ゆーたん@東大卒のセミリタイア物語♪

米国株(アメリカ株)中心の高配当株投資で経済的自由・セミリタイア(FIRE)を目指す、一人の女性の物語♪

銘柄分析

【WBK】(ウエストパック銀行)~利回り6%超え、高配当の豪州銀行!~

投稿日:2019-07-01 更新日:

※更新情報:2019年通期の業績を反映しました♪(11/04)

ゆーたんです♪

ウエストパック銀行の銘柄分析です。私が保有する個別株の中で最大の割合を占めており、存在感を放っている銘柄です♪

Westpac_image

上の写真は、ニュージーランドのウェリントンにあるウェストパックスタジアムです。ウエストパック銀行の名前がついています✨

ウエストパック銀行ってどんな銀行?

ウエストパック銀行Westpac、ティッカー:WBK)は、200年以上の歴史を有し、オーストラリアのシドニーに本社を置く都市銀行です。

収益は約206億豪ドル(2019年)で、日本円(1豪ドル=75円)に換算すると、収益は約1.54兆円になります。国内の銀行と比較すると、ゆうちょ銀行(約1.85兆円)が近いですね✨

ウエストパック銀行の事業は基本的に国内中心ですが、ニュージーランドでも事業を展開しています。個人向けの貸し出しシェアや預金量シェアは約2割弱を占めており、一定の存在感を発揮しています。

オーストラリアには、他にもコモンウェルス銀行(CBA)、ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)、オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)という規模の大きな銀行があります。これにウエストパック銀行(WBK)を加えた四つは、オーストラリアの四大銀行と呼ばれています。

オーストラリアの銀行業界は、四大銀行を軸とする寡占市場です。下図にあるように、貸出総額の市場シェアは4行で8割弱を占めています。そして、この貸出ですが、企業向けよりも、住宅ローンが主流で全体の約2/3を占めています。

日本のメガバンクである三菱UFJを例にとると、住宅ローンの割合は約15.1%(2018年度)なので、如何に住宅ローンに依存している業務形態かがわかります。

AUD_Loans_Share_201905

※2019年5月末(出典:オーストラリア金融監督庁(APRA)より作成)

なお、ウエストパック銀行以外の3行は、ADR(米国預託証券)として上場していないため、日本の投資家が直接買い付けるのは困難です。

豪州株(オーストラリア株)は、ADRとして上場している株が少なく、日本の投資家が気軽に買えるものとしては、メルボルンに本社があり、世界有数の鉱業会社であるBHPビリトン(BHP)ぐらいしかないのが実情です。



ウエストパック銀行の業績

※グラフはIRデータより作成。データは豪ドルベース

収益(売上高)、営業利益、純利益

Westpac_Revenue_2008-19

収益・営業利益・純利益は、いずれもこの10年間で約2倍になっています。しかし、2015年以降は横ばいとなっており、伸び悩んでいます。

2019年は収益、営業利益、純利益が前年比でマイナスという不振に陥りました💦

詳しく分析した記事を別にアップしていますので、よろしければご覧ください✨


特筆すべき点といえば、営業利益率の高さで、驚異の50%超えとなっています。日本のメガバンク、三菱UFJは16%程度、バフェットの保有銘柄として知られる、アメリカの銀行、ウェルス・ファーゴでも30%台ですから、その凄さがわかります。

ウエストパック銀行の純利益のうち、住宅ローンをはじめとする個人向け金融事業が約4割を占めています。オーストラリアの政策金利は比較的高く、より低い金利で預金を集めて、より高い金利で貸し出すという、銀行本来の「利ざや」で稼ぐビジネスモデルが持続しています。

ただし、政策金利は史上最低となる0.75%まで引き下げられています。利下げされれば、住宅ローン金利にも下降圧力がかかるため、銀行の収益を悪化させる要因になります。今後この水準を維持できるかどうかに注目です。

EPS、BPS、ROE

Westpac_EPS,BPS,ROE_2008-19

BPSは順調に成長していますが、EPSは伸び悩んでいることがわかります。

キャッシュフロー(CF)

Westpac_Cashflow_2008-19

銀行業のキャッシュフローは、特殊なため、参考程度にとらえるのがよいと思います。そもそもキャッシュフローは、「資金の流れ」を示したものです。しかし、銀行業の場合は、頻繁にお金をやり取りするため、そのやり取りがキャッシュフローに反映されてしまっています。

