【QQQ】~成長著しいNASDAQ(ナスダック)市場に投資できる、ハイ・パフォーマンスなETF♪~

【更新情報】(2022/2/6)
各種データを2021年版に更新✨

ゆーたんです♪

アメリカのハイテク株(IT企業など、高度な技術力を有する企業の株)・グロース株(成長株)に投資できるETFであるQQQ(INVESCO QQQ ETF、インベスコ・QQQETF)について分析します♪

目次

QQQってどんなETF?

NASDAQ_image
(Featured image By:Adobe Stock)

ベンチャー企業向け株式市場であるNASDAQ(ナスダック)に上場する企業のうち、金融系の銘柄を除く、時価総額上位100社を集めた指数(NASDAQ100指数)に連動するETFです。

ベンチャー企業向け株式市場というと、日本の東京証券取引所におけるマザーズを思い浮かべる方もいると思います。もっとも、NASDAQがスタートしたのは1971年で、既に50年弱の歴史があります。そのため、アメリカ、世界中で地位を確立したIT企業が多く含まれている印象を受けますね✨

QQQの基本情報

銘柄数102
運用資産残高1,906億ドル(約21.9兆円)
予想PER(2021年12月末時点)29.0倍
配当金(分配金)(直近12か月実績)1.697ドル
配当利回り0.47%
経費率0.20%
※2022年2月4日現在(出典:Invesco HPより作成)

運用資産残高は日本円にして20兆円を超えていて、ETFの純資産額ではS&P 500に連動するETF(SPY、VOO、IVV)とアメリカ株式市場に連動するVTIに次ぐ水準です✨

そして、QQQの経費率は0.20%です。100万円投資しても1年間の経費はわずか2,000円です

経費率0.1%以下が当たり前の海外ETFとしては、やや高めの水準かもしれませんが、これだけのハイテク株・グロース株に分散投資できることを考えれば、十分に許容範囲だと思います。



QQQの構成上位銘柄

1Apple Inc.(AAPL、アップル)情報技術12.5%
2Microsoft Corp.(MSFT、マイクロソフト)情報技術10.2%
3Alphabet Inc.(GOOG・GOOGL、アルファベット)通信サービス7.9%
4Amazon.com Inc.(AMZN、アマゾン)一般消費財7.1%
5Tesla Inc.(TSLA、テスラ)一般消費財4.1%
6NVIDIA Corp.(NVDA、エヌビディア)情報技術3.8%
7Meta Platforms Inc.(FB、メタ・プラットフォームズ)通信サービス3.7%
8Adobe Inc.(ADBE、アドビ)情報技術1.8%
9Broadcom Inc.(AVGO、ブロードコム)通信技術1.8%
10PepsiCo Inc.(PEP、ペプシコ)生活必需品1.8%
※2020年2月4日現在(出典:Invesco HPより作成)、リンク先は銘柄分析記事に飛びます

アメリカ株式市場に投資するVTIの構成割合TOP10のうち7社がNASDAQ市場の構成銘柄になっており、NASDAQ市場の存在感はますます大きくなっています。

NASDAQがスタートしたのが1971年ということもあり、上場している企業の多くは、1970年代以降に設立された企業です。上位10社のなかでは、Broadcom(ブロードコム)、Pespico(ペプシコ)が1960年代、Apple(アップル)、Microsoft(マイクロソフト)は70年代、Adobe(アドビ)が80年代、NVIDIA(エヌビディア)とAmazon(アマゾン)、Alphabetの前身であるGoogle(グーグル)が90年代に設立されています。2000年代以降に設立されたのは、03年のTesla(テスラ)と04年のMeta(メタ ※旧フェイスブック)の2社です。そうした事情もあって、情報技術・通信サービスセクターの企業が多いのが特徴になっています。

組み入れ割合10位のペプシコは、もともとはペプシコーラ社という企業名でしたが、1965年に現在の社名になりました。そんな歴史ある企業がNASDAQに上場していることに違和感を覚える人もいるかもしれません。

ペプシコは、2017年にニューヨーク証券取引所(NYSE)からNASDAQに上場先を変更していており、情報技術・通信サービスセクターが多いNASDAQ市場において異彩を放つ銘柄です。

