当金、配当利回りは12月末現在(出典:Vanguard HPより作成)

成長株らしく、実績PERの数値は30倍超と高めに出ていますね。配当利回りも1%を下回っています。

VUGの経費率は0.04%です。2019年に0.05%から値下げされました。100万円投資しても1年間の経費はわずか400円ときわめて安価です。

設定当初(2004年)の経費率は0.15%でした。バンガード社のETFは、継続的に経費率が引き下げられているものが多く、長期投資家にとっても大変魅力的になっています✨

そもそもグロース株とは?

グロース株は「成長株」とも称されます。

何をもって成長とみなすかはさまざまな考え方がありますが、今回紹介するVUGに連動するインデックスを作成しているCRSP(証券価格研究センター)は、EPS(1株あたり利益)の将来の成長率、過去3年間の成長率、1株当たり売上の過去3年間の成長率、総資産に対する投資比率および、総資産からどれだけ効率的に利益をあげているかを測る指標である、ROA(総資産利益率)といったデータを用いています✨



VUGの構成上位銘柄

1Microsoft Corp.(マイクロソフト)テクノロジー8.7%
2Apple Inc.(アップル)テクノロジー8.2%
3Alphabet Inc.(アルファベット)テクノロジー5.9%
4Amazon.com Inc.(アマゾン)消費財5.7%
5Facebook Inc.(フェイスブック)テクノロジー3.7%
6Visa Inc.(ビザ)テクノロジー2.4%
7Mastercard Inc.(マスターカード)テクノロジー2.0%
8Home Depot Inc.(ホーム・デポ)消費財1.8%
9Comcast Corp.(コムキャスト)消費者サービス1.5%
10Boeing Co.(ボーイング)資本財1.5%
2019年11月末現在(出典:Vanguard HPより作成)、リンク先は銘柄分析記事に飛びます

構成上位銘柄は、アメリカ株式市場に投資するETFであるVTIと共通する部分が多くなっています。ホームセンターチェーンを展開するホーム・デポ、航空機や貨物機などを製造しているボーイングは配当利回りが2%台半ばと比較的高めですが、グロース株扱いとなっています。

VUGに投資を考えている方であれば、情報技術セクターに投資するETFであるVGTや、NASDAQに上場する銘柄に投資するQQQも検討している方も多いと思います。

VUGは、S&P 500などのインデックスを除けば、GAFAM、Visa、マスターカードに一括して投資できる数少ないETFでもあります✨

VUGのセクター比率

VUG_Sector_201911r
2019年11月末現在(出典:Vanguard HPより作成)

グロース株を集めたETFというだけあって、セクターの偏りは大きくなっていて、テクノロジーセクターの割合が約4割弱を占めています。消費者サービスの割合が高い点も特徴的です。他方で、公益セクターの割合はゼロになっています。



VUGの配当金(分配金)推移

VUG_Dividend_2004-19

グロース株を集めたETFというだけあって、配当利回りは低いですが、その分ほとんど減配がないという点が特徴です。リーマン・ショックが起きた2008年こそわずかに減配となりましたが、翌09年は逆に増配となっています。

2019年は前年比-2%の減配となりましたが、ETFの場合は多少変動幅がありますし、長期的に右肩上がりであるという実績もあるので、心配はいらないかと思います。年平均増配率(2004〜19)は+11.0%です✨

VUGの株価チャート(2004/1~)

VUG VS S&P 500

VUG_Chart_201912

VUGは2004年1月26日に設定されています。S&P 500だけではなく、参考までに、情報技術セクターを集めたETFであるVGTとも比較してみました。

VUGの株価の上昇率は、リーマン・ショック前まではS&P 500を下回っていましたが、リーマン・ショック以降は、S&P 500を大きく上回ってきています。もっとも、VGTには大きく水をあけられてしまっています。特に2016年以降の差の開き方が顕著ですね。

VUG VS S&P 500(トータルリターン)

VUG_TR_2004-19
税金や取引手数料は考慮せず(出典:Vanguard HPより作成)

※税金や取引手数料は考慮せず(出典:Vanguard HPより作成)

配当を再投資したトータルリターンで見ても、VUGがS&P 500を上回っています。2016年ごろまではS&P 500とほぼ同じ値動きをしていましたが、2017年以降、一気に差が開きました。

2004年1月に10,000ドルを投資して、配当を再投資したまま現在まで保有し続けると、VUGは約43,700ドルになっている計算です。しかし、同期間のVGTは約55,600ドルとなり、VGTのパフォーマンスには及びません。こうしてみると、改めてアメリカの株価上昇を牽引しているのが、情報技術セクターであることを実感させられますね✨



まとめ

米国(アメリカ)株式市場のグロース株に投資できるETFであるVUGですが、パフォーマンスは、S&P 500よりは上回っているものの、情報技術セクターに投資できるETFであるVGTには見劣りしてしまっています。

VGTも、その性質上、グロース株が多いでしょうから、これだけのリターンの差を見せつけられると、「このETFに投資するくらいならVGTでいいんじゃない?」ってなってしまいそうです…💦

とはいっても、S&P 500のパフォーマンスを上回っていることから、優良なETFであることには変わりありません。ここ15年のリターンこそ、情報技術セクター一本に絞って投資するVGTに劣っていますが、将来のことは分かりませんし、「情報技術セクターに偏るのが不安だ…」という方であれば、このETFを保有するのも選択肢に入ると思います✨

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