ゆーたん@東大卒のセミリタイア物語♪

米国株(アメリカ株)中心の高配当株式投資で経済的自由・セミリタイア(FIRE)を目指す、一人の女性の物語♪

銘柄分析

【PG】(P&G)~63年連続増配を達成した世界最大の消費財メーカー♪~

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ゆーたんです♪

誰もが知っているであろう世界最大の消費財メーカー、P&Gの銘柄分析です✨

P&Gってどんな会社?

P&GProcter & Gambleプロクター・アンド・ギャンブル、ティッカー:PG)は、洗剤、紙おむつ、ヘアケア・化粧品などの日用品を製造・販売する世界最大の消費財メーカーで、生活必需品セクターに属する企業です。

設立は1837年と、180年以上の歴史ある企業です。設立者の名前(キャンドル製造業を営んでいたプロクター、石鹸製造業を営んでいたギャンブル)から社名がとられていて、本社はオハイオ州シンシナティにあります(下記写真)。

P&G Building_image

P&Gは、世界180か国、人口でいえば50億人にも迫る人々に、製品を提供しています。衣服用洗剤のアリエールボールド、台所用洗剤のジョイや、消臭剤のファブリーズ、紙おむつのパンパース、ヘアケアのパンテーン、スキンケアのSK-IIなどのブランドで知られています。

2019年の売上高は約676億ドル(約7.4兆円)となっています。生活必需品セクターとしては、食品企業のネスレ(Nestle)に次ぐ規模で、消費財メーカーとしては、Unilever(ユニリーバ)をも上回り、世界最大となっています。

ちなみに、以前はポテトチップス「プリングルス(Pringles)」を製造・販売するなど食品部門も手掛けていましたが、2012年にアメリカのケロッグ社に売却、現在は食品部門からは撤退しています。



P&Gの業績

※グラフはIRデータより作成。P&Gの会計年度は7~6月

売上高(収益)、営業利益、純利益

P&G_Revenue_2008-19

売上高はほぼ横ばいで推移しています。利益率の低いブランド・製品を売却するなどして、「選択と集中」を進めていることがその背景にあります。2015年には40を超えるビューティブランドを化粧品メーカーのCoty(コティ)に売却しています。

2019年はドル高の影響を強く受けたものの、値上げを行ったにもかかわらず、前年比で販売数量が+3%と伸びたことで、売上高が上昇しました。2020年はまだ第1四半期の決算までしか出ていませんが、売上高・純利益とも市場予想を上回り、好調に推移しています。

営業利益率は20%前後で推移しています。2019年は大幅に悪化していますが、これは男性用ひげそりブランドであるGillette(ジレット)について、そのブランド価値を低く見積もりなおしたこと(=減損処理)による影響なので、一時的な要因です。

P&Gの部門別売上高(2019年)

P&G_Segment_sales_2019

各種洗剤や消臭剤などのファブリック・ホームケア部門が約3分の1を占めており、次いで紙おむつなどのベビー・女性・ファミリーケア部門が約4分の1を占めています。

ビューティ部門はヘアケアやスキンケア製品、ヘルスケア部門はオーラルケア(歯磨き粉)などの製品、グルーミング部門は髭剃りなどの製品で構成されています。

P&Gの部門別利益率の推移

P&G_Segment_Earnings_2014-19

グルーミング部門が20%を超える水準で推移しています。髭剃りなどの製品ってもうかるんですね…💦

ビューティ部門が2017年以降、利益率が上昇しており、20%を超えてきています。ヘルスケア部門は10%台後半で安定的に推移しています。一方で、売上高に占める割合が大きい、ファブリック・ホームケア部門やベビー・女性・ファミリーケア部門は10%台前半とあまりよくはありません。

もっとも、2019年は全部門で利益率が上昇するなど、改善傾向がみられています✨



EPS、BPS、ROE、株式数

P&G_EPS,BPS,ROE_2008-19

BPS(1株あたり純資産)はほぼ横ばいで推移しています。EPS(1株あたり純利益)も同様で、なかなか苦しい状況にあるのが伝わってきます。もっとも、一時的な要因などを除いたCore EPSは、2014~19年で年率+3.2%と緩やかな成長を続けています。

