ゆーたんです♪
高配当株投資をしていると、大きく含み益が乗ったりして「いったん利益を確定させようかな?」という場合や、逆に、業績が悪化するなどして「今のうちに売却しようかな?」って悩むことがあると思います。
私は最低でも数年単位、つまり長期で保有し続けることを前提に、十分検討したうえで、個別銘柄を購入しています(特に米国株)。ちょっと含み益・含み損が出たから、あるいは業績が悪化したからといって売却するつもりはありません。
しかし、状況によっては、売却したほうがよい場合もあります。どういうときか、ちょっと考えてみました。
高配当株を売却するタイミング

株価が上昇して、配当利回りが大きく下がったとき
これはネガティブな理由というよりも、ポジティブな理由ですね。例えば、購入したときの配当利回りが5%だった株が、その後、株価が大きく上昇して、評価額も上昇、評価額でみた配当利回りが3%を切るまで下落するなどすれば、一部売却を検討しても良いかもしれません。
いったん利益を確定して、その代金で別の割安な高配当株・ETFを購入したほうが、配当金を増やせるからです。
なお、米国高配当株式ETFのVYMやSPYDなら、定期的なリバランスでこの作業を代行してくれます。特にSPYDの場合は、年2回のリバランスがあり、配当利回りが低くなれば入れ替えになるので頻繁に銘柄が入れ替わっています✨
業績の悪化・低迷で、減配の可能性が高まったとき
業績の悪化・低迷とひとくちにいっても、「収益・EPSが右肩下がりである」「営業キャッシュフローが縮小傾向にある」「営業利益率が悪化している」「配当性向が上昇している」など、その兆候はさまざまです💧
収益が右肩下がりである、営業キャッシュフローが縮小傾向にあるということは、そのビジネスモデル自体に将来性が乏しいということのあかしですし、営業利益率が悪化しているということは、それまでのビジネスモデルが通用しなくなってきている(=競争が激化している)ことのあかしです。
特に、ライバル企業と比較して業績の落ち込みが激しい場合(つまり、業界全体の要因ではなく、その企業自身が何らかの問題を抱えている)は要注意ですね。
そして、配当性向が上昇している(100%を超えている)ということは、配当を出す余力がなくなっていることを示していますし、借金を増やしたり、株式などの有価証券を売却するなどして配当を維持しているケースもあります。
どれか一つの指標だけで判断するのではなく、複数の指標から複合的に判断すると、信頼性が高まります。
③実際に減配を発表したとき
②の場合は、どうしても売却の判断に主観が入ります。上手く逃げることができればよいですが、実際には「売却したときが底値だった」というケースもあるでしょう。
自分の判断を一貫させるという意味では、シンプルに「減配したら売り」という方法もお勧めです。業績が回復して配当も回復するケースもありますが、「業績が低迷→倒産💧」なんてことになったら目も当てられません。
もちろん減配といっても、20%以内の比較的軽微なものもあれば、50%以上の大きなものもあるので、一概には言えませんが、業績に連動してしばしば減配が行われる企業(保有株だとARCC(エイリス・キャピタル)など)であれば、減配だからといって売る必要はないと考えます。
逆にそれまで連続増配を続けている企業、例えばXOM(エクソンモービル)などが減配を発表したときは、よほど重大なインシデントが起こっているとみるべきで、業績の向上を期待して保有し続けるよりも、素直に売却したほうがいいかもしれません。
まとめ
「業績が悪化・低迷したら売りましょう」「減配したら売りましょう」というのは簡単ですが、実行に移すとなるとかなり難しいです💦
私も保有銘柄については、四半期ごとの決算を確認していますが、保有銘柄というのは、やっぱり愛着がある銘柄ですので、「経営陣が何とかしてくれるだろう」「減配しても、きっと復活するだろう」等というようにバイアスをかけてみてしまいがちです。
それに、業績が悪化しているということは、まず間違いなく株価も下落傾向にあることと思います。含み益を抱えていれば、まだ撤退もしやすいでしょうが、多くの場合は含み損を抱えているかと思いますので、なかなか損失を確定させずらい(=投資判断の誤りを認めたくない)人も多いでしょう。
私は、たぶん減配したとしても、「きっと復活するだろう」「株価が上がったらきっと後悔する」と考えて、株を売るに売れず、持ち続けてしまうと思います(笑)。だからこそ、一つの銘柄に集中して投資しない(分散投資)を徹底しています。
結局最後に決断するのは自分自身です。保有すると決めたなら、経営陣の手腕と自分の判断を信じるほかありませんね✨








