ゆーたんです♪
今日は、投資家の方なら、多くの人々が知っているであろうiDeCo(イデコ)についてのお話です♪
iDeCo(イデコ)って何?
iDeCo(イデコ)とは、一言で言ってしまえば、老後の生活資金を賄うための年金制度です。もっとも、国民年金(基礎年金)や厚生年金などの公的年金と異なり、加入は任意であり、私的年金の一種になります。

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2019年に入って「老後には2000万円必要だ」とした金融庁の報告書が話題となったことで、公的年金だけでは、老後の生活資金を賄うためには十分とはいえないことは、もはや周知の事実になっています。
だからこそ、金融庁もNISAやiDeCoといった制度を通じて、ある程度は老後の生活資金を補うことができるよう、自助努力を促しているのだと思います。
iDeCoのメリットについては、証券会社のパンフレットや公式サイトを見ると、よく理解できます。
簡単にまとめると、そのメリットは以下3点になります。
- 掛け金が全額税額控除となるため、現在の税金が安くなる点
- 運用益が非課税であり、課税の繰り延べが可能になる点(これは分配金を出さない投資信託と同じですね)
- 給付を受け取るときに税額控除がある点
要するに、iDeCoを利用すると、各種の税制上の優遇が受けられるということですね。投資家の皆さんの中でも利用している人は多いと思います。
しかし、私はiDeCoに加入していません。以前、資料を取り寄せて加入を検討したことがありますが、自分にとっては、メリットよりもデメリットが上回ると判断して、加入を(現時点では)見送りました。今日はその理由について書いてみますね。
①60歳まで原則資金が引き出せない
これをデメリットと捉えるか、そうでないと捉えるかは人によって違いが出ると思います。
60歳まで働くつもりである人や、強制積立の形を取るので、中々投資が続けられないという人にとってはメリットが大きいです。
しかし、私は、30代、遅くても40代前半のセミリタイアを目指しています。
60歳まで資金が引き出せないという流動性の低さは、私的年金という位置付け上、やむを得ないかと思いますが、(個人的には)デメリットでしかありません。
②そもそも拠出できる金額が少ない
私の会社には、独自の企業年金があります。まあ定年退職しないともらえないのですけれど💦
私の場合、iDeCoに拠出できる金額は月1.2万円(年間14.4万円)です。しかも、2022年の制度改正により、2024年12月以降はiDeCoの拠出限度額が変更となり、私の場合、拠出できる金額は1万円を割る見込みです。これでは節税メリットを十分に受けられません。
一応シミュレーションしたところ、60歳までに170〜180万円程度の節税が可能という試算が出ましたが、将来的にセミリタイアして年収が減少すれば、掛け金の税額控除のメリットはほとんど受けられなくなります。③運用期間中は手数料がかかる
③運用期間中も手数料がかかる
意外と侮れないのが手数料です。加入時にかかる手数料(2,829円)もありますが、これは1回限りなのでまだいいです。
証券会社の運営管理手数料は無料としているところも多く「iDeCoは無料」と勘違いしがちですが、実際には、国民年金基金連合会(月105円)と事務委託先金融機関(月66円)に対し、口座管理手数料が発生します。年間では2,052円になる計算ですね。
もっとも、国民年金基金連合会への手数料は拠出する月の分だけかかるので、年1回の拠出にすることで手数料を897円まで抑えることはできます。
ただし、 iDeCoの拠出を中止したとしても、事務委託先金融機関への手数料はかかり続けます。税制上の優遇が大きいといえど、ランニングコストがかかり続けるのは、あまり気持ちがいいものではありません。
(注)手数料については2023年3月時点での情報です。最新の情報を公式HPなどでご確認いただくようお願いいたします。
(番外)特別法人税という「悪夢」
iDecoの公式サイトには小さい文字で以下のように書かれています。
運用資産には、別途、特別法人税が課されますが、現在、課税が停止されています。
特別法人税とは、運用益が非課税となる代わりとして課される税で、残高に対して毎年1.173%の税金がかかります。これは、資産税の一種です。
ただ、ずっと課税は1999年度から凍結されています。「しばらく凍結されたままなのでは?」「いずれ廃止されるのでは?」という楽観的な見方も多いです。
確かに特別法人税が復活する確率は低いと思います。しかし、万が一復活すれば、資金の逃げ場はなくなります。現状では、いつ爆発するかわからない爆弾を背負うようなもので、恐ろしくて手が出せません。
そもそも、一生懸命、節制を心がけてつくりあげた資産にまで、税金が取られるなんて、本当にありえないですよね。配当金生活を考える私にとっては「悪魔👿の税」といっても言い過ぎではないでしょう。
まとめ
iDeCoについて、税制上の優遇が大きいことは十分に理解していますが、私の場合、セミリタイアを目指す関係上、税制上の優遇をそこまで受けられないだろうという事情があります。また、60歳まで資金を引き出せないことや、特別法人税の残存など制度上の欠陥が残っていることなどを踏まえ、個人的には加入を見送りました。
もっとも、 種々の問題を抱えつつも、iDeCoが資産形成として優れた制度であることは間違いありません。早期セミリタイアを考えていない人であれば、おススメできる制度です✨








