ゆーたん@東大卒のセミリタイア物語♪

米国株(アメリカ株)中心の高配当株投資で経済的自由・セミリタイア(FIRE)を目指す、一人の女性の物語♪

銘柄分析

【MMM】(スリーエム、3M)~60年連続増配を実現するイノベーション企業!~

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ゆーたんです♪

本日はスリーエム(3M)の銘柄分析です。資本財セクターで唯一保有している銘柄になります♪

スリーエム(3M)ってどんな会社?

スリーエム3M、ティッカー:MMM)は、アメリカのミネソタ州に本社を置く複合企業コングロマリット)です。売上高は約328億ドル(2018年)ほどで、日本企業ですと、みずほFGとほぼ同じくらいの水準です。

3Mの名前自体は聞いたことがなくても、貼ったりはがしたりできる付箋であるPost-itポストイット)や、テープやのりなどのScotchスコッチ)ブランドなどは見聞きしたり、実際に使ったりしたことがあるのではないでしょうか。

post-it-image

事業領域は主に5つに分かれており、その製品数は約55,000にものぼります。

Industrialインダストリアル)…作業現場で使われるテープや研磨材などの製品などを扱う

Electronics and Energyエレクトロニクス & エネルギー)…コネクタや電力ケーブルなどの電子部品

Safety and Graphicsセーフティ & グラフィックス)…防塵マスクや道路標識に使われる反射シート、広告などに使われるグラフィックフィルムなど

Consumerコンシューマー)…Post-itなどのオフィス用品が中心

HealthCareヘルスケア)…聴診器や歯科用接着剤など

事業領域ごとの売り上げ割合は下記のグラフを参照してください。コア(中核)事業は、Industrial(インダストリアル)ですが、5つの事業でバランスよく売り上げをあげていることがわかります。

MMM_Segment_Revenue_2018

(注:3Mでは、複数の事業領域にまたがる売り上げがあるため、5つの事業領域の割合を合計すると100%を超えますが、ここでは便宜上、合計を100%として算出しています)

 

国別の売り上げは下記のようになっています。アメリカ以外での売り上げが約6割を占めるグローバル企業であるため、ドル高の影響を強く受けます。また、アジア太平洋の割合が3割を超えていますが、その多くは中国が占めていることから、中国経済の動向にも影響を受けることになります。

MMM_Area_Revenue_2018

3Mは「15%カルチャー」という文化を持つ企業としても知られています。これは、「将来のビジネスのためになる」ものであれば、労働時間の15%を費やして、その研究にあてることができるというものです。

こうした取り組みが新たなイノベーションをもたらしているといえ、著名な経営書『ビジョナリーカンパニー』においても、以下のように紹介されています。

今後50年間、100年間、成功を続け、環境の変化に対応していく企業を1社だけ選べといわれれば、わたしたちは3Mを選ぶだろう。

(出典:『ビジョナリーカンパニー』ジム・コリンズ)

スリーエム(3M)の業績

※グラフはMorning star、IRデータより作成。

収益(売上高)、営業利益、純利益

MMM_revenue2018

収益(売上高)はこの10年間で約1.3倍になっており、毎年約2.6%ほど収益が伸びている計算になります。営業利益率も20%を上回る水準で安定して推移していますね。

ただし、表にはありませんが、2019年第1四半期の決算は悪く、収益(売上高)が前年同期比で5%減、営業利益率が約14%にまで低下しています。第2四半期以降、持ち直せるかが注目です。

EPS、BPS、ROE、株式数

MMM_BPS,EPS,ROE2018

EPSは毎年順調に上昇しており、この10年間で約2倍弱となっています。BPSは2013年をピークに下落傾向となっており、それに合わせてROEが上昇しています。

MMM_Shares

自社株買いにも熱心です。2013年以降、急速に株式数が減少しており、5年間で約15%の減少となっています。BPSが低下していることを踏まえると、借金を増やして自社株買いを進めていると考えることができそうです。

キャッシュフロー(CF)

MMM_CF2018

営業CF、フリーCFともに2014年以降は横ばいで推移していますが、営業CFマージンも20%程度で安定しており、キャッシュを創出する力は高水準であることがうかがえます。



スリーエム(3M)の配当

MMM_dividend2018

MMMの連続増配年数は60年となっており、この10年間で配当金は約2.7倍となりました。それに合わせて、配当性向もじわじわと上がってきていますが、60%台と比較的余裕があります。

2019年は四半期あたり1.36ドルから1.44ドルへの増配となりました。増配率は約5.8%で、年間で見ると、5.76ドルの配当金になります。

スリーエム(3M)の株価チャート(1968/12~)

MMM_Chart_20191012

2013年以降、株価は急上昇を遂げ、大きくS&P 500を上回ってきましたが、2018年1月に259ドルの最高値をつけたのち、調整が続いています。現在の株価水準は160ドル台なので、最高値からは4割弱ほど下落したことになります。

まとめ

プラス要因

60年連続増配企業であり、配当性向にも余裕がある

MMMの2019年第1四半期の決算は期待外れでした。調整後EPSは2.23ドルと前年同期比で10.8%減少し、年間の調整後EPS見通しも従来の10.45~10.9ドルから、9.25~9.75ドルに引き下げました。とはいっても、配当性向はまだ60%台なので比較的余裕があります。

リーマン・ショックを乗り越えて、60年連続増配という米国企業の中でも上位の実績を有する企業ですから、楽観的にみてこの危機も乗り越えるだけの力があるのでは、と考えることもできます。

マイナス要因

資本財セクターのため、景気の影響を大きく受ける

資本財セクターは、景気敏感セクターであると考えられています。3Mの製品は、Post-itなどのように生活必需品的な要素をもつ製品もありますが、多くが工場などで用いられる製品です。そのため、景気が悪化して、世界経済が落ち込めば、工場の生産量も落ち込み、製品への需要が減少することが見込まれます。

リーマン・ショックから10年が過ぎ、景気後退の可能性がまことしやかにささやかれています。事実、ここ数年の3Mの決算はどちらかというと、予想を下回ることが増えてきています。

収益(売上高)の伸びよりも、株価の伸びが大きい

リーマン・ショックからの10年間で、収益(売上高)が約1.3倍なのに対し、株価は約3倍となっており、業績のわりに株価が伸びが大きくなりすぎている面もあります

今年に入って大きく株価が調整しているにもかかわらず、調整後PERも17倍台であり、割安感に乏しいのが現状です。特にここ数年は、業績の向上よりも、自社株買いの増加が株高をもたらしている面があります。

私は10株のみ保有しています。配当利回りは3.4%に達しており、歴史的にも高水準ですが、業績悪化の懸念がつきまといます。少額ということもあり、売却までは考えていませんが、買い増しにはやや躊躇してしまいます。第2四半期の決算をよくチェックしておく必要がありそうです(´・ω・`)

-銘柄分析

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