【AAPL】Appleの第4四半期決算を振り返る~自社株買いも考慮した利回りは何と7%超♪~

ゆーたんです♪

今週の米国株ですが、私が保有しているAppleアップル、ティッカー:AAPL)の第4四半期決算が発表されました。収益、EPS(1株あたり利益)が予想を上回ったことで、時間外で株価は上昇して推移しています✨

Financial Statement_image
(Image By:Adobe Stock)

第4四半期の決算と、出揃った2019年の業績について、簡単に振り返ってみますね。

目次

第4四半期決算ハイライト

Appleについては銘柄分析も書いています。昨年までの業績・配当・株価などのデータはこちらをご覧ください♪

(第4四半期決算)20192018前年比
収益(売上高)$640.4億$629.0億+1.8%
うち製品収益(iPhone、Macなど)$515.3億$523.0億-1.5%
うちサービス収益(App Storeなど)$125.1億$106.0億+18.0%
営業利益率24.4%25.6%-1.2Pt
EPS$3.03$2.91 +4.1%

製品収益は前年同期比で-1.5%となりましたが、サービス収益がそのマイナスを補って余りある伸びを見せ、全体の収益もプラスに転じました✨

サービス収益は利益率の高い事業です。事実、粗利益(Gross Margin)は製品収益が31.6%(前年:33.7%)となっているのに対し、サービス収益は64.1%(前年:61.1%)と2倍以上の差がついています。

営業利益率はわずかに下がりました。収益に対して、研究開発費や販売費・一般管理費が増加したことがその要因です。

2019年通年の成績はまた銘柄分析のほうに反映していけたらと思っていますが、製品収益は-5.3%、サービス収益は+16.5%、全体の収益は-2.0%となっています。EPSは11.89ドル(2018年:11.91ドル)とわずかに減少しました💦



Appleのもつポテンシャル~驚異の株主還元~

Appleについては、高配当株というわけでもなく配当性向も低いので、減配を心配する必要は全くありませんが、一応配当支払い状況について見てみます。

配当EPS配当性向
2019年$3.00$11.8925.2%

配当性向はまったく気にしないでよさそうですね。もっとも、Appleは配当よりも自社株買いに力を入れている企業です。改めてキャッシュフロー(CF)の面からも見てみようと思います。

(2019年通期)20192018前年比
営業CF$693.9億$774.3億-10.4%
フリーCF*$589.0億$641.2億-8.1%
配当金支払い額$141.2億$137.1億+3.0%
配当金支払い額/フリーCF24.0%21.4%+2.6pt
自社株買い金額$669.0億$727.4億-8.0%
(配当金支払い額+自社株買い金額)/フリーCF137.5%134.8%+2.7pt
*営業CFから設備投資を除いた額

見ての通り、配当金支払い額と自社株買い金額を合わせた合計は810.2億ドルに達していて、稼いだ利益以上の金額を株主に還元していることが分かります。

これだけ強烈な自社株買いをしていれば、株価も上昇しないはずがありません。Appleの株価は、年初来ベースで既に50%以上上昇しています。なお、不足する分は、有価証券の売却・満期保有から得られる収益で賄っています。

ちなみに、机上の空論ではありますが、仮にAppleが自社株買い金額のすべてを配当に回した場合、その配当は1株あたり何と17.92ドルとなり、現時点の株価水準(243.26ドル)でも7.4%という驚異の配当利回りになります…💦



まとめ ~Appleはまだ買いか?~

  • 第4四半期:製品収益は減少も、サービス収益は増加。営業利益率はやや低下も、EPSは上昇
  • 2019年通期:収益・EPSともに減少、伸び悩みがみられる
  • 株主還元:依然として稼いだ利益以上の金額を還元。潤沢なCFを背景に、自社株買いは今後も続く見込み

Appleの実績PERは20.5倍、配当利回りは1.27%まで低下しており(2019年10月末時点)、割安感は以前と比較してかなり薄れています。

もっとも、2019年初の水準は、Appleの実力からすれば、明らかに過小評価だったわけで、ようやくテクノロジー企業としてそれなりの水準に落ち着いたともいえそうです。

とはいえ、自社株買いを考慮すると、これだけ株価が高値を更新している現時点でも、Appleは7%超の利回りを株主に提供している企業です。その意味では、配当利回り7%の株式を購入するのと変わりません。

懸念すべき点としては、前年と比較して収益・EPSがともに減少していることでしょうか。

サービス収益を増やすためには、①iPhoneなどのApple製品の稼働数を増やすこと、②1製品あたりのサービス利用額を上げること、このどちらかが最低でも必要ですが、今のAppleは、Apple ArcadeやApple TV+など、②の戦略に注力しています。

ただ、Apple製品の稼働数が減っていけば、やがては限界が訪れます。もっとも、スマートフォンというのは既に”生活必需品”でもありますから、そう急速にAppleの業績が悪化するということはないでしょう。

それに自社株買いを考慮した利回りは7%を超えており(もっとも、自社株買いの金額は配当よりも流動的である点には注意する必要があります💧)、現在の水準で購入しても十分なリターンが期待できる銘柄だと思います✨

私は既に40%を超える含み益が出ていることもあり、中々ここから買い増すには勇気がいりますが、優良銘柄であることには違いなく、下押ししたタイミングでは躊躇なく買い向かいたいです✨

Financial Statement_image

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