高配当株式ETFであるSPYDとの今後の向き合い方。

ゆーたんです。私は高配当株式ETFであるSPYDをPFの1/3保有しています。

2019年3月に高配当に惹かれて初購入し、20年2月にVYMを売却してまで買い増した思い入れのあるETFです。その後、コロナショック序盤で売却も、思い直して買い戻し、コロナショックの暴落時にも買い増し、今日に至るまで保有し続けてきました。

現在も私のPFの1/3を占めるSPYD。私の投資人生の大半はSPYDと共にあったといっても過言ではありません

ただし、SPYDを最後に購入したのは、2020年3月。つまり3年以上買い増しをしていない状況であり、SPYDとの向き合い方も転機を迎えつつあるのかもしれません。今日はこの件で記事を書きますね。

目次

今後のSPYDの投資方針 

(Featured image by:Shutterstock)
  • 2023/5/15現在のSPYDは割安と考えているため、当面はホールドを続けます
  • コロナショックなみの下落となれば別ですが、原則買い増しは行いません(個別株投資で代替)
  • 相対的にSPYDのパフォーマンスが向上したタイミングを待って、資金を個別株投資に振り向けます


SPYDへの投資方針を見直す理由

①個別株投資のほうがSPYDよりも高いリターンを期待できると考えたため

かつての私は、個別株投資は「最悪、無価値になってしまうリスク」が怖かったので、ETFで幅広い銘柄に分散投資をする選択をとっていました。

特にSPYDについては、30年以上の長期リターンがS&P 500を上回っていることから「最終的にはある程度のリターンを期待できる」と考えて、SPYDへの投資を始めました。

現在もその考え自体に変化はありませんが、個別株投資を本格的に取り組むようになってから、個別株だったら買わないであろう株がETFに含まれていることをもどかしく感じることが増えてきました。

SPYDの構成銘柄で減配となった銘柄(例:インテル、ルーメン・テクロノジーズ、パラマウント・グローバル、PPL etc)をたくさん見てきましたが、その多くは個別株投資なら保有していないであろう株でした。それゆえ「こうした銘柄を回避できれば、もっとリターンを向上できるのでは?」と考えるようになりました。

残念ながら、2019年7月末以来の私のポートフォリオ(YUHID)のリターンは、オルカンやS&P 500よりも劣っていますただ今回、取引の振り返りのために、個々の株取引ごとにリターンをすべて洗い出したところ、S&P 500との比較では245勝214敗、ざっくり計算でS&P 500を買い続けたよりも平均3.5%程度リターンが良かったことが分かったんです。

実は2019年・20年の投資も個々の株取引単位ではS&P 500より良かったのですが、高配当株ETFへの多額の一括投資が足を引っ張ったことで、現在に至るまでそのパフォーマンスの悪さを引き継いでいます💧

もちろん過去の実績は将来の実績を保証するものではありませんが、今後も「割安な高配当の個別株」を自分でピッキングしていくことでS&P 500よりもはるかに高配当で、トータルリターンも遜色ない(もしくは上回れるかもしれない!)ポートフォリオが作れそうだという自信が生まれました。

②海外証券口座により不動産セクターの個別株へのアプローチが可能になったため

VYMやHDV、SCHDなど他の高配当株式ETFと異なり、SPYDは不動産セクターへのエクスポージャーがあるという特徴があります。

不動産セクターは高配当株が多く、投資対象としても魅力的なのですが、個別株については、法的制約があり、日本の証券会社では原則投資ができなくなっています。SPYDを保有していれば、間接的にではありますが、優良な高配当の不動産株(例えば、リアルティ・インカムやサイモン・プロパティ・グループなど)に投資でき、それが一つの投資理由にもなっていました。

しかし、この点についても、先日、海外証券口座を開設し、米国不動産の個別株への投資を開始したことで、問題ではなくなりました。現在は米国不動産の個別株についても少しずつ研究を進めています。

③やっぱり個別株投資が楽しい(重要!)

米国株の個別株自体は2018年から取引していましたが、それまではETFと個別株を組み合わせたハイブリッド形式でした。本格的に個別株投資にシフトしたのは、やっぱりコロナショックでの暴落を経験してからですね。

ETFは保有銘柄一つ一つを自分で選ぶことができない点で受動的です。

その点、個別株は保有銘柄を自分で選べる。相場環境を考慮して銘柄を入れ替えたり、構成割合を調整したりできる。また減配リスクが高い「質の悪い」高配当株を自分の判断で避けることもできるもちろん失敗もありますが、勉強にはなりますし、トータルではETFより良い選択ができるものと信じています。

そして何よりも「どんな株を買おうかな?」って考えている時間が楽しいし、買った株が値上がりして花開いたときはこのうえなく嬉しい(最近だと医療品卸のカーディナルヘルスですね…!)。その成功体験を経験してからは、もう個別株投資から離れなくなりました。



SPYDを売るのは1か月後、1年後、もしくは数年後かもしれません

しかし先に書いたように、現在のSPYDは割安と考えているため、すぐに売ることはしません。

金融株や不動産株は魅力的なバリュエーションにあると考えていますが、かりに金融システム不安が再燃し「第二のリーマンショック」のような事態が再来した場合はボロボロに売られる可能性が高いので、深追いも怖いです。もし私が個別株でPFを組むなら、多少利回りを犠牲にしても、金融株も不動産株も高品質な株で固めると思います。

私のPFにはSPYDで相当な含み益があり、税金や買い直しにかかる税金もバカになりません。できるなら手数料無料などのキャンペーンをうまく使えるのが望ましいですが、あくまでも相対的なパフォーマンスを見て、売却タイミングを判断したいです。

あとがき

今日ではS&P 500や全世界株といったインデックス(指数)への長期積立投資こそが最適解であるというのが、ある種のコンセンサスになっています。それは新しいNISA制度の設計をみても、ひしひしと感じるところです。

私自身もインデックス投資は多くの投資家にとって最適解であると考えていますが、S&P 500やオルカンに投資さえしていればO.K」という風潮には一種の危うさも感じます。

とはいっても、S&P 500が長期低迷する未来はあまり想像できなくて…S&P 500の2強、AppleとMicrosoftの2銘柄だけで14%超を占めています。この2銘柄が沈没すれば、S&P 500も長期低迷は避けられないでしょうが、AppleやMicrosoftの製品・サービスを使わない未来が、現時点の私にはとうてい想像できません(私も保有しています)。

ただ2023年はApple、Microsoftの超大型株に資金が集中しており、やや割高感も出てきている。こうした市場のゆがみをうまく突いて、オルカンやS&P 500と遜色ない、あわよくば上回るリターンをあげられればいいなと考えています✨

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
目次