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投資スタイル

NISAにおすすめ?ADR(米国預託証券)投資の魅力とリスクを考える〜高配当銘柄リスト付き♪〜

投稿日:2019-11-30 更新日:

【更新情報】(2019/12/26更新♪)

保有銘柄のADR管理手数料のデータを掲載♪

ゆーたんです♪

このブログは米国株(アメリカ株)への長期投資をメインにしていますが、英国株(イギリス株)、豪州株(オーストラリア株)なども少額ですが保有しています。

これらの株式は、本来であれば、現地の証券取引所に上場している株式を買う必要がありますが、一部の銘柄はアメリカの証券取引所(NYSE,NASDAQ)にも上場しており、米国株と同じ感覚で購入することができます。これを可能にしているのがADR(米国預託証券)というしくみです。

今日はこのADRについて扱うとともに、おすすめの高配当株も紹介しようと思います✨

そもそもADRって何?

ADR_image
(Image By:Shutter Stock)

ADRとは、American Depositary Receiptの略語であり、日本語では米国預託証券と訳されます。

具体的なしくみですが、現地の証券取引所に上場している株式を、預託銀行(JPモルガン、シティバンク、バンク・オブ・ニューヨークメロン、ドイツ銀行)が購入・保管します。

そして、その株式の代わりとなる証券(預託証券)をアメリカで発行し、その証券をアメリカの証券取引所に上場させることで、外国株でありながら、米国株のように取り引きができるようになっています。

企業にとっては、ADRを発行することで、知名度の向上や多様な資金調達が可能になるというメリットがあります✨



ADRのメリット

配当に対する源泉徴収税率がゼロの場合がある

米国株投資のデメリットとして、よくあげられる点に源泉徴収税がかかるということがあります。具体的には、配当に対して一律10%の源泉徴収税率がかかり、その後さらに日本で20.315%の税金が課されます。

この10%の税金分は外国税額控除で取り戻すことができますが、所得税をある程度納めていなければ全額取り戻すことが困難です。かりに所得税を全く納めていなければ取り戻すことはできません。特にセミリタイア・アーリーリタイアの場合は、所得税をあまり納めない生活になりますので、多くは取り戻せないと考えてよいでしょう。

また、NISA枠で投資している場合も、この分は一切取り戻すことができません

しかし、なかには、配当に対する源泉徴収税率がゼロの国があります。以下の表は、主な国の配当に対する源泉徴収税率です。

スイス 35%
カナダ、ドイツ、韓国 15%
アメリカ、中国、ベルギー* 10%
イギリス、オーストラリア、インド、ブラジル、香港 0%

*2020年1月より15%から10%に引き下げられる(出典:ジェトロホームページより作成)

つまり、イギリスなど5か国・地域に本社がある株式を保有する分には源泉徴収税がかかりません特に、イギリスには、著名な企業がADRとして多く上場しており、投資対象としても魅力的な企業が数多く存在します✨

直接の投資が困難な国にも投資できる

例えば、私はインド株としてIT大手のINFY(インフォシス)を保有していますが、インド株は、外国人投資家の株保有が厳しく規制されていて、現地の証券口座を保有しているなどの事情がない限り、直接の投資ができません。

こうしたその国特有の事情・規制などで直接の投資が難しい場合でも、ADRとして上場していれば、米国株扱いで容易に買い付けることができます。このほか、イスラエルやブラジル、ロシアなど、通常では直接の投資が難しい国の株式にも投資できるのがADRの魅力です(ただし、数はそれほど多くないので過度の期待は禁物です)。

ADRのデメリット

管理手数料がかかるケースがある

少額なので、気にする必要はないかなとも思いますが、預託証券の管理手数料として1株あたり0.005ドル~0.05ドルが、配当金支払いのたびに徴収される場合があります(管理手数料がかからない銘柄もあります)。

管理手数料は、企業によってバラバラですし、その都度変わったりする場合もあります。だいたい配当金の1%程度となっている企業が多いようですが、株価が低くて、1株あたりの配当金額が少ない企業は、保有株数も多くなりがちで、それだけ手数料の重みも増すので注意が必要だと思います。

ご参考までに、私が保有している銘柄の実績を載せておきますね。

銘柄 1株当たりの手数料(A) 配当金額(B) A/B
RDS.B(ロイヤル・ダッチ・シェル) $0(四半期) $0.94(四半期) 0%
WBK(ウエストパック銀行) $0.005(半期) $0.651796(半期) 0.77%
BTI(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ) $0.005(四半期) $0.652137(四半期) 0.77%
HSBC $0.005(四半期) $0.5(四半期) 1.00%
UL(ユニリーバ) $0.005(四半期) $0.4516(四半期) 1.11%
INFY(インフォシス) $0.02(年間) $0.319584(年間) 6.26%
NGG(ナショナル・グリッド) $0.03(年間) $3.0872(年間) 0.97%

上場廃止となる可能性がある

企業自体が倒産しなくても、ADRとしての上場を廃止する可能性はあります。直近では、イギリスの通信事業大手BTグループが、ADR上場廃止を決めました。この結果、投資家は、現地の証券取引所に上場する株式への交換か、現金化を迫られることになります。

プレスリリースを読む限り、大和証券は選択制、SBI証券は現金化とのことでした。ただし、現地の証券取引所に上場する株式に交換しても、特定口座が使えないなど、投資家にとって面倒なことになるので、基本的には現金化すると考えてよいのではないでしょうか。

ADR上場廃止はそれほど珍しい話ではありません。例えば、日本株では、ADR上場廃止の動きが相次いでおり、現在上場している銘柄はトヨタ、ソニー、キヤノンなどわずか12銘柄にとどまっています。場合によっては、強制的な損失確定となってしまうケースもあるので、注意が必要です。



高配当のADR銘柄は?おすすめはあるの?