P&G_Shares_2008-19

株式数は2008年以降で約4分の3になりました。自社株買いを継続的に行っているあたりがアメリカ企業らしいですね✨

キャッシュフロー(CF)

P&G_CF_2008-19

営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフローともに横ばいとなっています。売上からどれだけキャッシュを稼いでいるかを示す指標である、営業キャッシュフローマージン(営業CF/収益)は20%前後で安定的に推移しています。

P&Gの株主還元状況(配当・自社株買い)

配当・配当性向の推移

P&G_Dividend_2008-19

配当金はこの10年間で2倍になりました。1957年以降連続増配となっていて、63年連続増配を達成しています。これは米国株(アメリカ株)のなかでも、3位タイの記録です。

2019年の配当性向(配当金/EPS)は数値上、200%を超えていますが、これは先ほどの男性用ひげそりブランドの減損処理による影響なので過度の心配は不要です。キャッシュフローで見ると、フリーキャッシュフローのうち、配当にあてている割合は63%程度にとどまっています。

増配率の推移

P&G_Dividend_Increase_2008-19r

もっとも、業績が停滞していることもあって、増配率は年々下落している点が気がかりですね。63年連続増配という実績を無にしないためにも、よほどのことがない限りは増配を続けるかと思いますが💦

自社株買いを含めた株主還元状況

P&G_Reduction_2008-19

P&Gは連続増配の実績から「配当で株主に還元する企業」というイメージが強いのですが、毎年40~60億ドル規模の金額を自社株買いにあてています。自社株買い額と配当を合わせた総還元性向はほとんどの年で100%を上回っています。

2019年は純利益が低かったため、数値が飛びぬけていますが、キャッシュフローで見ると、フリーキャッシュフローの119億ドルに対して、配当支払い額+自社株買い額は125億ドルなので、そこまで心配する必要はありません。

P&Gはここにきて配当の持続可能性が懸念されていますが、自社株買いを持続的に行っているうちは、まだまだ大丈夫なのかなと思っています。この株主還元意欲の高さ、日本企業にも見習ってほしいですね…💦

P&G(PG)の株価チャート

S&P 500・ULとの比較(1968/1〜)

P&G_Chart_1969-2019

PGの株価は、1968年以降から現在までで約93倍になっています。長期的には右肩上がりの傾向を示しており、S&P 500にも大差をつけていますね。同業のUL(ユニリーバ)にもわずかながらですが上回っています。

S&P 500・ULとの比較(直近5年)

P&G_Chart_2014-19

直近5年のチャートでは、S&P 500や同業のユニリーバにやや差をつけられているものの、近年その差が詰まりつつあります。2018年4月には、株価が70ドル台まで下がりましたが、その後は、値上げ効果や組織の再編などが功を奏したのか、市場予想を上回る決算が続いており、株価も大幅に上昇しています。

一時3%を超えていた配当利回りは、2.49%(2019/11/10現在)まで下がってきています✨



まとめ・所感

私は、個別株ではP&Gを保有していません。しかし、米国高配当株式ETFであるVYMを通じて、間接的には保有しており、ざっくりと見てポートフォリオの1%強は保有している計算になります。

今思うと、2018年上半期は絶好の買い場だったわけですが、私はP&Gを購入するのではなく、セクターETFのVDCを購入してしまったので、P&Gの株価上昇の恩恵を十分に受けることができませんでした💦

ここ1年あまり、市場予想を上回る決算が続いていて、P&Gの株価も2018年4月につけた最安値から80%近く上昇してしまいました。実績PER(株価収益率)は25.1倍となっています。

生活必需品セクターは、不況時でも安定した売り上げが見込めることもあって、投資家からの人気も高いです。セクターETFであるVDCの実績PERも24.3倍(2019年9月末)となっていることを考えると、「やや割高」ともいうべき水準でしょうか。

もちろん下押ししたタイミングでは、購入を検討したいですが、株価がさらに値上がりしても、保有しているETFを通じて恩恵を受けられるのでO.Kとします✨

以下、関連記事です。

P&Gのライバル、ユニリーバUN/UL)の銘柄分析です。私も保有しています♪


アメリカの生活必需品セクターを集めたETF(VDC)の銘柄分析です。P&Gだけでなく、コカ・コーラやペプシコなど、他の生活必需品セクターにも投資したいのであれば、有力な選択肢になります♪

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