具体的には、営業CFには、獲得した利ざやだけでなく、貸出金や預金、預け金といった元本の増減まで反映されてしまっています。

営業CFがマイナスということは、「現金が流出超過である」ことを指しますが、銀行業においては、それをもってして危険とは一概にみなすことはできませんので、注意が必要です。



ウエストパック銀行の配当

Westpac_Dividend_2008-19

配当金はここ5年安定した水準をキープしていましたが、2019年は残念ながら減配となってしまいました。

ウエストパック銀行の配当は豪ドル基準なので、その都度の為替レートに応じてドルでの配当は多少の凹凸が生じます。配当性向は80%程度にコントロールされており、直近10年間では100%を超えていません。

ウエストパック銀行(WBK)の株価チャート(1989/3~)

WBK_Chart_20191012

この30年間でウエストパック銀行(WBK)の株価は約4.6倍になっています。もっとも、リーマン・ショック以降は横ばいでの推移が続いています。

S&P 500との比較では、リーマン・ショック直後はほぼ同水準でしたが、2015年以降は大きく水をあけられてしまっています。

WBKは2013年に33ドル台とピークを付けましたが、2018年には一時16ドル台まで値を下げるなど半値以下になりました。

政策金利が断続的に引き下げられていることで利ざや縮小による業績悪化への懸念や、2016年以降続発した金利の不正操作などの不祥事などが背景にあります。

2019年11月5日現在では、18.62ドルで取引されており、配当利回り(直近12か月実績)は6.45%とかなりの高水準です。

まとめ

プラス要因

豪州(オーストラリア)の人口増に伴い、需要の増加が期待できる

オーストラリアは、積極的に移民を受け入れていることもあり、先進国の中でも数少ない人口増加国です。近年の人口増加率は1%台で推移しています。人口が増えるということは、住宅ローンをはじめとする個人向け金融事業も、需要の増加が見込まれるということです。

銀行業界は寡占市場であり、200年以上存続している歴史がある

銀行は、決済システムの中核を担っています。銀行が倒産してしまっては、決済システムが機能不全に陥り、経済が大混乱に陥る危険もあります。

そのため、公的資金を注入してでも、銀行を守るということが世界各国で行われてきました。仮に経営危機に陥っても、「そう簡単にはつぶせない」と思います。

ちなみに、銀行株は、オーストラリアに限らず、世界的な傾向として、いまだにリーマン・ショック前の高値を超えられていないところが多く、ここ15年のリターンはインデックスに大きく水をあけられています。そのため、現在の配当利回りが比較的高くなっています。

豪州株(オーストラリア株)の源泉徴収は0%であり、配当金生活に向いている

確定申告で外国税額控除をすれば、源泉徴収分は戻ってきますが、その金額は負担している所得税に依存するため、所得税の負担が少ない場合は全額戻ってくるとは限りません。その点を踏まえると、豪州株(オーストラリア株)は、セミリタイアして配当金生活をするうえで向いているといえます。

ちなみに豪州株は、全体的に高配当です。例えば、豪州株のインデックスETFであるEWAの配当利回り(過去12か月実績)は約5.3%になっています。もう少し日本の証券会社からも気軽に買える豪州株が増えてくれると有難いのですが…。

マイナス要因

今後も「利ざや」が確保できるか、不透明感が強い

オーストラリアの政策金利は2010年11月に4.75%に利上げされたのを最後に、利上げは行われておらず、断続的に政策金利が引き下げられており、19年10月には、史上最低となる0.75%まで下げられました。さらなる利下げも予想されており、銀行の収益を悪化させる要因になりそうです。

フィンテック(Fintech)の急速な発展による、既存の銀行ビジネスの破壊

近年では、金融(Finance)と技術(Technology)を融合した、フィンテックFintech)の動きが盛んです。

家計簿アプリや、AIによる資産運用サービス、決済サービスなどが展開されており、その多くは伝統的な金融機関ではなく、IT企業によって提供されています。確かに、QRコード決済のLINE payやメルペイも、提供している企業はIT企業ですね。

現時点では、住宅ローンや企業向けの融資業務など、比較的高額となるものについては、銀行がまだまだ存在感を発揮していますが、将来的にはこうした領域にまでIT企業が侵食してくる可能性もないとは言えません。

私の保有状況

私は、290株保有しています。

銀行株については、日本のメガバンクも配当利回りが4%台と高水準になっていますが、世界に目を向けてみると、今日紹介したWBKや、ロンドンに本社があるHSBCなど、配当利回りが6%を超えている株も少なくありません。

銀行業については、悲観論も多く聞かれますが、メガバンクなど大手銀行は業態を変えつつも生き残ると思っています✨

以下、関連記事です。

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