ゆーたん@東大卒のセミリタイア物語♪

米国株(アメリカ株)中心の高配当株式投資で経済的自由・セミリタイア(FIRE)を目指す、一人の女性の物語♪

銘柄分析

【MRK】(メルク)~がん治療薬キイトルーダが業績を牽引!世界有数の製薬企業♪~

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ゆーたんです♪

世界有数の製薬企業である、メルクの銘柄分析です♪

メルクってどんな会社?

メルク(Merck&Co.、Inc.、ティッカー:MRK)は、ニュージャージー州ケニルワースに本社を置く、世界的な製薬企業です♪

その由来は1891年に遡り、ドイツの化学品・医薬品企業であるメルクの子会社として、アメリカにつくられたのが始まりです。しかし、第一次世界大戦中に米国政府によって没収され、1917年に独立したアメリカ企業として立ち上げられました。

そうした事情もあって、北米ではメルク(Merck)として事業を展開していますが、それ以外の国・地域では、Merck Sharp&Dohme(MSD)として事業を展開しています。

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(Image By:Adobe Stock)

売上高(収益)は約423億ドル(約4.6兆円)であり、製薬企業の中では、アメリカ国内ではファイザーに次いで第2位世界でも第4位となっています。日本語でいう巨大製薬企業、メガファーマの一角です。140か国以上で事業を展開していて、69,000人の従業員がいます(2018年末)。

がん治療に使われる免疫チェックポイント阻害剤「キイトルーダ(Keytruda)」、2型糖尿病治療薬「ジャヌビア/ジャヌメット(Januvia/Janumet)」が主力としています。

メルクの業績

※グラフはIRデータより作成。

収益、営業利益、純利益

MRK_Revenue_2007-18

2009年から10年で収益が跳ね上がっていますが、これは同業のシェリング・プラウを買収したことによるものです。それ以降の収益は400億ドル前後と横ばいで推移していますね。

営業利益率は20%をやや下回る水準で推移しています。20%超をキープしている同業のファイザーやアッヴィと比較しても、やや見劣りする水準です。

メルクの製品別収益(2018年)

MRK_Segment_Revenue_2018

主力となるキイトルーダとジャヌビア/ジャヌメットで31%を占めています。3位のガーダシル/ガーダシル9は、子宮頸がんの予防ワクチンです。

キイトルーダは近年大きく収益を伸ばしており(前年比+88%)、2018年の収益は約71億ドルと、ジャヌビア/ジャヌメットを抜いて、トップに躍り出ました。「オプジーボ」のライバル薬でもあります。

ジャヌビア/ジャヌメットの収益はここ3年は横ばいで推移していますが、3位のガーダシル/ガーダシル9も、前年比で+36.5%と伸び盛りです。

なお、収益の約10%がアニマルへルス部門となっています。動物用の医薬品、ワクチンなどの製造・販売を行っています。

メルクの地域別収益(2018年)

MRK_Area_Revenue_2018

アメリカ国外での収益が約6割を占めていることからもわかるように、海外収益比率の高い企業であり、ドル高の影響を大きく受けます。

アメリカの収益は直近3年で横ばいですが、アメリカ国外での収益が2016→18年で+12.9%と大きく伸びており、業績を牽引しています✨



EPS、BPS、ROE

MRK_EPS,BPS,ROE_2007-18

BPS(1株あたり純資産)は、自社株買いを進めていることもあって、年々減少しています。

EPS(1株あたり純利益)の数値は変動幅が大きくなっているので、一時要因を取り除いた調整後EPSの数値もグラフに乗せています。調整後EPSは、長らく3ドル台で推移していましたが、2018年に4ドルを突破しました。年平均成長率(2007~18)は+2.8%です。

キャッシュフロー(CF)

MRK_CF_2007-18

2010年以降、収益が横ばいとなっていることもあり、キャッシュフローも同様の推移となっています。営業キャッシュフローマージンは、おおむね20%台で安定して推移していますね✨



メルクの株主還元状況(配当・自社株買い)

配当、配当性向

MRK_Dividend_2007-19

配当金は2005年から10年まで年間1.52ドルで据え置きでした。2011年第4四半期に増配を発表して以降、9年連続増配となっています。

連続増配年数は短いものの、1970年以降、減配することなく、配当金が支払われており、とても株主還元意欲のある企業です✨

EPSの変動幅が大きいので、配当性向は調整後EPSの数値で計算していますが、その数字はやや50%を下回る水準で安定しており、うまくコントロールされている印象です。

増配率

MRK_Dividend_Increase_2007-19

2011年第4四半期に増配を発表して以降も、増配率は、2013~17年まで四半期あたり0.01ドルの増配にとどまっていました。しかし、2018年第4四半期には四半期あたり0.07ドルを発表、19年第4四半期にも四半期あたり0.06ドルの増配を発表していて、ここにきて増配ペースが加速しています♪

その背景には、主力医薬品であるキイトルーダの収益が大きく伸びていることがあげられます✨

自社株買いを含めた株主還元状況

MRK_Reduction_2007-18

リーマンショック翌年の2009年を除き、自社株買いも結構行っていて、自社株買いを考慮した総還元性向はほとんどの年で100%を大きく上回っています。もっとも、メルクの純利益は変動幅が大きいので、総還元性向の数値はあまり参考にならないかもしれません。

2018年は90億ドル(約1兆円)もの自社株買いを行っています。この年の自社株買い+配当金支払い額は、フリーキャッシュフローを大きく上回っていますが、不足する分は有価証券の売却益等で賄っているようです。



メルク(MRK)の株価チャート

S&P 500との比較(直近5年)

MRK_Chart_201412-1912

メルクの株価は、2018年5月に53ドル台を付けていましたが、そこから株価は右肩上がりで、わずか20か月で株価は1.7倍となっています。繰り返しになりますが、がん治療薬「キイトルーダ」の収益が大きく伸びており、好調な決算が続いていることが背景にあります。

直近5年のパフォーマンスは、S&P 500と比較しても遜色なく、配当を考慮すれば、トータルリターンでは上回っているものと思われます。

2019年の調整後EPS見通しで見たPERは17.7倍であり、割安でもないが割高でもない水準といった具合でしょうか。記事執筆時点(2019/12/22)の配当利回りは2.66%です。

S&P 500との比較(2004年以降のトータルリターン)

MRK_TR_2004-18

2004年以降のトータルリターンでS&P 500と比較してみると、S&P 500の2.8倍に対し、メルクが4.9倍と大きく上回っています。リーマン・ショック時でも減配がなかったこと、そして2018年の株価上昇が大きな差となってあらわれていますね✨



まとめ・所感

私はメルクの株式を保有していません。2018年の底値で買えた方はかなりのリターンを得られているかと思いますが、この水準で購入するには、「ちょっと微妙かな?」というのが正直なところです。

もっとも、がん治療薬のキイトルーダについては、今後も収益の増加が見込まれ、2024年にはアッヴィ社のヒュミラに代わって、世界で一番売れている薬になるのではないか、とイギリスの調査会社エバリュエート社による分析もあります。

もし、このシナリオ通りに事が進むのであれば、キイトルーダの収益拡大に伴って、しばらくはメルクの株主にも大きなリターンがもたらされるのではないでしょうか。

また減配することなく配当金が支払われ続けている点も大変魅力的です。そう考えると、今のうちから仕込んでおくという選択も悪くないのかもしれません✨

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