ゆーたん@東大卒のセミリタイア物語♪

米国株(アメリカ株)中心の高配当株式投資で経済的自由・セミリタイア(FIRE)を目指す、一人の女性の物語♪

銘柄分析

【MSFT】(マイクロソフト、Microsoft)~株価急上昇中。多様化された事業ポートフォリオを強みとする大手IT企業♪~

投稿日:

ゆーたんです♪

知らない人はいないであろう「超」有名企業、マイクロソフト(Microsoft)の銘柄分析です♪

マイクロソフトってどんな会社?

Microsoft_image
(Image By:Adobe Stock)

マイクロソフトMicrosoft.corp、ティッカー:MSFT)は、アメリカのワシントン州レドモンドに本社を置く、大手IT企業です。

2019年の収益は1,258億ドル(約13.7兆円)です。アメリカを代表する大企業であることに変わりはありませんが、2018年の収益で比較すると、Appleの4割強、Amazonの5割弱、Alphabet(Googleの親会社)の8割強にとどまっています。

一方、時価総額ではサウジアラムコ(サウジアラビア国有の石油会社)、Appleに次ぐ3番手となっています(2019年末)。

1975年にポール・アレンとビル・ゲイツにより共同創業され、1999年よりダウ平均工業株30種採用銘柄に採用されています。

パソコン用のOSであるWindowsや、日々の業務に不可欠であるWordやExcelなどのOffice製品で消費者にとってはおなじみですが、ここに来てクラウドサービスのAzure(アジュール)が急成長を遂げ、業績を牽引しています。

急成長を遂げるクラウドサービス、Azure

クラウドサービスは、さまざまなソフトウェア、OS、データ保存・管理などの各種サービスをインターネットを通じて提供するものです。

ユーザーは、インターネット環境さえあれば、これらのサービスを利用できるので、購入・管理の手間が省け、業務の効率化がはかれるというメリットがあり、近年急速に利用が拡大しています。例えば、オンライン上のデータ保存・管理サービス(Dropboxなど)も、その一種ですね。

詳しくは、リンク先をご覧いただければと思いますが、Canalysの調査によれば、クラウドサービスにおけるAzureのシェアは約17%で、Amazon社のAWS(約33%)に次ぐ2番手です(2019年第3四半期)。

まだまだAmazonとの差は大きいのですが、AWSが昨年比でシェアをやや落とす一方、Azureはシェアを2.4ポイント伸ばしています。この1年間でクラウドサービスは37%成長しているということで、各社の競争も激化していますが、市場の拡大につれて、収益の伸びも期待できますね✨



マイクロソフトの業績

※グラフはIRデータより作成。マイクロソフトの会計年度は7~6月

収益、営業利益、純利益

MSFT_Revenue_2008-19

収益が順調に右肩上がりとなっていることが読み取れます。年平均成長率(2008~19)は+6.9%です。なお、2019年の収益を地域別に見ると、51%がアメリカ国内、49%が国外となっています。

一時期低下傾向がみられた営業利益率も2015年を底にして持ち直しています。これは後述しますが、モアパーソナルコンピューティング部門の営業利益率が大きく改善したことによるものです。

マイクロソフトの部門別収益(2019年)

MSFT_Segment_Revenue_2019

マイクロソフトの部門は三つに分かれています。収益が綺麗な三等分に近い形になっていますね。

プロダクティビティ&ビジネスプロセス部門は、日々の業務に不可欠であるオフィスソフト、すなわちWord、ExcelなどのOffice製品がメインです。ビジネスに特化したSNSであるLinked In(2016年に買収)、顧客管理(CRM)ツールであるDynamic 365もこの部門に属します。

インテリジェントクラウド部門は、大量のデータを管理するソフトウェア(データベース管理システム)であるMicrosoft SQL Serverや、クラウドサービスであるAzureなどで構成されています。ITコンサルティング&サポートを担うエンタープライズ・サービスもこの部門に属します。

モアパーソナルコンピューティング部門は、Windows製品・サービスや、タブレット端末のSurface、ゲーム機のXboxが含まれます。消費者向けの製品・サービスが中心ですね。

マイクロソフトの部門別収益推移(2014~19)

MSFT_Segment_Revenue_2014-19

部門別収益の推移を見ると、プロダクティビティ&ビジネスプロセス部門とインテリジェントクラウド部門が大きく業績向上に寄与していることが分かりますね。

2015年時点では、Windowsを柱とするモアパーソナルコンピューティング部門が収益の5割弱を占めてきましたが、その比率は年々低下してきています。事業構造の転換が上手くいっている証ですね✨

マイクロソフトの製品・サービス別収益(2019年)

MSFT_Product_Revenue_2019

収益の多くをiPhoneに依存しているAppleや、広告事業に依存しているGoogleと比較すると、とても多様化されている事業ポートフォリオです。

Azureを柱とするサーバー製品&クラウドサービスが最大の割合を占めています。

2016年からの4年間で収益は1.7倍にもなり、2019年にOffice製品&クラウドサービスを抜いて、1位に躍り出ました。マイクロソフトはAzureの収益の具体額を開示していませんが、成長率は開示しています。成長率は前年比で+72%という強烈な成長率です。

Office製品&クラウドサービスが2番目に大きな割合を占めています。

現在、Office製品は、従来から提供されている買い切り版のものもありますが、2011年に始まったOffice 365というサブスクリプション(定額制)サービスもあり、常に最新版が利用できるなど、買い切り版にはないメリットがあります。2016年からの4年間で収益は1.3倍となり、順調に伸びています。

Windowsも、2016年からの4年間で収益は16%成長しているのですが、クラウドサービスの収益が大きく増加していることを背景に、収益内に占める割合は低下傾向にあります。