VGTとの構成銘柄の違い

QQQと似たETFとして、情報技術セクターに投資するETFであるVGTがあります。この2つのETFは、ハイテク株・グロース株に投資できるという意味では似ているのですが、以下の違いがあります。

QQQ・VGTともに含まれる主な銘柄Apple、Microsoft、NVIDIA、Adobe、Broadcom
QQQのみに含まれる主な銘柄Alphabet、Amazon、Tesla、Meta Platforms
VGTのみに含まれる主な銘柄Visa、Mastercard

QQQは、GAFAMをすべて構成銘柄として含んでいますが、一方で投資家からの人気が高い決済サービス銘柄であるVisa、Mastercardは含まれていません(ちなみに、Paypal(ペイパル)はQQQにもVGTにも含まれています)。

VGTは、Visa、Mastercardを含みますが、一方で情報技術セクターに属さないAlphabet、Amazon、Tesla、Meta Platformsは含まないという特徴があります。



QQQのセクター比率

QQQ Sector 202202
※2022年2月4日現在(出典:Invesco HPより作成)

情報技術セクターが50%超、通信サービスが18%、一般消費財が16%とセクターの偏りは大きいです。金融・エネルギー・素材・不動産セクターは組み込まれていません。

QQQの配当金推移

QQQ DividendHistory 2003-21
(出典:Invesco HPより作成)

QQQは年4回の配当です。配当月は、3・6・9・12月の中旬~下旬ごろとなっているため、口座に入金されるのは翌月の場合もあります。

配当金の額は右肩上がりで増加しています。リーマン・ショック時の2008年でも、わずか3%の減少にとどまっていて、翌2009年は増加しています。年平均増配率(2011〜21)は+23.1%と驚異的な数字です。

もっとも近年の配当金増加ペースは鈍化しており、2016〜21年の年平均増配率は+6.2%まで低下しています。これは株価を伸ばしている企業が無配を貫いていることが大きいです。

Amazon、Alphabet、Tesla、Meta Platforms、Adobeは無配ですし、NVIDIAも配当利回りは0.1%を下回り、実質的にはほぼ無配です(増配も行われていません)。AppleやMicrosoft、Broadcomも増配率は一桁台後半〜二桁台前半となっているので、そう考えるとこの数字にも納得がいきます。

2021年の配当金は1.697ドル、前年比では2.3%の減少となっています。もともとETFの配当は株式数の変動に左右される面もあり不安定なので、今回の減少を気にする必要はないかと思いますが、構成銘柄上位の株が配当を支払うようにならない限りは大幅な増配は期待できないかと思います💧



QQQのトータルリターン

QQQ VS S&P 500 VS VGT(2004/1~)

QQQ VS S&P 500 VS VGT(直近5年)

※配当再投資にかかる税金や手数料は考慮しない

QQQが設定されたのは1999年3月10日です。VGTが設定された2004年1月以降で比較してみると、S&P 500はもちろんのこと、VGTのパフォーマンスをも上回って、株価は大きく上昇していることがわかりますね。

直近5年のリターンこそVGTにやや劣っていますが、それでも年平均では+23.9%のパフォーマンスを叩き出していて、S&P 500が霞んで見えるほどですね💦

まとめ

ハイテク株・グロース株に投資したいとなったときに、GAFAM+Tにまとめて投資できるQQQか、それとも情報技術セクターに特化したVGTかは、好みが分かれるところだと思います。どちらのETFも、リーマン・ショック以降は、S&P 500のパフォーマンスを大きく上回ってきています。短期的にはともかく、今後10年単位の長いスパンで見て、大きくパフォーマンスが落ち込むということは正直考えにくいです。

もっとも、PER(株価収益率)は、コロナショック前よりも割高な水準になっていて、実績PERは31.9倍、予想PERで見ても29.0倍となっています。2年前の実績PERは25.5倍、予想PERは22.8倍でしたので、PERだけで判断すると25〜28%ほど高くなっています。2022年2月4日現在NASDAQは年初来から10%近く調整していますが、コロナショック前の水準と比較しても依然としてPERが高くなっている点に注意が必要ですね。

私は、配当金収入を重視しているので、これらのETFを保有することは考えていませんが、何よりも資産の最大化を目指すのであれば、QQQやVGTといったETFを保有することは有力な選択肢の一つになりえそうです✨

NASDAQ_image

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