ゆーたんです♪
私はコロナショックが始まった2020年2月27日に高配当株ETFであるSPYDとエネルギー株のXOM(エクソンモービル)を損切りしました。3月2日にSPYDを買い戻しましたが、今日までXOMは購入していません。
あのときはポートフォリオを大きく動かしていたので、単純比較が難しい部分もありますが、XOMの代わりに購入した個別株の現在までのリターンと、XOMを損切りせずに保有し続けて得られたリターンを比較して検証してみたいと思います。

(Featured image by:Shutterstock)
XOMと新たに購入した個別株のリターン比較♪
【2020/2/27売却時の評価額】
XOM:$51.04→60株、$3,062.41
【2022/2/15時点の評価額+配当】
XOM:$78.98→60株、$4,738.8
配当:$366.6
合計:$5,105.4(+66.7%)
【2020/3/2購入時の評価額】
BCE:$45.27→30株、$1,358.18
CSCO:$39.46→30株、$1,183.93
SHEL:$44.52→20株、$890.37
MSFT:$164.78→5株、$823.83
合計:$4,256.31
【2022/2/15時点の評価額+配当】
BCE:$52.20→30株、$1,566.0
配当:$158.54(+27.0%)
CSCO:$53.18→30株、$1,595.4
配当:$87.6(+42.2%)
SHEL:$54.38→20株、$1,087.6
配当:$52.26(+22.4%)
MSFT:$295.00→5株、$1,475
配当:$19.4(+81.4%)
合計:$6,041.8(+42.0%)
配当金(税引前)を単純に足し算したリターンで計測しています。XOMは私の売値から66.7%の上昇となっています。一方、私が購入した個別株は42.0%の上昇にとどまりました。
銘柄ごとにみると、MSFT(マイクロソフト)こそXOMを上回っていますが、CSCO(シスコシステムズ)、BCE(※カナダの電気通信会社)、SHEL(シェル)はXOMの上昇率に及びませんでした。
XOMはこの間、一貫してSPYDの構成銘柄に含まれていたので、全く恩恵を受けられなかったわけではないのですが、それでもXOMを保有し続けていたほうが良いリターンを得られていたことになります。
もっとも、コロナショックで一時30ドル台前半まで下がったXOMを保有し続けることは、なかなかできることはないです。減配リスクも高まる中で、それでも業績回復を信じて保有し続けるというリスクを負ってこそのリターンだったと考えています。
損切りが裏目に出ることもある
上記の試算は、あくまで現時点の話なので、この先XOMの株価が再び下落に転じることがあれば、私が購入した個別株のバスケットがXOMのリターンを上回ることも考えられます。
ただ、購入した株を損切りして、(自分が考える)よりベストな株に乗り換えたとしても、その後のリターンはむしろ悪化してしまう場合が少なくないことも事実です(だからこそ、JP Morganのレポートにあったように、一般的な投資家のリターンが平均を大きく下回るのだと思います)。
他の事例を挙げると、私は2020年6月に銀行株のHSBC、WBK(ウエストパック銀行)を売却し、カナダの銀行株を購入しましたが、一部は、ヘルスケア株のGILD(ギリアド・サイエンシズ)やCAH(カーディナル・ヘルス)にも振り分けていました。
売却して乗り換えた後、現在までのリターンについて、カナダの銀行株はWBK・HSBCを大きく上回っていて、トータルでは乗り換えたことで、リターンが向上しました。しかし、ヘルスケア株2銘柄のリターンは期待外れで、WBK・HSBCを大きく下回りました💦
もちろん個別株の場合は、ずっと保有していても最終的に倒産してしまうこともあるのですが、そもそも私は配当を支払う株を投資対象にしています。
配当を出せるということは、すなわち利益を出せる企業ということです。利益を出していて、配当を支払っている企業においては、配当が伸び悩んだり、減配したりする(例:AT&T)ことがあっても、無配になったり、倒産したりすることはそうないはずです。
無配になるということは、ビジネスモデルが崩壊しかかっているサイン(例:コロナ禍におけるクルーズ関連銘柄)なので、さすがに売らざるを得ないでしょう。
銘柄を売却して、別の株を購入するには、その分手数料もかかります。日本株とは違って、米国株の手数料は安くありません。
そう考えると、もちろん最初の銘柄選択がすごく大事になるのですが、利益が出せていて配当も支払っている状況で、損切りしたり、微益を確定したりするのは、慎重にならざるを得ないのかなと思っています💦
あとがき
私は株式を長期で保有するスタイルなので、短期売買狙いで購入した株は別として、一度売却した株を、改めて買うことはなるべくしたくありません。それならずっと保有しておくべきだからです。
その意味で、売却した株の株価は極力見ないようにしているのですが、自分の取引を振り返る意味でも、今回改めて検証してみることにしました。
私の場合は個別株ですが、ETFの場合は同じことがいえるかもしれません。実は元の個別株やETFを保有していたほうが利益になったというケースは少なくないのではないでしょうか。もちろんそうでないケースもあるので判断が難しい部分もあるのですが、今後の投資に生かしていければなと考えています✨