意外なのが、ゲームや検索連動型広告でしょうか。ゲームはソニーや任天堂、検索連動型広告はGoogleという強力なライバルがいますが、収益は2016年と比較して、それぞれ+23%+40%と伸びています。機器はタブレット端末のSurfaceやパソコン周辺機器などの事業を指しています。

マイクロソフトの部門別営業利益率推移(2014~19)

MSFT_Operating_profit_2014-19

ちなみに、営業利益率推移で見ると、また違った景色が見えてきます。

収益の成長を牽引してきたプロダクティビティ&ビジネスプロセスとインテリジェントクラウド部門の営業利益率が伸び悩む一方、モアパーソナルコンピューティング部門の営業利益率が向上してきており、二つの部門に肉薄していることが分かります。

プロダクティビティ&ビジネスプロセス部門とインテリジェントクラウド部門は、伸びざかりの事業ではありますが、その分ライバルも手ごわいです。

大きなシェアを誇っているオフィスソフトはむしろ例外であり、例えば、クラウドサービス以外にも、顧客管理(CRM)ツールはSalesforce(セールスフォース)が強いですし、データベース管理システムはOracle(オラクル)という強力なライバルがいて、マイクロソフトのシェアは大きくありません💦

とはいえ、ここまですべての部門が順調に推移している企業も珍しいです。他の大企業の財務分析をしていると、必ず足を引っ張っている部門や業績が低迷している部門が存在するものなのですが…。多様化された、強力な事業ポートフォリオ、これこそがマイクロソフトの強みだと思います✨



EPS、BPS、ROE

MSFT_BPS,EPS,ROE_2008-19

BPS(1株あたり純資産)は2014~18年頃まで横ばいでしたが、2019年に大きく伸びています。堅実な経営がうかがえますね。

EPS(1株あたり純利益)は長らく横ばいで推移していましたが、こちらも2019年に大きく伸びています(2018年のEPSが低いのは税制改革の影響であり、心配はいりません)。

2016年以降は、特殊要因を除いた調整後EPSの数値も掲載しています。調整後EPSは、16年以降、年平均20%を超えるペースで成長しています✨

キャッシュフロー(CF)

MSFT_CF_2008-19

収益の伸びを反映して、営業キャッシュフローも順調に成長してきています。

設備投資額は増えてきていますね。IT企業は、無形の製品・サービスを扱っていて、通信や製造業のような巨額の設備投資は必要ありません。

それでも、マイクロソフトは潤沢なキャッシュフローを背景に、膨大な顧客情報を管理するデータセンターや、コンピュータシステムなどへの投資額を増やしています。IT業界の激しい競争に打ち勝とうとする前向きな姿勢が伝わってきますね。



マイクロソフトの株主還元状況(配当・自社株買い)

配当・配当性向・増配率

MSFT_Dividend_2008-20※2020年は見込み値

マイクロソフトは長らく無配でしたが、2003年に特別配当、翌04年より配当金を出しています。

配当は順調に増えてきていますが、残念ながら2009、10年は配当据え置きとなったため、連続増配の記録は途切れてしまいました(会計年度がずれているため、暦年(こよみの1年)でみれば、辛うじて増配となっているのですが、ここでは決算発表に従い、会計年度ベースで計算しています)。

配当の伸びに従って、配当性向も上昇していますが、その数字はまだ40~50%程度であり、まだまだ増配余地はありそうです。

MSFT_DIvidend_Increase_2008-20

増配率は近年下落傾向にありますが、それでも10%弱の水準をキープしています。年平均増配率(2008~20)は+13.6%です✨

自社株買いを含めた株主還元状況

MSFT_Reduction_2008-19

配当と自社株買いがバランスよく組み合わさっており、総還元性向も概ね100%以下におさえられています。2019年は195億ドル(約2.1兆円)もの自社株買いを行っています(もっとも600億ドル以上の自社株買いをしているAppleと比較すると、霞んでみえてしまいますが…)。



マイクロソフト(MSFT)の株価チャート

MSFT VS S&P 500(直近5年)

MSFT_Chart_2015-202001rマイクロソフト(MSFT)の株価は、直近5年間で+280.8%とS&P 500に圧勝しています。

2001年のITバブル崩壊以降、長らく株価は低迷していました。しかし、2014年にインド出身のナデラ氏がCEOに就任し、Azureに代表されるクラウドサービス、Office製品のサブスクリプションサービスへの移行などが功を奏し、業績は上昇、それにつれて株価が急上昇しています。

配当利回りは1.26%です(2020/1/13時点)。かつては高配当株式ETFであるVYMの構成銘柄で、2016年ごろまでは配当利回りも2%半ばほどあったのですが…もはや隔世の感すらありますね。



まとめ・所感

私はマイクロソフトを個別株で保有していません。

ずっと欲しいなと思っている株なのですが、2020年の予想EPSでみた、PER(株価収益率)は29.9倍となっています。EPSが年平均で20%成長していることを考えれば、そこまで割高とはいえないのかもしれませんが、個人的には、無理して買うことはせず、株式市場全体が下がった時に買いたいですね。

私は、AppleとVisaも個別株で保有していますが、日々の業務ではWordやExcel、自宅でもWindows OSのパソコンを使っているので、立派なマイクロソフトユーザーです。

クラウドサービスをはじめマイクロソフトが提供するサービスの多くは競合との争いが激化していますが、圧倒的なシェアを誇り、世界標準として君臨し続けるパソコン用OS、オフィスソフトがある限り、マイクロソフトの牙城は崩れないでしょう。IT企業の中でも、安心して保有できる企業であることには間違いないと思います✨

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