配当収入(インカム・ゲイン)を重視する投資家にとって、NISA枠における外国株投資の源泉徴収税は悩みの種です(もちろん特定口座においても問題であることに変わりはありませんが…💦)。

しかし、源泉徴収税率がゼロである高配当のADR銘柄であれば、「配当に非課税」というNISAの長所を最大限に生かすことができます。ここでは、源泉徴収税率がゼロの国である、イギリス・オーストラリア・インド・香港株に絞ってご紹介します。

銘柄 セクター 配当利回り 備考・リスク要因
HSBC イギリス 金融 6.84% アジアに強みを持つ、世界的なメガバンク。直近の決算は予想未達。香港抗議デモの動向も気がかり。
BTI(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ) イギリス 生活必需品 6.63% 世界有数のグローバルたばこ会社。ポンドベースでは増配が続くが、たばこ事業の将来性に不安残る。
RDS.B(ロイヤル・ダッチ・シェル) イギリス エネルギー 6.53% 世界有数の石油・ガス企業。機関投資家による「石油」外しもあり、上値が重い(石油株に共通のリスク)。
WBK(ウエストパック銀行) オーストラリア 金融 6.53% オーストラリア四大銀行の一角。不祥事で株価低迷中。新規投資はハイリスク。
BP イギリス エネルギー 6.52% 世界有数の石油・ガス企業。
CEO(CNOOC、中国海洋石油) 香港 エネルギー 6.43% 中国国有の石油・ガス企業。
RIO(リオ・ティント) イギリス 素材 6.17% 世界有数の資源会社。2016年に減配するなど、配当が不安定で、株価変動(ボラティリティ)も大きい。
NGG(ナショナル・グリッド) イギリス 公益 5.38% イギリスの電力企業。確率は低いが、労働党政権(コービン氏)になった場合、国有化リスクが高まる。
LYG(ロイズ・バンキング・グループ) イギリス 金融 5.33% イギリスを代表する銀行、保険会社。2009~13年まで無配転落。
BHP(BHPビリトン) オーストラリア 素材 5.16% 世界有数の資源会社。2015・16年に大きく減配するなど、配当が不安定で、ボラティリティも大きい。
CHL(チャイナモバイル) 香港 通信サービス 4.95% 電気通信サービスを展開する企業。携帯電話の契約者数は世界最大。
VOD(ボーダフォン) イギリス 通信サービス 4.91% 世界有数の電気通信サービスを展開する企業。2019年に4割減配。
GSK(グラクソ・スミス・クライン) イギリス ヘルスケア 4.56% 世界有数の製薬企業。2014年以後、ポンド建ての配当は横ばい(特別配当除く)
BCS(バークレイズ) イギリス 金融 4.02% 世界有数の国際金融グループ。2016年に50%超えの減配。
PUK(プルーデンシャル) イギリス 金融 3.64% イギリスの保険・金融会社。
UL(ユニリーバ) イギリス 生活必需品 3.04% 世界有数の日用品メーカー。
AZN(アストラゼネカ) イギリス ヘルスケア 2.91% 世界有数の製薬企業。
INFY(インフォシス) インド 情報技術 2.62% 世界有数のIT企業。内部告発により株価は下落中。
DEO(ディアジオ) イギリス 生活必需品 2.17% 世界有数の酒造メーカー。

※11月末時点。配当利回りは直近12か月実績、現地通貨建てベースで配当を算出する企業は、原株式の配当利回りで計算。特別配当は考慮しない。リンク先は銘柄分析に飛びます。

高配当のADR銘柄は私も選好しており、リンク先がある銘柄はBPを除いてすべて保有しています✨

改めて調べてみると、高配当の銘柄は多いのですが、セクターが金融・エネルギー・素材に偏っている印象を受けます。しかも、過去には大幅な減配をした企業も少なくありません💦

私が保有している7銘柄は、比較的配当支払いの実績がある企業ばかりを集めたつもりです。特に、BTI・RDS.Bは、ここずっと減配しておらず、NISA枠で購入したい候補の筆頭格です。それでもWBKが減配したように、減配リスクは常に付きまといます。複数の企業への分散投資は欠かせないと思います。



まとめ

ADR(米国預託証券)銘柄は、源泉徴収税率がゼロとなる銘柄もあり、配当収入(インカム・ゲイン)を重視する投資家にとっても魅力的です✨

その一方で、配当利回りが5%を超えている株は、繰り返しになりますが、少なからず問題を抱えています。例えば業績に連動して配当も大きく変化する株(例:資源会社)であったり、不祥事リスクを背負っている株(例:某銀行)であったり、事業の先行き不透明感が強い株(例:たばこ、エネルギー)であったりします💦

配当は5年間受け取ったけれど、株価が大きく下落してしまった💧」なんていうこともあるかもしれません。まだそれならいいですが、減配と株価下落のダブルパンチを食らってしまったら目も当てられません。

個人的には「源泉徴収税が取り戻せなかったとしても、高配当株式ETFに投資するほうが安全かな…」という気もしていますが、リスクを鑑みたうえで、配当金を最大化するために、NISA枠をADR銘柄に使うという選択肢も一つには考えています✨

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