ポートフォリオの足を引っ張る4銘柄…買い or ホールド or 売り?

ゆーたんです♪

私のポートフォリオ(YUHID)は、コロナショックを乗り越えて、大きくプラスのリターンをもたらしている株がある反面、配当を含めてもなおマイナスのリターンとなってしまっている株も残念ながらあります。

平均保有期間が1年以上の株でマイナスのリターンとなっている銘柄は現時点で4つあります。それらの株について、簡単に紹介しつつ、今後どうするか考えていけたらと思います。

目次

リターンがマイナスの銘柄たち

※2/17時点のデータを使用しています。計算方法は、キャピタルゲイン(評価額と購入額の差額)+インカムゲイン(配当金、税引前)を購入額で割り算したものです。リターンは年平均です。

T(AT&T)

平均保有期間:912日、年率-3.41%

昨年5月、AT&Tは、メディア事業をスピンオフし、ディスカバリーと統合して新会社を設立することを発表しました。

一時は好感されて、株価も上昇しましたが、新たな配当方針がフリーキャッシュフローの40〜43%程度と発表され、減配となることが明らかになったため(現状は60%程度です)、配当狙いで保有している投資家がいっせいに売りに走りました。

当時の株価は33ドル台で、私も含み益が出ていたのですが、この発表で株価は2日間で10%超の下落、それ以降もズルズルと株価は下がっています。現在は23ドル台で25%超の下落となり、配当を含めてもマイナスリターンに転落してしまいました💧

振り返ってみれば、減配時に売るのがベストでしたでしょうか。大規模な買収を成長に繋げられず、減配によって投資家を裏切った、AT&Tの株価が低迷するのも必然だったのかもしれません。

AT&Tには、電気通信のみならず、総合メディア企業としてのポテンシャルに期待していました。私個人的にも、このスピンオフはショックで、さらに減配もあってダブルパンチでした💧

減配発表時にはもちろん売ることも検討しましたが、①その日のうちに株価が8%程度下がり、キャピタル・ゲインがわずかながらマイナスに転落していたこと、②収益やEPSなどのファンダメンタルズは損なわれていないこと、③代替となる株が少ない、などの理由でホールドに至りました。

電気通信事業はVZ、T-Mobile、AT&Tの寡占業界です。EPSの大幅な成長こそ望めませんが、安定的な収益・利益をあげてくれるだろうと楽観的にとらえています。いずれにせよ、この安値で売るのはもったいないと考え、保有し続けます。



UL(ユニリーバ)

平均保有期間:572日、年率-2.30%

ULについては、2月の買い増し候補として、1月の配当金報告記事でも触れました。

うーん…確かにPGと比較すると、収益やEPS成長が見劣りする感は否めませんが、割安に据え置かれているとは思うのですよね💦

新興国でもシェアを握っていますし、ブランド力のある商品がたくさんある。配当利回りも3%台後半と高水準です。さらに、環境や社会への意識は高く、ESG投資の観点からみてもユニリーバは優等生です。

しかしながら、ロイターの記事によれば、その部分がかえって投資家の一部から評価されていないようですね(´・ω・`)

2022年に入って下落している株が多くあるので、まずはそちらを優先したいですが、もっと保有してもよいと思える株であることに変わりはないです。PGが「選択と集中」で復活を遂げたように、UL(ユニリーバ)にも復活を期待したいですね。

MMM(スリーエム、3M)

平均保有期間:1,018日、年率-2.00%

私が米国個別株を保有し始めた2018年7月から保有している株です。

当時のMMMは高値から20%近く下がっていて、「配当王だし、お買い得じゃない?」とまだ個別株を始めたての頃に10株@199.7ドルで購入していますが、結果的に株価はその水準を下回っています。MMMのリターンが冴えないのはもちろんのこと、投資タイミングを見誤ったこと、2つが重なってマイナスリターンになっています。

最近のMMMの決算はパッとしていません。主力となる、工業現場用の製品が振るわないですし、相次ぐ訴訟リスクにも晒されています。直近は戦闘用耳栓が難聴等、聴覚障害を引き起こしたとして、退役軍人からの訴訟も相次いでいるようです。

私も何度か売りを考えましたが、2020年2・3月と買い増しし、いまだに保有し続けています。それはやっぱり連続増配64年の実績でしょうか。2年連続で増配率が1%を切っていますが、必ず復活してくれると信じています。

あとは代替となる株が少ないということも大きいでしょうか。コングロマリットとしては他にHON(ハネウェル・インターナショナル)がありますが、航空機部品が主力で、単純には比べられないかと思います。当面は厳しい状況が続きそうですが、ホールドし続けようと思います。



GILD(ギリアド・サイエンシズ)

平均保有期間:567日、年率-0.43%

現時点ではホールドですが、唯一売る可能性があるとしたらGILDかもしれません。

製薬会社で配当利回りは4%台後半ですが、2021年の収益の62%(コロナ治療薬のレムデジビルを除けば78%)をHIV薬に依存しています。 EPSも2018年以降横ばいで、2021年の増配率は2.8%にとどまりました。新薬の開発など、何らかのブレイクスルーがないと大きな株価上昇は見込めないかもです💦

製薬会社にはライバルが多く、MRK(メルク)やBMY(ブリストルマイヤーズスクイブ)、AMGN(アムジェン)など、3%台の配当利回りで増配率も高い魅力的な株が数多くあります。

製薬会社は、開発中の新薬が成功するかどうか、蓋を開けてみないと分からないところもあります。リスク管理の意味合いもあって分散していますが、このまま改善の兆しがみられなければ、売却も検討したいです。

かりに個別株で売却したからといって、GILDの持ち高が完全になくなるわけではありません。GILDは高配当株ETFであるSPYDの構成銘柄であり、配当利回りを考慮すると、当分構成銘柄として残りそうなので、業績が向上することを願うばかりです。

まとめ


(Featured image by:Shutterstock)

UL:買い増しを検討
T:今売るのはもったいない。ホールド
MMM:復活を期待してホールド
GILD:すぐには売らないが、売る可能性あり

特にGILDの判断が難しいですね。

GILDも2022年の予想PERだけで見れば9倍台と割安ですが、製薬会社は予想PERが低い株が多く、8倍台のBMY、10倍台のMRK、12倍台のAMGN等、6〜10%台の増配の実績があり、配当利回りも3%台と、代替となりうる株が多く存在しています。あれだけ株価が上昇している、ABBVですら10倍台です。

私はBMY、MRK、AMGN、ABBVはすべて保有していて、SPYDで間接的に保有している分も考慮に入れると、ポートフォリオの8.4%を占めています。ただし、SPYDでの保有は永続的なものではないため(配当利回りが低下すると外れる可能性がある)、もう少しウェイトを高めても良いかなとは考えています。

もちろん、GILD自身も新薬の開発が成功したり、他社からの買収提案があったりすれば、株価が大きく上昇する可能性も秘めていますGILDについては、銘柄分析も書ければと思っているので、もう少し様子見して、またその時にもう一度考えてみようかなと思います。

情報開示:この記事は私自身が書いたものであり、私の意見を表しています。私はこの記事から報酬を受け取っておらず、この記事で言及されている会社と直接のビジネス関係はありません。

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